富士初雪落葉松の大金屏風

花火

2014/07/13 Sun

20132014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)
 2014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)

 昨日は「ペリー祭」という横須賀市久里浜の祭りの日。

 角川書店版の「新版季寄せ」には、「黒船祭」、「下田黒船祭」、「久里浜黒船祭」、「ペリー祭」が夏の季語として載っています。
 「黒船祭」という同じ名前を冠した祭りが伊豆下田でも行われている(時期は5月のようですが)せいかどうか、近年、久里浜の祭りを、地元では「ペリー祭」と呼ぶようになった印象があります。
 昼間は、米国大使なども出席してのペリー上陸記念式典も行われるようですが、まだ行ってみたことはありません。
 8月には「よこすか開国祭」という花火大会もあります。


20132014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)
 2014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)

 その角川版新版季寄せには「高潮に黒船祭ユッカ咲く /石原舟月(1892 - 1982)」の例句が載っています。
 この句は、「黒船祭」と「ユッカ」の二つの季語がある、いわゆる「季重なり」になっているので、前から気になっている句です。
 - 舟月は下田の黒船祭を詠んだのか、久里浜の黒船祭を詠んだのか。
 - あえて季重なりで詠んだ理由は何か。


20132014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)
 2014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)

 ユッカは花期の長い花ですが、三浦半島では5月の中頃か下旬には咲き出すのではないかと思います。
 今年は5月30日に観音崎で目にしました。
 伊豆半島でもあまり違いはないでしょう。
 「咲く」という言葉からは「咲いている」というよりは「今咲きだした」の感が強く汲み取られます。
 だとすると、この句は久里浜ではなく下田の黒船祭を詠んだものかもしれない、と思われるのです。


 あるいは、下田の黒船祭にしても久里浜の黒船祭にしても、京都の葵祭などのように歴史があるわけでもなく、青森のねぷた祭のように全国的に有名でもないので季語としてはそう確立されたものではないという考えがあったのか。
 ユッカを配することによって詩の基盤の弱さを補おうとしたのか、という気もするのです。

 「下田でも久里浜でも、お好きな方を想像して味わってください」などという曖昧な詠みかたはしなかった筈だと思います。

20132014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)
 2014/07/12 花火 (久里浜港:神奈川県横須賀市)

     ペリー祭とや浜へと花火観に

 私も季重なりで、おまけに字足らず…。

     冬瓜に尽きる涼しさかと思う /むく

 「冬瓜…冬瓜…」と、毎日ぶつぶつ呟き続けたので、堪りかねたガンコちゃんが昨夜炊いてくれました。
 あちこちで食べた冬瓜の透き通る思い出を、一つ一つ思い出しながら味わいました。




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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市。

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