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   The Forgotten Season (2018/11/09)

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むささびや山の疲れをさする夜

行々子(ぎょうぎょうし)

2018/06/22 Fri

    木道の入口すでに行々子 /むく

         (もくどうのいりぐち すでにぎょうぎょうし)






 オオヨシキリ (2018.6.19 山中湖:山梨県)


 山中湖に住むようになる前、御殿場から山中湖に探鳥に来た折のこと。
 探鳥スポットで出遇った人からオオヨシキリ(大葭切)の写真を見せてもらった。
 オオヨシキリが刈れ葭(よし)に掴まり立ちしている、晩秋らしさの漂う佳い写真だった。
 以来ずっと見たいと思い続けてきたオオヨシキリを、葭が青々と茂っているこの日、やっとカメラに収めることが出来た。

 ヨシキリにはオオヨシキリとコヨシキリがいて、コヨシキリはなかなか見られないがオオヨシキリは多いということだ。
 北富士演習場の草原ではコヨシキリも見られるらしいので、開放日に一度探しに行こうと思っている。

 行々子はそのヨシキリ(葭切)の異名で、鳴き声がうるさいというので、「仰々しい」という意味から付けられた名前だという。
 オオヨシキリもコヨシキリも、ともに鳴き方は仰々しいが、行々子と言うときは、特にオオヨシキリを指すものと思う。
 違っていたらご教示願いたい。

 ところで植物のヨシは、漢字で葭と書いたり葦と書いたりする。
 葦はアシとも読む。
 ヨシもアシも同じ植物なのだそうだ。
 もともとはアシと呼んでいたが、アシは「悪し」に通じるので「善し」という意味でヨシと呼ばれるようになったのだとか。
 名前の語源はいろいろとややこしいが、面白くもある。

    能なしの眠ぶたし我を行々子 /芭蕉

 芭蕉が能なしである訳はないが、枕元でひねもすギョギョシ、ギョギョシと鳴かれたら、「静かに寝かせてくれ!」と言いたくなるかもしれない。
 能なしの自覚もない私は、今のところ、行々子の鳴き声を聞いてもただ嬉しくなってしまうだけである。



 ヤマボウシ (2018.6.19 山中湖:山梨県)


 (2018年6月21日 山中湖にて)



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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