曼珠沙華だよと母の遠い耳へ むく

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曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

2016/09/24 Sat

    行商の子の先々に曼珠沙華 /むく

         (ぎょうしょうのこのさきざきに まんじゅしゃげ)





 曼珠沙華 (2016.09.23 東山:静岡県御殿場市)


 母子家庭に育ったこともあり、中学生にもなればアルバイトをするのは当然と思っていた。
 むしろ、しないほうが恥ずかしかったことだろう。
 自転車の荷台に大きな行李(こうり)を積んで売って歩いたのは、納豆、油揚げなど。
 豊かな農家が多い村で、誰もが優しく、たくさん買ってくれた。

 田植えの頃、学校は「農繁期休暇」になった。
 一週間ほどだったろうか。
 男の子は馬の轡(くつわ)を取って代掻き、女の子は苗を植える手伝いをした。
 我が家には田畑がなかったので、他所の田植えの手伝いをした。
 やはり、働かないことが恥ずかしい意識があったのだと思う。

 農繁期休暇で不足した授業日数は、夏休みを短縮して埋合せられた。
 その夏休みも、アイスキャンデーや海鞘(ほや)売りのアルバイトをした。

 同級生たちの中には、私のアルバイトのとばっちりを喰った子もいたようだ。
 親に仕向けられて新聞配達を始めることになった子もいた。
 けれども、そのことで面と向かって私を詰(なじ)る者もいなかったし、先生に注意を受けたこともない。
 子供も大人も寛大で、大らかな時代だった。



原発ゼロの日本回復を求める超党派の市民運動を応援します。(渡邊むく)

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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