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航跡もイルカの群も夕焼ける

邯鄲(かんたん)

2019/11/09 Sat

    邯鄲や徐福が夢の一つ墓 /むく

        (かんたんや じょふくがゆめのひとつはか)



 徐福の墓がある森 (2019.10.23 富士吉田市小明見:山梨県)


 徐福

 秦の王趙政は中国統一を果たし皇帝の座に就くと始皇帝と名乗った。
 やがて、始皇帝は不老不死の夢を抱くようになったという。
 その始皇帝の夢に巧みに取り入った一人の方士、それが徐福である。
 徐福は、東の海中にある蓬莱という仙境に住む不老不死の仙人からその妙薬を授かることを始皇帝に提案し、帝の命を拝して、たくさんの貢ぎ物や優に千人を超す穢れのない童男童女(若い男女)、職工(技術者)などを乗せた船団を率いて蓬莱へ出帆したという。
 徐福は単なるペテン師ではなく、自らも不老不死の仙薬の存在を信じていたのだと言われる。

 長い話はさておく。
 蓬莱とはもともと蜃気楼のことを謂うとも、台湾のことだという説もある。
 いつの頃からか、我が国では蓬莱は日本のことだと考えられるようになった。
 不二山すなわち不死の山が蓬莱山で、徐福は富士山に住む仙人から不老不死の仙薬を授かろうと、日本に渡ってきたのだと。
 しかし、徐福は結局不老不死の仙薬を手に入れることが出来ず、秦にも帰らず、そのまま日本で没したとされる。

 日本国内には徐福の墓とされる場所がいくつかあるようだが、そのうちの一つが、富士山の町富士吉田市にある。
 その墓を訪ねたのはこの10月。
 台風19号が去り、初冠雪した富士山がことさら晴れ晴れと見える日だった。
 古びて苔の生した小さな石標、それが徐福の墓だった。
 墓の傍らには、宗教団体の寄進らしい真新しい立派な碑も建っていたが、訪れる人は少ないようだ。
 近所に住む老人の話では、「ときどき観光バスも来る」そうだが。



 徐福の墓近くに建つ徐福像 (2019.10.23 富士吉田市小明見:山梨県)


 邯鄲

 邯鄲はバッタ目コオロギ科に分類される昆虫で、秋の季語。
 大きさはスズムシほどで、ややコオロギに似た声で鳴く。
 ひと鳴きの時間がコオロギよりも長いので、区別の目安になる。
 秋の訪れが早い山中湖では八月半ばぐらいから鳴き声を耳にする。
 生い茂った草の中で鳴くので見つけるのが難しく、まだ姿を見たことはない。



 富士山の初冠雪 (2019.10.23 寓居より:山梨県南都留郡山中湖)


 (2019年11月9日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。約10年間の海外生活を除き首都圏の各地を転々。商社勤務の後、産業技術英語通訳・翻訳者。現在はほぼ引退し、愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。主な発信地は山梨県山中湖村。俳句は2000年から。いつもあと5kg痩せたい♪リンクはどうぞご自由に。

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