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航跡もイルカの群も夕焼ける

秀句鑑賞-秋の季語: 霧(きり)

2013/10/06 Sun

October 6 2013

高浜虚子

 霧いかに深くとも嵐強くとも

 季題は霧で秋。灯台守の半生を描いた映画「喜びも悲しみも幾年月」(木下恵介監督)を思い出す一句だが、映画が作られたのは昭和36年(1961年)。掲句は、虚子が昭和23年(1948年)に観音崎(神奈川県横須賀市)を訪れた時に詠んだ。観音崎灯台に、その年に建立された掲句の碑がある。同年、洋式灯台としては日本で最も古い同灯台の八十周年記念式典が行われ、灯台の所轄官庁となる海上保安庁もその年に設立された。その初代長官大久保武雄(橙青)は虚子の門人。虚子の句碑と並んで、観音崎灯台の百周年を記念して昭和43年(1968)に建てられた「汽笛吹けば霧笛答える別れかな/橙青」の句碑がある。(渡邊むく)

 【高浜虚子(たかはま・きょし):明治7年(1874)-昭和34年(1959)。愛媛県松山市生まれ。】



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。商社勤務、産業技術英語通訳・翻訳者を経て現在はほぼ引退。愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。引越し回数二十六回。現在の主な発信地は東京へも富士山へも約70kmの神奈川県秦野市。俳句は2000年から。リンクはどうぞご自由に。

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