BGM: Willow Song - Richard Burmer


切り札を最後に使ひ花吹雪 むく

ぽっぺん

2017/01/05 Thu

    ぽっぺんの音に聞こゆる鶫かな /むく

         (ぽっぺんのおととにきこゆる つぐみかな)



 五日の富士 (2017.01.05 静岡県御殿場市)


 「ぽっぺん」は歴(れっき)とした新年の季語…と言っても、何のことだか分からない人が多いことでしょうね。
 「ペンパイナッポーアッポーペン」のピコ太郎とは関係ありません。
 実は、俳句歳時記を紐解くまでは私も知りませんでした。

 ぽっぺんは知らなくても、浮世絵の「
ビードロを吹く女(娘)」と言えば、あー、歌麿のあれか…と思い出されるのでは。
 そう、ぽっぺんとはあのガラス製の玩具、ビードロのことなんです。
 ぽっぺんには、「ぽっぴん」、「ぽんぴん」、「ぽぴん」などの別称もあったようです。

 そのぽっぺんがなぜ新年の季語なのかは知りません。
 江戸時代のことで、今となっては「古季語」と称されるものの一つです。

 新年の季語になったのは玩具、つまり遊び道具だったから?
 由来はともかく、ガラス細工が大層珍しいものだった時代の話です。
 高価な玩具だったのではないでしょうか。
 スマホやiパッドより、注目度も遥かに高かったでしょうね。
 
 ツグミや、その仲間であるアカハラ(赤腹)、シロハラ(白腹)の鳴き声を覚えた時に思ったのは、「シャボン玉を作る時にコップの石鹸水をストローで勢い良く吹いた音に似ている」でした。
 説明が長過ぎて、とても五七五には収まりませんね。
 ぽっぺんの音を実際に聞いたことはありませんが、ツグミの鳴き声に似ているのではないか、と。

 振袖美人の見返り姿を見て詠んだ句ではありません。>ガンコちゃん。
 証拠に、今朝撮ったつぐみの写真を。



 ツグミ (2017.01.05 静岡県御殿場市)


フィールドノート 2017年1月5日(木) 場所:静岡県御殿場市H山

 ◆天候: 晴れ(気温[℃]:平均3.4 最高9.4 最低-1.7) 
 ◆今日見た嬉しい野鳥: メジロ(目白)、ヤマガラ(山雀)、シジュウカラ(四十雀)、エナガ(柄長)、ツグミ、アカゲラ(赤啄木鳥)、ルリビタキ(瑠璃鶲)[雌]、ジョウビタキ(尉鶲)[雄]、アオサギ(蒼鷺)
 ◆特記: 600mm望遠レンズが全面結露。
 ◆万歩計: 10,120歩



カネやモノでなく、豊かな心の大切さを伝えられる私たちに。(渡邊むく)


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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つぐみの名前

写真、鮮明でわかりやすいです

鳴き声、ネットで聞けますね
いま聞いたら、犬の鳴き声みたいでしたよ

昔の少年たちは、冬のつぐみを釣り上げていたんだって
三輪嘉六さんのお話で知りました

碧空や冬のつぐみは竿で釣る かさ

Re: つぐみの名前

かささぎの旗さま

ご訪問、コメントありがとうございます。
今度ともどうぞよろしくお願いします。

> 写真、鮮明でわかりやすいです
ありがとうございます。

> 鳴き声、ネットで聞けますね
> いま聞いたら、犬の鳴き声みたいでしたよ
犬ですか、たしかに獣的な声ではあると思います。

> 昔の少年たちは、冬のつぐみを釣り上げていたんだって
> 三輪嘉六さんのお話で知りました
焼鳥にして食べていたようです。
つぐみ焼は最高なんだとか。
訪日したあるイギリス人のグループを焼鳥屋に招待した人が「スズメの丸焼」を注文するというので、止めたことがあります。
イギリス人は自然保護精神が特に豊かなことで知られているので。
イギリス人じゃなくても、やっぱり嫌がられるでしょう。

> 碧空や冬のつぐみは竿で釣る かさ
   手造りの凧高く揚がりて  むく
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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