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坂多き半島の町枇杷実る

年忘(としわすれ)

2019/12/10 Tue

    勢ひで宝くじ買ふ年忘れ /むく

        (いきおいでたからくじかう としわすれ)





 クリスマス飾りも富士山の、寓居のある館 (2019.12.09 山中湖村:山梨県南都留郡)


 宝くじ

 宝くじを買うことは滅多にない。
 夢のない男、かもしれない。
 たまに付合いで買っても、本気ではないので買ったことすら忘れてしまう。
 新聞の当選発表も見たことがない。

 一度だけ抽選結果を調べたことがある。
 ときどき接待で利用していた料理屋にまた行くことになった時だった。
 その前に行ったときに、女将が苞(つと)代わりに宝くじを数枚くれたことを思い出したからだ。

 もし宝くじの番号を女将が控えていて、運悪くそれが当選番号だったら…。
 抽選結果も見ていない…では気まずい思いをしかねない、と思ったのである。

 財布の隅に入っていた数枚の宝くじを取り出し、家内に電話して抽選結果を調べてもらった。
 幸い、どれも外れていたので事なきを得た。

 思わぬ雨に降られて宝くじ売り場の傍で雨宿りをしたことがある。
 ふた昔以上も前のことだ。
 雨宿りのついでに、百円(だったと思う)のスピード宝くじを一枚買った。
 五十円当たった。
 五十円をもらっても仕方がない…と、もう五十円を足してまた一枚買った。
 すると今度は五百円当たった。
 その五百円全部また買った。
 今度は千円当たった。

 「運がいいですね…三回も続けて当たる人って、まずいないんですよ」と売り子さん。
 しまった、よく人が言う「運を全部使い果たしてしまった」というのはこれか!
 と、それ以上は買わなかったが、後の祭りである。

 あれ以来、宝くじは買ったことがない。
 …いや、あるある。

 イギリスのパブで十人ほどの連中とワイワイ飲んだ夜、みんなでロトを買ったことが。
 何週か続けて当選者が出ずに配当が膨れ上がり、当たると途方もない大金持ちになるというものだった。
 なんでも、その預金利息だけでも、一族郎党を引き連れてチャーター機で世界一周旅行してもお釣りが来るほどだとか。
 一同大いに盛り上がって前祝の杯を重ねたことは言うまでもない。

 いい夢だった…が、やっぱり当たらなかった。
 何しろ、運はスピード宝くじで千円当たって使い果たしまったので。

 忘年会の余勢を駆って宝くじを買うことも、もう二度とあるまい。



 山巓寒風 (2019.12.05 山中湖村:山梨県南都留郡)





        きみ話わかるよ飲めよ年忘 /高田風人子


 肩肘を張らずに日ごろの労をねぎらう年忘れ。とは言え上司も部下も、それぞれ気遣いをし合う場でもある。お銚子を手に酒を勧めている先生。いつ頃の御句か…三十代か。過日の「風人子先生を偲ぶ会」で、酒席での先生はとても陽気であったと伺った。お若かった頃は殊に。酒席で楽しく振る舞うのも気遣い。人に愛される。

 (2019年12月10日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。約10年間の海外生活を除き首都圏の各地を転々。商社勤務の後、産業技術英語通訳・翻訳者。現在はほぼ引退し、愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。主な発信地は山梨県山中湖村。俳句は2000年から。いつもあと5kg痩せたい♪リンクはどうぞご自由に。

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