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航跡もイルカの群も夕焼ける

菜種梅雨(なたねづゆ)

2020/04/22 Wed

    地野菜のさびしき棚や菜種梅雨 /むく

        (じやさいのさびしきたなや なたねづゆ)





 斑雪山 (2020.04.16 富士吉田市:山梨県)


 過剰な輸入依存



 小麦の主要輸出国(上2009年、下2017年) -FAO統計より


 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて石油の需要が世界的に激減していることで原油の在庫が備蓄可能容量のほぼ限界に達し、先物取引価格がマイナスになったという。
 マイナス価格とは、生産者がお金を払ってでも引き取ってもらわないと在庫を捌けない異常な状態であることを示す。

 それとは反対に、農産物の主要輸出国の一部で、農産物の輸出を制限する動きが出ているという。
 4月20日現在で、13の国々が農産物の輸出制限を開始したと報じられている。

 上の二つのグラフは小麦の主要輸出国と輸出量に関するものである。
 小麦の輸出量では2009年には米国がトップの座にあったが、2015年にはその座をカナダに明け渡し、2017年の統計ではロシアがトップになっている。
 そのロシアが小麦の輸出を規制し始めているというのだ。

 こうした動きを受けて、G20の農相による緊急テレビ会議が行われた。
 FAO(国連食糧農業機関)も会議に参加した。
 日本の江藤農林水産大臣は、会議において不必要な輸出入の規制を行わないよう呼びかけ、合意されたという。
 が、どこまでの合意なのか…私は「合意」という言葉を鵜呑みに出来ないでいる。

 NHKは、そのニュースウェブで、「小麦について日本は国内消費量の88%を輸入していますが、アメリカとカナダ、オーストラリアの上位3か国からほぼすべてを輸入しているため、輸入規制の影響はほとんどありません。(以下略)」と論評している。
 たしかに、日本の輸入小麦は、そのほとんどを米国やカナダに依存していることは間違いない。
 しかし、だからといって「ならば安心」とは言えないのではないか。

 ロシア産の小麦に依存している国々が、今後、米国やカナダからの輸入量を増やすようになったらどうだろう。
 小麦の価格が上がって日本も影響を受けることにはならないのか。

 危機意識を煽るわけではない。
 緊急の事態でもない。
 しかし、低下する一方の食料自給率について、また、緊急時に必要なものを含めたあらゆる生活用品を過剰に輸入に依存するようになってしまったことを、国家も私たち国民一人一人も、もう一度考え直してみることが必要ではないか、と思うのである。


 (2020年4月22日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。商社勤務、産業技術英語通訳・翻訳者を経て現在はほぼ引退。愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。引越し回数二十六回。現在の主な発信地は東京へも富士山へも約70kmの神奈川県秦野市。俳句は2000年から。リンクはどうぞご自由に。

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