BGM: Contigo en la Distancia - Chris Botti (Trumpet)


湖を描いてゐる花合歓の下 むく

荒地花笠(アレチハナガサ)

2014/07/02 Wed

2014/06/30 茗荷の葉 (散歩道:神奈川県横須賀市)
 2014/06/30 茗荷の葉 (散歩道:神奈川県横須賀市)

     アメジスト色に荒地の草の花 /むく

 季題は「草の花」で秋。
 追記:元の句「アメジストの星団に似て草の花」を推敲。

 「アレチハナガサだと思う。」
 そう教えてくれたのはガンコちゃん。
 猫じゃらしにも枯れ色が見えてきた頃、花すすきや背高泡立草(せいたかあわだちそう)の花に混じって広い空地に咲いていたその花の名前を訊ねたのは、三、四年も前のこと。

 名前を訊ねたのは、小さな星団のような花の風情に打たれたから。
 花でも人でも、美しいと思えば名前を知りたくなるのは人情というもの。
 (と、後でガンコちゃんに突っ込まれそうなことを、また。)

 「…だと思うけど、違うかもしれないから調べてみて。」
 そう付け加えることを忘れなかったガンコちゃん。
 間違った名前で俳句を詠んで恥をかかないようにとの、いつもの気遣い。

 後で確認はするとしても、殺風景なこの空地に「荒地花笠」とは言い得て妙であり、間違いはないだろうと、即座に信じて疑いなきものに。

 句に詠みたいと思いながら今まで詠めないできたのは、私が抱いた花のイメージが花笠音頭や花笠踊りのイメージに邪魔されていたから。
 ――花笠音頭や花笠踊りが嫌いという意味ではありません。(念のため。)
 
 と、歳時記にない荒地花笠から敢えて秋の句を詠んでみたのは、上のような経緯から。
 南アメリカ原産の外来種ですが、背高泡立草と同様に、在来種の成長を妨げるとして問題視されているようです。


     ラスベガス荒野の蛇に悟らるる /むく

 季題は「蛇」で夏。
 追記:元の句「ラスベガス荒地の蛇に悟らるる」を推敲。

 ギャンブルの町ラスベガスには、業界のコンベンションで1週間ほど滞在したことが。
 不夜城と言われるだけあって、ホテル『シーザーズ・パレス』のカジノは、早朝、私がジョギングに出て行く頃も盛況で。

 滞在記念ギャンブル用の別予算100ドルは、最後の夜に。
 荒野に潜む蛇のようなガラガラというイヤな逆回転音がした、あのルーレットテーブルのディーラーのあの時のスピン…。
 一度スピンに失敗してから仕切り直したディーラーの冷めた視線と目が合ってしまったあの時、賭けたチップを一度退(ひ)けば良かった。
 彼が落とした番号は、赤でもなく黒でもなく、グリーンの"00"。
 もう1回赤にスピンすれば、100ドルが1600ドルになったのに…。




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渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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