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航跡もイルカの群も夕焼ける

梅雨深し

2020/06/26 Fri


    山苧環うつむき杣の梅雨深し /むく

        (やまおだまきうつむき そまのつゆふかし)





 ヤマオダマキ (2020.6.20 山中湖村:山梨県)


  山苧環 (やまおだまき)

 待ちかねていたヤマオダマキの花。
 山中湖でも日照条件の良い場所では五月にちらほらと咲いたところもあった。
 が、大方は六月になり梅雨に入ってから。

 園芸種と思われるミヤマオダマキが咲いた五月初めぐらいから、ずっと注意して観て来たので、間違いないと思う。
 北富士演習場の火山礫も、立入り出来るところは隅から隅まで、三回も見て歩いた。

 結果、そんなに探し回らなくても良いことが分かった。
 村のいたるところの道端に咲き出したからだ。

 演習場は四月初めに野焼きが行われた。
 そのせいだろうと思うが、ヤマオダマキは成長が遅いようである。

 思わぬ収穫もあった。
 それが一番下の写真。
 角のように見える距(きょ)の形からヤマオダマキと思われるが、その色が薄い。
 普通のヤマオダマキの距の色は紫がかった赤錆色だが、下の写真の花の距はかなり白い。
 花の色も普通のヤマオダマキと比べると白っぽい。
 距の色と花の色の違いがあまりない。

 園芸種のオダマキの種がこぼれて育ったということも考えられなくはない。
 が、咲いている場所の違いに特徴がある。
 普通のヤマオダマキは道端、草原などに咲いているが、この白っぽいオダマキが咲いていたのは、半日陰と言って良い森の縁であった。
 三ヵ所ほどで見つけたが、この特徴はいずれも共通していた。

 したがって、自生のオダマキと考えられなくもない。
 何という種類のオダマキ、いやヤマオダマキだろう?
 園芸種のキバナノヤマオダマキにも似ているが。

 オダマキは俳句歳時記では晩春の季語。
 今日的に、詠まれるのは園芸種のミヤマオダマキである場合が多いであろうから、それはそれでいい。

 日本の固有種のミヤマオダマキの自生はなかなか目に出来ない。
 が、同じ日本固有種であるヤマオダマキは、山里に来ればこうして梅雨の頃に見ることが出来る。
 ミヤマオダマキもそのようだが、礫地を好むという。



 ヤマオダマキ (2020.6.20 山中湖村:山梨県)



 キバナヤマオダマキ? (2020.6.20 山中湖村:山梨県)


 (2020年6月26日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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No title

山菜採りに山に入ったりするとオダマキに出くわすことがあります。
家の周りでも庭や道路脇の斜面にもオダマキが自生していますが
どのオダマキなのかは見分け方がわからないので残念です。
西洋オダマキまであるようなので、見分け方は難しそうですね。

Re: No title

kazさま

> 山菜採りに山に入ったりするとオダマキに出くわすことがあります。
> 家の周りでも庭や道路脇の斜面にもオダマキが自生していますが
> どのオダマキなのかは見分け方がわからないので残念です。

私が最初に覚えたのは藍色のミヤマオダマキ。
園芸種ですね。
大人になってからのことです。
そのミヤマオダマキをオダマキと思うようになりました。
恥ずかしい話ながら、ヤマオダマキを見た時は、それが日本古来の代表的なオダマキであることを知らず、西洋オダマキかな?などと思ったものです(汗。

> 西洋オダマキまであるようなので、見分け方は難しそうですね。

世界にはいろいろなオダマキがあるようですね。
高山に自生するミヤマオダマキはまだ見たことがありませんが、山中湖に住んだおかげで、ヤマオダマキは少し分かるようになったかなぁ、と思います。

「苧環」、「糸繰草」という日本のオダマキの名前にはゆかしさを感じます。

コメントありがとうございました。

こんばんは♪

綺麗なヤマオダマキ
梅雨の時期に咲くのですね
山里が条件が合っているのでしょうか
庭で育たことはありませんが
ご近所さん宅で咲いていましたが
ヤマオダマキかどうか不明です

初めて見るヤマオダマキ

ヤマオダマキは私が全く知らない草花ですが、詳しくご説明いただいたので大変参考になり、興味が湧いてきました。
さらに見たことのない色のものも見つけたとのことですが、その品種について関心を抱き、考察を重ねるむくさんの気持ちは良く分かります。
そしてそれが如何に難しいかも…
植物は環境の変化に敏感ですが、中には突然変異といったことも起こり得るので、今までになかった品種ということも考えられます。なので品種を特定するのは容易ではありません。
それでも考察を続けるむくさんにはヤマオダマキへの深い愛情が感じられます。実に素晴らしいと思います。

Re: こんばんは♪

トマトの夢3さま

> 綺麗なヤマオダマキ
> 梅雨の時期に咲くのですね

標高千メートルの山中湖では今です^^

> 山里が条件が合っているのでしょうか

オダマキは礫土を好むそうです。
富士山山麓はまさにそういう土質です。

> 庭で育たことはありませんが
> ご近所さん宅で咲いていましたが
> ヤマオダマキかどうか不明です

西洋オダマキはピンクであったり八重であったりと、いろいろあるようですね。
でも、この色容であれば、自生の物を移植なさったのかもしれませんね。
御殿場に居たときに、マンションのある方が庭に植えていました。
私が興味を持つきっかけになりました。
御殿場の標高は五百メートル弱。
山中湖よりは咲く時期が早かったかもしれません。

コメントありがとうございました。

Re: 初めて見るヤマオダマキ

自然明光さま

> ヤマオダマキは私が全く知らない草花ですが、詳しくご説明いただいたので大変参考になり、興味が湧いてきました。

何度も見ているうちにだんだん好きになりました。
そういう地味さを感じる花かなと思います。

> さらに見たことのない色のものも見つけたとのことですが、その品種について関心を抱き、考察を重ねるむくさんの気持ちは良く分かります。

ありがとうございます。

> そしてそれが如何に難しいかも…

園芸種のオダマキのこぼれ種かなとか、いろいろ悩みました(笑。

> 植物は環境の変化に敏感ですが、中には突然変異といったことも起こり得るので、今までになかった品種ということも考えられます。なので品種を特定するのは容易ではありません。

同感です。

> それでも考察を続けるむくさんにはヤマオダマキへの深い愛情が感じられます。実に素晴らしいと思います。

ありがとうございます。
苧環…糸繰…そういう名前の由来に、郷愁を覚えるからかもしれません。

コメントありがとうございました。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。約10年間の海外生活を除き首都圏の各地を転々。商社勤務の後、産業技術英語通訳・翻訳者。現在はほぼ引退し、愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。主な発信地は山梨県山中湖村。俳句は2000年から。いつもあと5kg痩せたい♪リンクはどうぞご自由に。

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