BGM: Contigo en la Distancia - Chris Botti (Trumpet)


湖を描いてゐる花合歓の下 むく

待宵草(まつよいぐさ)

2015/08/07 Fri

 7月26日~28日。


2015.7.26  マツヨイグサ (原村:長野県諏訪郡)



    待宵草星は望めぬ空模様


 種類の多いマツヨイグサ。
 草丈も花の大きさもいろいろ。

 マツヨイグサは"本来の"ツキミソウとは別種ですが、俳句ではもっぱら月見草と詠まれます。
 「まつよいぐさ」では6音になって詠みにくいからでしょうか。

 "正直者の私"は待宵草と詠みました。
 で、正直ついでに白状すると、期待した満天の星空が望めなかったのは、空模様が怪しかったからではなく、本当は月夜だったからです♪



2015.7.27  マツヨイグサ (原村:長野県諏訪郡)



    閉じている閉じないでいる月見草 /むく


 朝令暮改。
 "正直者"の看板を外して、「月見草」と♪


 ―― 老婆も何かしら、私に安心してゐたところがあつたのだらう、ぼんやりひとこと、
  「おや、月見草。」
 さう言つて、細い指でもつて、路傍の一箇所をゆびさした。
 さつと、バスは過ぎてゆき、私の目には、いま、ちらとひとめ見た黄金色の月見草の花ひとつ、花弁もあざやかに消えず残つた。
 三七七八米の富士の山と、立派に相対峙(あひたいぢ)し、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。
 富士には、月見草がよく似合ふ。


 上の引用は、太宰治の小説「富嶽百景」(青空文庫)から。
 太宰のこの月見草も"本来の"ツキミソウではなく、マツヨイグサだったのでしょう。
 "本来の"ツキミソウは白い花で、夜中にはピンク色に変わって閉じるそうですが、自然環境の中では他の植物に負けてしまって、ほとんど見ることができないとか。
 その"本来"のツキミソウも、オオマツヨイグサなどと同様に外来種とされています。




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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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