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雪渓の細き一条富士の紺

遅桜(おそざくら)

2018/04/24 Tue

    おそざくら蛇笏の甲斐の隅に宿

         (おそざくら だこつのかいのすみにやど)



 遅桜 (2018.04.18 富士散策公園:山梨県富士吉田市)



    おそざくら山蘆遥かに甲斐深し /むく

         (おそざくら さんろはるかにかいふかし)



 枝垂れ桜 (2018.04.18 富士散策公園:山梨県富士吉田市)


 山梨県の俳人として真っ先に名前が挙げられるのは飯田蛇笏(明治18年[1885年]~昭和37年[1962年])。
 文芸評論家で特に俳句に造詣が深かった山本健吉(明治40年[1907年]~昭和63年[1988年]は、著書『現代俳句』の中で、蛇笏をこう賞賛している。


 「現代の俳人の中で堂々たるタテ句を作る作者は、蛇笏をもって最とすると、誰か書いていたのを読んだことがあるが、そのことは、何よりもまず氏の句の格調の高さ、格調の正しさについて言えることである。
 現代の俳人の中で、取材範囲の広さにおいて、また句形の変化において、彼以上に自由の境地を持っている俳人は、必ずもなしとしないであろう。
 ことに四S以後、新興俳句以後、新しい試みは応接に暇がないくらいである。
 だが、俳句の持つ格調の高さ、正しさにおいて、ついに彼の右に出づる者は見当たらぬのである。」


 うろ覚えだが、「蛇笏をもって最とする」と書いた誰かとは、角川書店創立者で俳人の角川源義(大正6年[1917年]~昭和50年[1975年])ではなかったかと思う。
 源義は蛇笏の葬儀にも会葬し、一句を献じている。

     篁に一水まぎる秋燕 /源義

 山中湖に仮庵を移したことを機に、蛇笏という現代の俳豪を偲びに、笛吹市の「山蘆」へもいずれは足を運んでみたいと思っている。

     芋の露連山影を正しうす

     をりとりてはらりとおもきすすきかな

     くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
    /蛇笏

 (2018年4月24日 横須賀にて)




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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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こんばんは♪

青空と雲と桜
美しいロケーションですね
見事な枝垂れ桜
ここは山梨なのですね
来年出かけてみたくなりました^^

むくさん 間に合ってよかったですね^^

Re: こんばんは♪

トマトの夢3さま

> 青空と雲と桜
> 美しいロケーションですね
雨上がりの、まだ雲が多い午後でした^^

> 見事な枝垂れ桜
いずれトンネルになる日も楽しみです^^

> ここは山梨なのですね
富士山登山口の一つで知られる富士吉田です。

> 来年出かけてみたくなりました^^
ぜひお出で下さいませ♪
富士山の裾野には富士桜という小桜の群生地が随所にあります。
花は小ぶりで地味ですが、溶岩ドームに適応している姿にはいじらしささえ^^
けぶる雨や霧がかった日に見るのもまたゆかしく。

> むくさん 間に合ってよかったですね^^
ありがとうございます。
ずっと待っていた遅桜、なかなかタイミングが合いませんでした。
引っ越しのあわただしさの合間を縫っての花見でしたが、ぜいたくは言えませんね。
来年は腰を落ち着けて、じっくり計画を練って花を訪ねて歩きたいですね^^

コメントありがとうございました♪
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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