旅は秋パンとチーズと地のワイン

寒月(かんげつ) / 庵の冬

2017/01/17 Tue

    寒月の今宵は富士を眠らせず

         (かんげつの こよいはふじをねむらせず)


    珈琲に洋酒一滴庵の冬 /むく

         (こーひーにようしゅいってき いおのふゆ)







 コゲラ (2017.01.16 静岡県御殿場市)


 1月16日(月)

 東京の吟行会にも参加でき、仕事も一段落付いたので、暖かい横須賀から寒い御殿場へ。
 ガンコちゃんは横須賀に置いて、一人で。(スミマセン!)

 電話をしたところ、今日はシロハラ(白腹)の写真を撮れたとか。
 良かったね♪

 酒と食料の買出しを済ませて、昼から近くで探鳥。
 午後の割には収穫がありました。

 コゲラ(小啄木鳥)の頭には、雄の印の赤いリボンがくっきり。
 ラッキーでした♪
 それにしても、キツツキ(啄木鳥)のハンマリングって重労働だなぁ。
 脳震盪(のうしんとう)を起こしたりしないんでしょうか?

 明日は朝から…万歩計2万歩を目指して。

    ある夜月に富士大形の寒さかな /飯田蛇笏

 「大形」を蛇笏はどう読ませようとしたのでしょうか。
 ご存知の方がおられれば是非ご教授ください。
 辞書には「おおぎょう」、「おおがた」の読み方がありますが、個人的には「たいぎょう」と読みたいと。
 理由は「大形」は「寒さ」ではなく「富士」に掛かって「富士が大きく見えている」という意味を成し、「たいぎょう」と読めばそれがより明確になり、句も締まると思うから。
 (けっして「おおぎょうな寒さ」の意味ではなく、また「大形」を富士と寒さの両方にひっかけたのではない筈だと思います。)
 「大形」を「たいぎょう」と読む読み方が辞書にないのが残念です。

 御殿場から見る富士も大形ですが、この句が詠まれた御殿場とは反対側の富士吉田の富士もそれに負けず劣らず大形。
 群青の闇を圧倒するように間近に浮かぶ雪富士を観ていると、幻想の世界に居るような気持になります。

 滑らかではありませんが、インパクトの強い、忘れられなくなるこの句は、蛇笏の初期の作品。
 一句に一切の妥協を許さない鋭い言語感覚。
 本物の句を詠むべく現代に生まれた稀有の俳人と尊敬して已まない蛇笏。
 この句には、その蛇笏の本然の資質や大きさが既に顕れているように感じられます。


 フィールドノート 2017年1月16日(月) 場所:静岡県御殿場市H山
 ◆天候: 晴(気温[℃]:平均-0.2 最高5.2 最低-6.9)
 ◆今日見た嬉しい野鳥: コゲラ(小啄木鳥)、シジュウカラ(四十雀)、メジロ(目白)、ツグミ(鶫)、ジョウビタキ(尉鶲・雄)、ルリビタキ(瑠璃鶲・雄)、モズ(鵙・雄)
 ◆特記: 横須賀→御殿場。昼からの観察。靭帯を伸ばした手の指は、だましだまし。
 ◆万歩計: 10,741歩



カネやモノでなく、豊かな心の大切さを伝えられる私たちに。(渡邊むく)


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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