BGM: Contigo en la Distancia - Chris Botti (Trumpet)


湖を描いてゐる花合歓の下 むく

花鳥諷詠

2014/06/20 Fri

2014/06/12 オウゴンマサキ (散歩道:神奈川県横須賀市)
 2014/06/12 オウゴンマサキ (散歩道:神奈川県横須賀市)

 ――虚子先生がはじめて「花鳥諷詠」と題する講演をされたのは、昭和三年四月二十一日であった。それは、大阪毎日新聞社主催の俳句講演会が、同社講堂に於て催された時であった。(高田風人子著:『一言多言抄』より 『惜春』昭和63年11月号掲載)

 風人子先生は、文章の中では文脈によって単に虚子と書かれる場合もありますが、口頭においては常に「虚子先生」と先生を付けてお話をされます。

 ある時、こう仰られたことが。
 「いつまで経っても"虚子"と呼び捨てにすることは出来ない。
 (星野)立子先生も同様。
 (高木)晴子先生も、だね。」

 立子は虚子の次女で、虚子が『玉藻』の創刊主宰に就かせた、優れた女流俳人。
 晴子は虚子の五女で、虚子没後の昭和59年に『晴居』の創刊主宰となりました。

 風人子先生は直接には『玉藻』に身を置いて立子を師とされましたが、心の奥底では虚子を唯一無二の師と仰いでこられた方です。
 『ホトトギス』の歴史もよく知る虚子研究家の中には、風人子先生を評して「虚子は風人子さんを格別に可愛がったようだ」と評する人も。

 存命する虚子の高弟も殆ど居なくなってしまった今、風人子先生は、虚子が存命であった時代の『ホトトギス』の精神を誰よりも深く受け継いでいる直弟子と言えるのではないか、とは私が常々感じているところです。
 僭越ながら、風人子先生が虚子と異なる最大事は政治家ではないこと、つまり俳壇における野心というものが微塵もない人、ということではないかと思います。
 NHKを初めとするマスコミからの出演依頼や執筆依頼も、ことごとく断っておしまいになるほど。
 虚子直伝の本物の花鳥諷詠詩を体得しておられる数少ない俳人、天性の詩人と思う所以でもあります。

 ――俳壇は人との付き合いである。俳句は季題との付き合いである。(高田風人子著:『一言多言抄』より 『惜春』平成元年7月号掲載)


    嫌はれてしまへば自由油虫 /高田風人子
 
2014/06/12 オウゴンマサキ (散歩道:神奈川県横須賀市)
 2014/06/12 オウゴンマサキ (散歩道:神奈川県横須賀市)



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
スポンサーサイト

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Secret

お早う御座います。

ご親切に教えて頂きましたが・・
リンク出来ませんでした。
きっと何かが間違っているのですね。
有り難う御座いました。<(_ _*)>

ご子息様は、ブログを移転して
http://naoyoshi.blogspot.jp/居りました。
こちらを・・読ませて頂きました。

リンク

残念、ダメでしかた。
無理になさらなくても。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR