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航跡もイルカの群も夕焼ける

俳文: 雪国で暮らす予定と初電話

2014/01/17 Fri

       雪国で暮らす予定と初電話

       (ゆきぐにでくらすよていと はつでんわ)

 子供の頃、村のほとんどの家には電話がなかった。電話のある家が電話局の代わりか公衆電話のような役割をしていた。火急の用があって、それが短文の電報では埒が明かない場合に、その家まで行って「電話を借りる」のである。大抵は市外通話で、当時は遠距離電話と言っていた。通話料金を確認しなければならないので、交換手経由で相手方と接続してもらう。そんな時代の初電話とケータイで受ける近頃の初電話とでは、湧いてくる思いの深さにも違いがあろう。と言う私も手紙や葉書を書くことが少なくなっていたが、この頃、切手をよく買いに行く。俳句の結社や雑誌に投稿したりするためである。文字の通信をケータイやパソコンを使った電子メールに依存することが多くなってみると、肉筆で手紙や原稿を書いたり、宛名を書いたり、切手を買ったり貼ったりといった手作業が、懐かしくもありまた楽しい。

(2013年詠:横須賀市寓居)





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渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。商社勤務、産業技術英語通訳・翻訳者を経て現在はほぼ引退。愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。引越し回数二十六回。現在の主な発信地は東京へも富士山へも約70kmの神奈川県秦野市。俳句は2000年から。リンクはどうぞご自由に。

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