Moon Over Water - Updated: September 17, 2018

FC2ブログ
花野行くディズニーランドを行くごとく

種じゃがいも

2018/04/29 Sun

    畝さびし種じゃが遠に売切れと /むく

         (うねさびし たねじゃがとおにうりきれと)



 代掻き (2018.04.28 農村公園付近:山梨県富士吉田市)


 2018年4月28日(土)

 山中湖の仮庵で迎える初めての朝。
 4時過ぎには床を抜け出す。
 楽しいと途端に早起きになる。
 遠足の日の朝の児童と変わりない。

 居間の玻璃戸(はりど)を開け、バルコニーに出る。
 落葉松の影を映して空が明るみ初める。
 標高1,024メートルの未明はさすがにまだ寒い。
 気温は7℃ほどで、横須賀なら早春の朝の温度だ。

 早起きは私ばかりではない。
 静寂の中に鳥たちの囀りが賑やかだ。
 シジュウカラやアオゲラの声に混じって、キビタキの声が聞こえる。
 東南アジアのほうから渡ってくるこの色鮮やかな夏鳥の声は、大のお気に入りだ。
 もっとも、それは雄のほうで、雌には色にも鳴き声にも雄のような派手さはない。

* * * * *

 この季節の富士山に現れる農鳥を見たくて、富士吉田まで足を伸ばす。
 ここ一週間の間に、富士山の積雪線はだいぶ上まで後退した。
 いろいろな雪形が見えているが、どれが農鳥か判然としない。
 代掻きをしていた老農が耕運機のエンジンを止めて休憩したので、どれが農鳥か訊ねてみた。
 「もっと西のほうがよく見えるよ…カメラマンのほうが詳しい。」
 老農もよく分からないらしい。

 駐車場にワンボックスを止めていた人に訊ねた。
 カメラ歴20年というリタイアリー。
 「そう、あれだよ。
 連休が終わるころにははっきりするかな。
 いまはパール富士を撮るといいよ。
 4月30日の朝4時ごろには山中湖のパノラマ台で見られるはず。
 カメラマンで溢れるけど、1時ごろに行けば大丈夫かな。
 自分は今日パノラマ台に移動する。」

* * * * *

 忍野のホームセンターにジャガイモの種芋を買いに行く。
 すでに売切れだという。
 きょう植える予定だったので、すっかり当てが外れる。
 ともあれ、貸農園の運営者に耕耘を依頼しておいた菜園の状態を見に行く。

 80区画ほどの10坪農園には、10人余りの人が耕しに来ていた。
 そのうちの一人の方に訊ねると、ジャガイモの種芋は3月頃に種物屋に注文しておくのだという。
 今から手に入れるのは無理なようだ。
 借りた区画はきれいに耕耘されているのに、畝を起こすこと以外にすることがなってしまって途方に暮れる。

 「仕方がない…今トウモロコシを撒くのはダメですかね?」
 「トウモロコシはまだ待ったほうがいいよ。
 先に撒いた人ほど鳥に食われちゃうからね。
 誰かが撒いた後に撒いたほうがいい。
 多少遅く撒いても追いつくから、収穫時期はそれほど変わらない。」
 なるほど、いろいろな知恵があるものだ。

 (2018年4月28日 山中湖にて)




にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ ご訪問ありがとうございました。
スポンサーサイト

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

Secret

No title

こんばんは!
道内は、梅が咲き 桜が満開ですが
留萌は、未だです。

此方でも 種芋を早く買わないと
店頭には、無くなります。
でも、みなとは、種薯は購入したことが有りません、
妹家や従弟などと互いに物々交換しています。
それに薯は、冬を越すのに土中に埋けますから
3月頃掘りだすので 種薯にもなります。

本日、5列薯植えました。
今は、雨になりました。
頑張って下さいませ。

Re: No title

みなとさま

> 道内は、梅が咲き 桜が満開ですが
> 留萌は、未だです。
山中湖はまだ遅桜が咲いています。
地域によって本当に季節の差が大きいですね^^
目の前の季感を大事にしたいと。

> 此方でも 種芋を早く買わないと
> 店頭には、無くなります。
あ、やっぱりそうなんですね。
おかげさまで学習しました^^

> でも、みなとは、種薯は購入したことが有りません、
> 妹家や従弟などと互いに物々交換しています。
> それに薯は、冬を越すのに土中に埋けますから
> 3月頃掘りだすので 種薯にもなります。
ひと月前に購入しておいたという人も、「少しひなびて来たけど、しっかり熟成した」と仰ってました^^

> 本日、5列薯植えました。
5列ですか!
私は2列でもへとへとになったのに(~_~:

> 今は、雨になりました。
> 頑張って下さいませ。
こちらも昨夜から今日の昼頃まで雨でした。
篭坂峠を下った御殿場から箱根にかけては深い霧。
御殿場は田植えが始まったところでした。
富士吉田から大月方面には水田がありますが、山中湖周辺にはありません。
連休で行楽の人が多く、寓居のあるマンションも家族連れなどで大いに賑わっています。
平日に戻ったときの静けさとのギャップが大きいです。

コメントありがとうございました♪
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR