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雪渓の細き一条富士の紺

秀句鑑賞-秋の季語: とろろ汁

2013/10/09 Wed

October 9 2013

小林一茶

 擂粉木すりこぎで蠅を追ひけりとろろ汁

 季題はとろろ汁で秋。句座が終わって、亭主のご内儀が“おらが師匠”一茶先生に振舞うとろろ汁を擂っている。擂り鉢に寄ってくる蠅がうるさい。ご内儀がそれを擂粉木で追い払っているという光景。遠路はるばるお出でくださったお師匠さんをもてなすとろろ芋を一生懸命擂る人と、それを見ている一茶の、蠅に対するそれぞれの思いは同じではない。そこに可笑しみがある。一茶流の感謝の念も看て取れる。所作をしっかり見られていたことのバツの悪さに苦笑しながらも、大切な記念と、ご内儀は句を書にしたためてもらう。参照:田辺聖子作小説「ひねくれ一茶」。(渡邊むく)

 【小林一茶(こばやし・いっさ):宝暦13年(1763年)-文政10年(1828年)。長野県北国街道柏原宿(現上水内郡信濃町)生まれ。】



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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