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航跡もイルカの群も夕焼ける

山茶花(さざんか) / 秋

2019/12/07 Sat

    街騒に山茶花の白匂ひけり

        (まちざいにさざんかのしろ においけり)





    故山秋終の住処といふことを /むく

        (こざんあき ついのすみかということを)





 仙台美人のような白い山茶花 (ストック写真)


 転居

 二十年暮らした横須賀を離れることになった。
 横須賀の家を買っていただいた方への引渡しを、昨日完了してきた。

 引っ越し先は仙台…の予定だったが、横浜にいる娘の健康に不安が生じて叶わなくなった。
 仙台の不動産会社には迷惑をおかけした。
 金銭的な迷惑ではないが、お骨折りいただいた労を無駄にしてしまったのだ。
 お騒がせして…と謝るだけでは自分の気がすまない負い目を感じている。

 振り出しに戻って新たな転居先を考えた。
 娘が住む横浜で暮らそうか、いっそ東京に住もうか…など。
 山中湖から横浜に毎日通うことは無理なので。
 
 故郷に帰って暮らすという夢は諦めたが、いまさら首都圏の町なかに住む決心もつかない。
 どう考えても楽しめる気がしない。
 野山を歩き、草や鳥を愛でる楽しみは捨てられない。
 ガンコちゃんも同意見。

 さりとて、死ぬまで山中湖の仮庵で暮らすことも出来ない。
 車を運転しないと買い物にも病院にも行くことが出来ないので、老いれば老いるほど不便が多くなる。
 リゾート生活はリモート生活でもある。
 遊ぶ元気がなくなったリゾート生活ほど楽しくないものもなかろう。

 あれこれと考え抜いて、秦野(はだの)市(神奈川県)内の丘の上に建つ広さ80平米ほどの集合住宅に住むことにした。
 ガンコちゃんと二人で暮らすには十分過ぎる広さかと思う。

 娘のマンションに送ってあるガンコちゃんの布団が活躍する機会を減らす必要もないが、秦野からなら横浜へも電車で毎日でも通える。
 秦野の新居には目と鼻の先にスーパーマーケットがある。
 専門医のいる糖尿病クリニックにも歩いて通える。
 丹沢の山々が眼前にあり、その上には富士山が聳え立つ。
 
 秦野の物件購入の仲介の労を、ふたたび仙台の不動産会社にお願いした。
 お騒がせしたことへの、せめてもの償いに。
 誠意は酌んでいただけたようで、引渡し日(購入代金を支払う日)には社長自ら立会いに来られるという。
 忙しい年末に遠路はるばる。
 恐縮の極みである。
 (どうせなら美人営業ウーマンのKさんにお越しいただきたかったが。)

 年内には横須賀市民から秦野市民になる。
 年が明けたらリフォームだかリノベーションだかにかかる。
 住めるようになるのは桜が咲く頃か。
 秦野は桜が美しい町だ。
 気の合うOさんと鶴巻温泉の湯に浸かるのも楽しみだ。
 …それまでは、おそらくは今年が最後の山中湖の冬を惜しむ。

 山中湖を離れたくはないが、二つのマンションの管理費を払い続けるのは辛い。
 毎年二つ、ときには三つ四つの住居の固定資産税を納める無駄を二十年も続けていることも。
 諸般の事情があってのこととはいえ、身は一つ。
 断捨離は続く。

 ガンコちゃんは今日も横浜に居る。
 しばらくは片道百キロメートルの道のりを行ったり来たりの負担を強いる。
 ずっと娘のところに居てもいいヨと言うのだが、その手には乗らないガンコちゃん。
 私を一人で置くとロクなことをしないと、よく知っている。

 スカイキャンドルが建つ、広瀬川を見下ろす丘に住みたかった…。



 ひょいと暖簾を潜れば吉田類にも出会いそうな (2019.9.29 国分町:宮城県仙台市)


 (2019年12月7日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。商社勤務、産業技術英語通訳・翻訳者を経て現在はほぼ引退。愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。引越し回数二十六回。現在の主な発信地は東京へも富士山へも約70kmの神奈川県秦野市。俳句は2000年から。リンクはどうぞご自由に。

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