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火のあればすなはち囲み冬花火

秋灯下(しゅうとうか)

2019/11/10 Sun

    遺されし律儀な句稿秋灯下 /むく

        (のこされしりちぎなくこう しゅうとうか)

        山中湖村俳句倶楽部 畑山靖男(はたやま・しずお)さん追悼



 ニシキギ  (ストック写真より)


 山中湖村俳句倶楽部の一員に加えていただいて一年経った。
 この九月、会の重鎮ともいうべき貴重な男性メンバーの畑山靖男(はたやましずお)さんが、ご病気のために亡くなられた。
 四十九日の法要の日(10月25日)に、追悼句会が催された。
 集った会のメンバー数人と、句会に先立って畑山家をお訪ねし、奥様から故人の思い出などをお伺いした。

 「紐で束ねて捨てるだけの読み了った新聞も、必ず一部ずつビシッと折り目をつけてきれいに畳まないと気が済まないほど、とにかく几帳面な人でした」という奥様のお話が面白かった。
 月二回の句会の清記を、きちんとファイルに残してくださっていた畑山さんの几帳面さには、訪ねた俳句倶楽部のメンバーの誰もが驚いた。
 改めて故人のお人柄が偲ばれた。

 探梅、花見、公魚釣り、忘年会等々、たくさんの思い出を作っていただいた。
   句仲間の湯仲間となる梅見あと/むく
 畑山さんのことを詠んだこの拙句を、探梅後の句会で、畑山さんが「句仲間じゃない、句仇でしょ」と笑いながら仰った。
 「それ、頂戴します」と即応し、最終句形はこうなった。
   句仇の湯仲間となる梅見あと/むく
 私よりはるかに句歴も長く、『新巻(あらまき)』という句集も出版されている畑山さんを「句仇」と呼ぶのは失礼かもしれないが、「句仲間」よりは良いかと思う。
 鹿のように柔和な畑山さんの眼差しが、いまも瞼に浮かんでいる。(合掌)




        栗剥いて仏のごとくをりし父  /畑山靖男


 作者のご子息たちにとっては、作者の父の姿がそのまま作者の姿にも思えてくるに違いない。




 (2019年11月10日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。約10年間の海外生活を除き首都圏の各地を転々。商社勤務の後、産業技術英語通訳・翻訳者。現在はほぼ引退し、愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。主な発信地は山梨県山中湖村。俳句は2000年から。いつもあと5kg痩せたい♪

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