Toad Lily (油点草)
2023/09/23 Sat

油点草葉焼けを多く見る今年 /むく
(yutensō / hayake wo ōku miru kotoshi)
Toad Lilies;
many leaves look sun-scorched,
particularly this year
木漏れ日の揺らめき油点草莟む /むく
(komorebi no yurameki / yutensō fufumu)
Filtered through the trees,
the shadows of sunlight sway;
toad lilies are in bud
Toad Lily (油点草)
油点草の別名は杜鵑草(ほととぎす)。
鳥のホトトギスと紛らわしいので「草」の字を添えて「ほととぎす」と読む約束になっています。
俳句を始める前はもっぱらホトトギスと呼んでいました。
俳句を始めた頃、すぐには油点草の呼称に親しめず、杜鵑草として句を作ったことがあります。
油点草の名は葉に油滲みのような黒い斑点があることから。
俳句では杜鵑草よりも油点草として詠まれることが圧倒的に多い印象があります。
俳人には「ホトトギス」よりも「油滲み」のほうが好まれる?
いえ、むしろ「油滲み」や「油汚れ」ではなく「油点」と言った命名者のすばらしい機転、感性を見逃さないのが俳人、と言うべきでしょう。
必ずしもそう言い含めることが出来ないことは諸々とありますが。
私の句は単なる二番煎じ、三番煎じです。
知らなかったことを知るのは、幾つになっても嬉しいことです。
長年英語通訳稼業をしていましたが、油点草の英語名がToad Lilyだとは今日の今日まで知りませんでした。
通訳であろうがなかろうが、世の中には知っていることよりも知らないことのほうが圧倒的に多いものです。
自慢にはなりませんが、「白雪姫」を英語でSnow Whiteと言うのだということを知ったのは30歳を過ぎてからのことです。
アメリカかイギリスの幼稚園に通っていたら、そんなこともなかったかと思いますが。
Toad Lilyを直訳すると「ヒキガエルのユリ」。
なるほど…と納得はしますが、ホトトギスと比べると印象がだいぶ違いますね。
やはり日本人は日本人の感性を大事にすべき、などと改めて思ってしまいます。
油点草の写真が味気なさ過ぎたので、お口直しに…。
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