富士初雪落葉松の大金屏風

虎杖(いたどり)の花

2015/09/08 Tue

イタドリの花
イタドリの花 (散歩道:神奈川県横須賀市 2015.9.6)



    虎杖の花も輝け月の夜は /むく

         (いたどりのはなもかがやけ つきのよは)


 虎杖(いたどり)はどこにでもある雑草で、空地にも荒地にも生えています。
 写真は街路樹の桜の根元に繁っていたもの。
 スカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンパチ、エッタンなどの別称でも知られているそうですが、私が育った東北地方でスカンポはスイバ(酸い葉)のことを指していたので、虎杖のことをスカンポと呼ぶのにはちょっと抵抗があります。
 虎杖は
国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources)によって「世界の侵略的外来種ワースト100」 (IUCN, 2000) に選定されている種(しゅ)の一つで、繁殖力が強く、コンクリートの壁を突き破ってしまうこともあるとか。
 
 虎杖を、私はしばらく「明月草(めいげつそう)」として覚えていたのですが、明月草は虎杖の中でも特に赤味の強い花を咲かせるもののことを言うようです。
 歳時記では夏の季語ですが、花期は長く、中秋の名月の頃にもまだたくさん咲き残っています。
 家の近くの線路沿いにたくさん生えていて、本当に名月の夜に輝いていたことがありました。
 今年は夏場に刈り取られてしまい、あの幽玄の趣き?を醸し出してくれることはなさそうです。


イタドリの花
イタドリの花 (清里高原:山梨県北杜市 2015.7.27)


 失敗写真ですが、この夏清里高原に行ったときに、赤い橋と八ヶ岳が見える展望台で撮った虎杖です。

スイバの花
スイバの花 (散歩道:神奈川県横須賀市 2015.5.9)


 子供の頃にスカンポと呼んで親しんでいたスイバの花。

   土手のすかんぽジャワ更紗 昼は蛍がねんねする
   僕ら小学尋常科 今朝も通ってまたもどる
   すかんぽ すかんぽ 川のふち
   夏が来た来た ドレミファソ


 これは「すかんぽの咲くころ」という戦前の唱歌(北原白秋作詞、山田耕作作曲)の歌詞です。
 戦後生まれの私が学校で習ったはずはないと思うのですが、今でも覚えているのはよほど気に入っていたからでしょうか。
 花が咲く前の若いスカンポの酸っぱい味がする茎を、学校帰りによく齧(かじ)ったものです。
 見つかれば叱られるのですが、季節になると制服のポケットに塩を忍ばせて通学したものでした。
 同輩の方々には同じような体験をお持ちの方もきっといらっしゃることでしょう。

 まだ少し気が早いですが、今年の名月は9月27、28日頃。
 そろそろ月見スポットを考えておかなくてはと思っていますが、良夜となってほしいものですね。




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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市。

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