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   The Forgotten Season (2018/11/09)

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むささびや山の疲れをさする夜

小鳥来る

2018/08/20 Mon

    小鳥来る富士の恵みの水飲みに /むく

        (ことりくる ふじのめぐみのみずのみに)



 眼白 (2018.8.15) 山中湖:山梨県)


 昨日は俳句の日。
 「第16回山中湖俳句大会」に参加させていただいた。

 8月19日を俳句の日にしようと提唱したのは「三月の甘納豆のうふふふふ」などの句で知られるネンテン(坪内捻典)さんだと、物の本で読んだ覚えがある。
 その日が山中湖俳句大会の日というのは覚え易くて都合がいい。
 避暑地にはふさわしいと言えようか。

 俳句大会の主催は山中湖村教育委員会。
 句会の会場は「山中湖文学の森」にある「情報創造館研修室」。
 研修室の建物の玄関には、「山中湖村高等尋常小学校」の板看板が。
 移築修復または復元されたと思われる、レトロな外見の建物である。

 句会の選者は「天為」の有馬朗人主宰と「若葉」の鈴木貞雄主宰。
 「天為」は今春他界した義母が先ごろまで所属していた結社。
 「若葉」は晩年を長く山中湖村で暮らした俳人富安風生が起こした結社。
 今回の俳句大会にも「若葉」の関係者が多く参加しておられ、風生と山中湖の深いつながりが感じられた。

 残念ながら入選はならなかったが、句会に参加したお陰で新しい句仲間も出来た。
 これからは山中湖近傍の句会にも参加させて頂けそうで嬉しい。



 「山中湖文学の森」入口 (2018.8.19) 山中湖:山梨県)



 俳句大会の会場となった情報創造館 (2018.8.19) 山中湖:山梨県)



    邯鄲や徐福一世の夢の果 /有馬朗人

    (かんたんや じょふくひとよのゆめのはて)

 山中湖で耳にされたカンタンの声から「邯鄲の夢」を想われ、これを徐福の伝説に掛けて詠まれた選者の当日詠。
 互選で回ってきた清記を見て、この句の作者はこの人だろう…とすぐにピンと来て、思わずニヤリとしてしまった。
 と言うのも、義母の元に届く「天為」に毎月目を通して、有馬先生の句風に多少慣れ親しんでいたからである。

 作者は近年中国を旅行されたようで、去年から今年にかけての「天為」にはその旅の句が多く掲載されていた。
 掲句を案じながら、ふとその中国への旅を思い返されたりもなさっただろうか。

 作者が敢えて難しい言葉を使って句を詠む楽しさを覚えたのは少年の頃で、そのことが富安風生との邂逅につながったと述懐しておられた。
 厳しい時代に少年期を過ごし、逆境を撥ね退けて成功を収められた不屈の精神の持ち主である作者。
 来し方への深い思いを古風な調べに乗せて謳われた佳句。

 大変勉強になりました。
 それにしても「酔生夢死」の我が来し方…。


 (2018年8月20日 山中湖にて)



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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No title

こんばんは♪

小鳥が恵みの水を飲みにくるのですね
富士の水は美味しいと知っているのでしょうね^^

Re: No title

トマトの夢3さま

> 小鳥が恵みの水を飲みにくるのですね
> 富士の水は美味しいと知っているのでしょうね^^
「富士天然水」などとして人間も恩恵に預かっている富士山の湧水。
豊かな自然の恵みではありますが、やっぱり有限の資源。
大切に使いたいものですね。
コメントありがとうございました。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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