Moon Over Water - Updated: September 17, 2018

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花野行くディズニーランドを行くごとく

炎ゆ / 八月

2018/08/07 Tue

    火焔樹炎ゆマッピの崖に立ちしより

        (かえんじゅもゆ まっぴのがけにたちしより)


    鎮魂の八月深き海の紺

        (ちんこんのはちがつ ふかきうみのこん)


    八月の祈りは一つとこしなへ /むく

        (はちがつのいのりはひとつ とこしなえ)



 ひまわり (2018.8.5) 山中湖:山梨県)


 若き日、ミクロネシアの島々を点々と渡り歩いた。
 グアム、サイパン、トラック、ポナペ(ポンペイ)、マジュロ、クワゼリン、ビキニ環礁等々…。
 どの島も、かつて太平洋戦争の激戦地だったところである。
 ギルバート諸島にも渡りたかったが、英国ビザがないために渡れず、マジュロの浜で水平線の彼方のタラワ島(ギルバート諸島)に向かって合掌した。

 「戦後生まれに戦争を語る資格はない。」
 私が戦没者鎮魂の旅に掻き立てられたのは、そう言われた時の悔しさが理由だった。
 戦争を憎み平和を願う気持に、戦前生まれだの戦後生まれだのと違いがあってたまるか、と。

 線香と蝋燭を詰めた旅鞄を手に、二年近い歳月をかけて楽園の島々を放浪した。
 あれから四十年余りの時が流れた。
 若き日の情熱が失せたことは悲しい。

 この国の誰もが平和への祈りを新たにする八月。
 私も、ささやかな祈りを捧げて日々を送りたい。

 一句は「俳句界」に兼題「崖」で投稿した句「火焔樹炎ゆマッピの崖に立ちてより」を推敲。
 私の句は選外に終わったが、同じくマッピ岬(サイパン島)の「バンザイ崖(クリフ)」を詠まれた他の方の句が特選となっていた。
 (誌が手元にないのでご紹介できないが。)
 嬉しかった。


 (2018年8月7日 山中湖にて)



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Secret

こんにちは♪

ミクロネシアの島々を巡る旅、
なかなか出来るものではありませんね。
その当時なら治安とかも不安でしたでしょうに。

母が戦争世代ですから、話はよく聞かされました。
戦争ほど愚かなことはありませんよね。
しかし戦争という形ではなく、人類は何かしらと戦っていかねばなりません。
今は自然に闘いを挑まれているような気がします。

台風が近づいています。お気をつけ下さいね。

v-4うちの夫もエビをあまり好みません。
何故に? トルコ人?pp

Re: こんにちは♪

> ミクロネシアの島々を巡る旅、
> なかなか出来るものではありませんね。
勢い任せでした^^

> その当時なら治安とかも不安でしたでしょうに。
グアム島の観光も緒についたばかりの1970年代。
横井正一さんはまだジャングルの中にいました。

> 母が戦争世代ですから、話はよく聞かされました。
> 戦争ほど愚かなことはありませんよね。
独裁者は不人気になると、あるいは人気取りのために戦争を起こしたがります。
自国の安全が脅かされると民衆は支配者の後押しをせざるを得なくなると計算づくで。
独裁国家だけでなく、民主主義国家でもこれは大いに当てはまることだと思います。

> しかし戦争という形ではなく、人類は何かしらと戦っていかねばなりません。
> 今は自然に闘いを挑まれているような気がします。
戦い方も問題ですね。
自然を打ち負かすことは出来ませんから。
自然現象はさらりと交わす以外に良い戦い方がないのかもしれません。
人間は自然の力によって生かされている、と強く思うようになったこの頃です。

> 台風が近づいています。お気をつけ下さいね。
ありがとうございます。
幸い、きょうは雨も上がりました。
まだ予断を許しませんが、曇り日の今日は少し肌寒いほどです。

> v-4うちの夫もエビをあまり好みません。
> 何故に? トルコ人?pp
シシケバブが大好きだとか?(^m^)

コメントありがとうございました♪

No title

こんにちは

ミクロネシアの島々は日本軍が玉砕したところですね。
本当によくお出掛けになられましたね、頭が下がります。

ミクロネシアは現在リゾート地になっていますが、
私は遊びに行く気持ちにはなれません。
海や山々に眠っている遺骨や魂を思うと
とてもそこで楽しむ気分にはなれないからです。

戦争を知らない世代がほとんどのこの日本で
日本が敗戦国ということすら知らない若者が多いと
聞きます。

以前TV番組の中の街灯インタビューで
「日本はアメリカと一緒にドイツと戦った」と
若い人が話しているのを聞いて愕然としました。

でも思い返してみれば歴史の授業の中で
近代史、特に第二次世界大戦前後の歴史は
丁度受験前の家庭学習の頃と重なりました。
受験が大事とばかりに先生もさささっと通り過ぎて
いったような記憶があります。

今の教育がどのようにされているのかわかりませんが、
少なくとも自分の国が辿った歴史は知るべきだと思いますし、
それが国民としての義務だとも思います。
ドイツの徹底した戦後教育を見習うべきだなあと。

私は歴史が好きなので歴史の本を読みますが、
本離れも今の駄目日本に拍車をかけているのかもしれませんね(苦笑)

No title

こんにちは♪
ミクロネシアの島々を巡る旅は勇気があったのでは
とても真似の出来ることではありません。。
熱き情熱は宝ですね

Re: No title

ルシアンさま

> ミクロネシアの島々は日本軍が玉砕したところですね。
> 本当によくお出掛けになられましたね、頭が下がります。
繰り返し読んだ山岡荘八著『小説太平洋戦争』。
見聞きすることの何もかもが新鮮な青春の旅は、悲しみを心に戦争を追体験する旅でもありました。
良い経験が出来たと思ってます。

> ミクロネシアは現在リゾート地になっていますが、
> 私は遊びに行く気持ちにはなれません。
> 海や山々に眠っている遺骨や魂を思うと
> とてもそこで楽しむ気分にはなれないからです。
戦争からそう遠くない時代に生まれ育った人ならば自然な感情だと思います。
子供の頃、身近な周りに戦争の「傷」を負って生きている人が大勢いました。
子供を失った人、親を失った人、大陸から引き上げてきた人・・・
直接戦火に晒されたことはなくとも、戦争の悲しさは目に焼き付いていると言えるかと思います。

> でも思い返してみれば歴史の授業の中で
> 近代史、特に第二次世界大戦前後の歴史は
> 丁度受験前の家庭学習の頃と重なりました。
> 受験が大事とばかりに先生もさささっと通り過ぎて
> いったような記憶があります。
思い当たります。
一年間の授業では、古代史から始まると現代史に割ける時間が足りなくなるんですね。

> 今の教育がどのようにされているのかわかりませんが、
> 少なくとも自分の国が辿った歴史は知るべきだと思いますし、
> それが国民としての義務だとも思います。
> ドイツの徹底した戦後教育を見習うべきだなあと。
史観は画一化されるべきものではないと思いますが、歴史、特に現代史を学ぶ時間や機会は足りていないかもしれませんね。

> 私は歴史が好きなので歴史の本を読みますが、
> 本離れも今の駄目日本に拍車をかけているのかもしれませんね(苦笑)
概して、映像による知識はより受動的、活字による知識はより能動的だと思います。
読書の秋、できるだけ書に親しみたいと思います。
眼が弱くなると本を読むのが億劫になることもありますが(笑。

コメントありがとうございました。

Re: No title

トマトの夢3さま

> ミクロネシアの島々を巡る旅は勇気があったのでは
> とても真似の出来ることではありません。。
> 熱き情熱は宝ですね
クワゼリンにいる時に、貨物船で旅をしている2人の若い日本人女性に遇いました。
これには、さすがに驚きました。
でも、今思うとそういう時代だったんだなという気がします。
現地で働きながらアメリカ移住を目指している女性にも何人か会いました。
まだ1ドル360円の時代。
アメリカへの憧れが強かった時代。
今に比べると海外留学も難しい時代でした。
時代はその時代の人を作る・・・そんな面もあるように思います。

コメントありがとうございました。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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