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雪渓の細き一条富士の紺

秀句鑑賞-夏の季語: 汗

2013/11/19 Tue

November 19 2013

倉田しげる

 田舎俳人みな二等兵汗したたる

 俳句界を支えているのは何百万人と言われる俳句愛好家、つまり無名の俳人たち。「みな二等兵」とは手厳しいが、全くそのご多分に漏れない私は素直に納得することにした。納得はしたが、俳壇を風刺していると誤解されかねないような掲句のきわどい俳謔味に、汗をかいた後に飲む一杯のビールのような爽快感を覚えるには私の悟りがまだ足りない気もする。作者が気炎を吐いて言う「田舎俳人」は、自嘲も込めた泡沫俳人という意味なのだろう。地方結社の俳人という差別的な意味であるはずはない。なぜなら、作者は俳聖芭蕉を生んだ三重県に生まれそこに根を張って活躍している立派な結社の主宰俳人だからである。俳句には田舎も都会もない。二等兵で結構。日本を巡る美しい四季をひたすらに愛する心を持ち続けたい。それが作者の本心であるに違いない。(渡邊むく)

 【倉田しげる(くらた・しげる):昭和5年(1930年)三重県津市生まれ。『三重俳句』主宰。『月刊俳句界』2013年11月号より。】



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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