渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 富士の山洗(ふじのやまあらい)

 
   The Forgotten Season (2018/11/09)

FC2ブログ
むささびや山の疲れをさする夜

富士の山洗(ふじのやまあらい)

2018/09/07 Fri

    鎮もりを化粧ひて富士の山洗 /むく

        (しずもりをけわいて ふじのやまあらい)



 ゴジュウカラ (2018.9.6 山中湖:山梨県)



 ゴジュウカラ (2018.9.6 山中湖:山梨県)



 コゲラ (2018.9.1 山中湖:山梨県)


* * * 富士の山洗 * * *

 「陰暦の7月26日、富士山麓に降る雨」(「季寄せ」:角川書店編)を御山洗(おやまあらい)と言い、また富士の山洗とも言う。
 初秋の季語。
 今年(2018年)の陰暦7月26日は、太陽暦の9月5日。
 当日限定ではなく、その頃に降る雨をそのように呼ぶ。

 富士山に関する知識には貧しいが、少し説明を補足してみたい。

 ・ 富士山は古くから霊山(霊峰)として人々の深い信仰を集めてきた山である。
 ・ 御山洗は、「神や霊が去来する時には風雨が伴う」という信仰から生まれた言葉。
 ・ 現代では、夏の登山シーズン(山開き)の間に多くの人が訪れて汚れた霊山を洗い清める雨、と考えられるようになった。
 ・ 富士山の開山日、閉山日、開山期間は時代とともに変わり続けているが、古くは御山洗(陰暦7月26日)が閉山(山閉じ)の日であった。

 「地元」に居住していないと使えないローカル季語、とは必ずしも言えない。

    御山洗裾野果てなく晴れにけり /山田梅屋

 旅人目線とも感じられる句だが、見事に大景を謳った。
 間近に居るといっそう実感として鑑賞出来る句、とは言えるかもしれない。
 寓居は「裾野果てなく…」には近すぎるが。
 愛鷹山から見た富士を思い出す。


 (2018年9月7日 山中湖にて)



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ ご訪問ありがとうございました。
スポンサーサイト

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Secret

No title

お嬢様と連絡はとれましたか?
北海道の大きな被害に胸がいたいです。

こちら四国は、台風では大きな被害がなかったのですが、今も大雨が降っています。なんだか不気味な雨音です。
鳥たちに聞いてみたいです。
「地球が今までと違ってきてるのかな」と。

Re: No title

Tsukumoさま

> お嬢様と連絡はとれましたか?
> 北海道の大きな被害に胸がいたいです。
ご心配いただいてありがとうございます。
無事だというメールが今夜届いてホッとしたところです。

> こちら四国は、台風では大きな被害がなかったのですが、今も大雨が降っています。なんだか不気味な雨音です。
> 鳥たちに聞いてみたいです。
> 「地球が今までと違ってきてるのかな」と。
自然災害がこんなに多い年は記憶にないように思います。
文明に飼い馴らされて衰えた野生の本能を掻き立てて、無事に乗り切りたいものです。
報道がときにストレスを余計に煽ることもあります。
と言っても詮無いこと。
受け止める側次第ということですね。
くれぐれもご用心ください。
コメントありがとうございました。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR