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師の昼はおむすび一個けらつつき

イノシシ

2019/02/22 Fri


 春水 (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 湖畔に近いある低山の中腹での探鳥は空振りに終わった。


 ネコヤナギ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 帰路、昨日の計画では早朝に来て紅富士を観る予定だった「交流プラザきらら」に立ち寄る。
 湖畔を歩いていると、銀ねず色に輝くネコヤナギを見つけた。

 折よく、富士山をすっぽり覆っていた雲が半分ほど払われた。
 ネコヤナギと富士山を撮ろう…と、望遠レンズを標準レンズに付け換える。
 三脚を立ててカメラをセットしていると、富士山がまた雲に隠れ始めた。



 ジョウビタキ♀ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 雌のジョウビタキが一羽、枯れ芝に下りた。
 標準レンズをまた望遠レンズに交換してジョウビタキを撮り始める。

 すると、「あっちに何か動物がいるよ」とガンコちゃん。
 動物…ねぇ。
 動物はいいよ…ここは公園、動物園じゃないんだから。
 散歩の人のワンちゃんじゃないの?と思いながら、ガンコちゃんの指さす方へ目をやる。



 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 逆光の中で、獣のような影が芝生を歩いている。
 「イノシシかなぁ…」と、ガンコちゃんが自信なさそうな、不安そうな声でつぶやく。
 「…らしいね。」
 あたりを伺いながらその獣の影に近寄った。

 


 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 たしかにイノシシだった。
 カメラマンが一人、そのイノシシを芝生の柵沿いに遠巻きに移動しながら撮っている。

 私に気が付いて、カメラマンがイノシシを指さす。
 「イノシシは一頭ですか?」と訊ねる代わりに、私は指を一本立てた。
 二頭いるらしく、カメラマンが指を二本立てて無言で答える。



 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 ガンコちゃんが訝ったのも無理はない。

 いくら自然が豊かな山中湖とは言え、きららは毎日たくさんの観光バスがやってくる、人の絶えない公園である。
 快適な暖房トイレには、入口にエアカーテンまで設置されている。
 そんな整備の行き届いた公園の、しかも管理棟のすぐ隣の、舗装された駐車場わきの見通しのよい芝生に、白昼堂々とイノシシが現れるだなんて、誰が予想し得よう。



 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 どちらもまだ幼さが残っているような若いイノシシのようで、そう大きくはない。
 あたりに大きな親イノシシの姿は見当たらない。

 近づいても大丈夫だからこっちにおいで、とガンコちゃんに身振りで合図を送る。
 誰かが何かの写真を撮っていると、そこにカメラを手にした人が一人、また一人と増えてゆく。

 二頭のイノシシは、鼻先で落葉を掻き散らしながら餌を探している。
 時おり、カコンカコンと大きな音を立てて何かを食べている。
 芝生内に植えられている胡桃の落ちた実を食べているようだ。
 殻ごと噛み砕いているらしい、いかにも硬そうな音だ。



 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 イノシシも人間が気になるらしく、ときどき顔を上げてこちらを見る。
 逃げる気配も襲ってくる気配もなく、鼻先で落葉を掻いて胡桃の実を探し続ける。

 ときどき、木の幹に体を擦りつける仕草を見せる。
 イノシシの生態には疎いが、皮膚に付着した虫か何かを擦り落とそうとしているように見える。



 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 「今年は亥年、われらが主役」とでも言わんばかりの堂々たる表情。


 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 少しでも順光になるようにと、太陽が背中になる位置にまわり込みながら写真を撮り続ける。


 イノシシ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 「富士山とイノシシ」を狙ったが、ちょっと無理なアングルだった。


 ネコヤナギ (2019.2.21 山中湖:山梨県)


 犬も歩けば…とはこんな遭遇のことか。
 クマにだけは遇わないようにしたい。

 北富士演習場内に探鳥に行った先日のこと。
 林の中の少し開けた草むらで、持参したガンコちゃんの手作りサツマイモ蒸しパンを食べた。
 二人で並んで食べていると、風に乗ってふと獣臭が漂ってきた。
 咄嗟に背筋が寒くなった。
 演習場内にクマはいないと思うが、イノシシが好物のサツマイモの匂いを嗅ぎつけたのではないか、と思ったからである。

 慌てて蒸しパンを仕舞い、安全な場所に荷物を移動して、そこで食べた。

 山で食べたカップ麺などの汁を捨てて帰ると、その匂いを嗅ぎつけてクマがやって来るという。
 山歩きをするときは、注意すべきことがいろいろとある。

      ぎんねずに朱ヶのさばしるねこやなぎ /飯田蛇笏


 (2019年2月22日 山中湖にて)




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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。約10年間の海外生活を除き首都圏の各地を転々。商社勤務の後、産業技術英語通訳・翻訳者。現在はほぼ引退し、愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。主な発信地は山梨県山中湖村。俳句は2000年から。いつもあと5kg痩せたい♪

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