富士初雪落葉松の大金屏風

虎落笛 / 木枯し / 冬に入る / 菊 / 小鳥来る / 裸木 / 柿落葉 / 髪置 / 秋

2016/11/11 Fri

    虎落笛貧しき戦後生まれなり

         (もがりぶえ まずしきせんごうまれなり)


 原句「虎落笛誰も貧しき世に生まる」を推敲。(2016.11.28)


    木枯しやブルースハープ吹きたき日

         (こがらしや ぶるーすはーぷふきたきひ)

    
    アメリカに新大統領冬に入る

         (あめりかにしんだいとうりょう ふゆにいる)


    菊一花一花に支へありにけり

         (きくいっかいっかに ささえありにけり)


    森都心人に慣れたる小鳥来る

         (もりとしん ひとになれたることりくる)

    
    裸木となる生命の形見せるため

         (らぼくとなる いのちのかたちみせるため)


     席題:柿落葉

    柿落葉色愛づるべく拾ふべく

         (かきおちば いろめづるべくひろうべく)


 追記:風人子先生後選入選句。(2016.11.28)

 11月10日(木)、「雛」東京吟行会提出句七句。
 朝家を出るときは玄関扉の隙間などから虎落笛が聞こえ、外は木枯し模様でしたが、日中は穏やかに。
 原宿駅から神宮内苑を通り小田急線代々木八幡駅に近い句会場までを一人で吟行。

 途中、内苑で菊花展をご覧になっていらっしゃる句友の姿もお見かけしましたが、邪魔をしないように遠くからそっと。



 菊花展 (2016.11.10 神宮内苑:東京渋谷区)


 平日ということもあって、境内に外国人は多いものの、七五三詣での人は意外に少なく。


 七五三詣で (2016.11.10 明示神宮:東京渋谷区)


 提出句は全部で八句あって、もう一つは昨日前の記事に書いた「秋惜しむ」の句。


 清正井戸 (2016.11.10 神宮内苑:東京渋谷区)


 提出句のいくつかは風人子先生の後選を待って推敲をと考えています。

 1句に対しての、趣意が伝わらない惧れがあるとのご指摘、ありがたく。
 「虎落笛貧しき戦後生まれなり」と推敲したいところです。

 2句は思い出した旧詠を推敲したもので、そのままに。
 ブルースハープ(ハーモニカ)、この頃は吹きません。
 だんだん貴重になってゆく自前の歯に堪えるので。



  銀杏黄葉 (2016.11.10 神宮内苑:東京渋谷区)


 3句は言うまでもなく、前日の選挙結果を。
 「冬に入る」は言い過ぎか。
 それにしても、どうなってゆくんでしょうか。
 アメリカも日米関係も。
 トランプ氏の今までの言動が単なる演技だったのならいいが、と。



  銀杏落葉 (2016.11.10 神宮内苑:東京渋谷区)


 「ほらね、時事は佳い句になり難いんだよ」と仰る先生の声が聞こえてくるようです。
 「政治が気になって気になって、この頃は俳句どころじゃないんだよ」などと仰りながら。

 4句、5句はそれぞれ幾通りか詠んんだ中の一つ。
 6句は黄葉の大欅を見ながら冬の姿を。



  大欅 (2016.11.10 神宮内苑:東京渋谷区)


 7句は席題の「柿落葉」。
 席題があるとは知りませんでした。
 楽しいサプライズ。
 柿落葉拾ふべし色愛づるべし」と推敲しようかと。(2016.11.28削除)

    初冬やロングブーツの音高く /マリ子

 互選でむく選の特選に戴いた句。
 朝降りた原宿駅前の景が彷彿とする、都会的な感覚の句と。
 いえ、決して若い女性のおみ足ばかり見て歩いているからではありません。
 
 席題の中からは次の一句を。

    園児らの手に手に拾ふ柿落葉 /朗風

 以下、戴いた7句の中から。

    お姫様だっこで参る七五三 /朗風

    髪置の子の人形を手放さず /弘

 いつもそうなのですが、出席者は女性のほうが圧倒的に多いのに、私が戴く句は結果として男性中心になります。
 「お姫様だっこ」はてっきり女性の句だろうと思ったのですが、それも騙されたような結果に。
 不思議ともそれが自然かとも。

 髪置は七五三のうちの三歳のお祝い。
 現代では使いにくい季題と思っていましたが、無理なく上手に使って、さすがと頂戴した句。
 提出しなかった自句の推敲にさっそく…。


    髪置の写真なかなか収まらず

         (かみおきのしゃしん なかなかおさまらず)



  臼田亜浪碑 (2016.11.10 代々木八幡宮:東京渋谷区)


 句会場の隣にある代々木八幡宮境内に立つ亜浪の碑。

    そのむかし代々木の月のほととぎす /亜浪



    コーヒーの豆煎る匂ひ代々木秋 /むく

         (こーひーのまめいるにおい よよぎあき)



  ヤマガラ (2016.11.06 須山:静岡県裾野市)


 お知らせ: 11月4日に行われた高田風人子先生句集『四季の巡りに』の出版をお祝いする会の記事が、ふらんす堂社長山岡喜美子さんのブログふらんす堂編集日記に。
 11月4日の記事です。



カネやモノでなく、豊かな心の大切さを伝えられる私たちに。(渡邊むく)


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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No title

東京の銀杏、ずいぶん良い色になってますね。
そうそう、トランプ氏の今までが演技で実は凄い政治手腕を発揮するなんて事だと良いですね。

Re: No title

carrotさま

> 東京の銀杏、ずいぶん良い色になってますね。
銀杏紅葉、見ごろになってきたようです。
ホコテンの銀杏並木など歩いてみるのも気持ちいいでしょうね。

> そうそう、トランプ氏の今までが演技で実は凄い政治手腕を発揮するなんて事だと良いですね。
誰しもそう念じていることでしょう。
見極めるまでしばらく時間が必要かもしれませんが、あまり楽観はできないような。
コメントありがとうございます。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市。

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