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雪渓の細き一条富士の紺

初雪富士

2017/10/27 Fri

    初雪富士峠を越えて野鳥観に

         (はつゆきふじ とうげをこえてやちょうみに)

 追記「初冠雪富士の向かうへ鳥を観に」を推敲。(2017.11.21)


    初雪富士同じ角度で見たと言ふ /むく

         (はつゆきふじ おなじかくどでみたという)


 追記: 元の句「冠雪富士同じ角度で見たと言ふ」を推敲。(2017.10.30)

 10月26日(木) 大秋晴れ

 御殿場駅からバスに乗って山中湖へ。
 真っ先に乗ったので、一番前の席に座る。
 すぐ後ろに座った若い外国人男性が席を立ち、英語版ツーリストマップを見せながら運転士に話しかける。
 降りるべきバス停を訊ねているようだが、運転手との会話がどうも要を得ていないように思われる。

 「どちらまで?」と席に戻ったその男性に訊ねる。
 整った顔立ちのやさしそうな青年だ。
 「〇〇インまで」と言う。
 ホテルではなくイン。
 日本式の旅館らしい。
 さっき、運転士が答えていた花の都公園が正しい最寄りのバス停なんだろうか?
 山中湖の一つ一つのバス停や宿に詳しくはないが、地図は最近よく見ている。
 なんとなく花の都公園が最寄りのバス停ではないような気がして、運転士に訊ねた。
 「〇〇インへは花の都公園が一番近いバス停なんですか?」
 「花の都公園には停まりません。」
 「……。
 ホテルマウント富士は停まりますね?
 そこが一番近そうですが。」
 「向こうのことは知らないんでね。」
 向こうとは、山梨県側のことを指しているのだろう。
 それにしても、知らないのに適当に教えたのか。
 毎日走っている路線のことを知らない筈はなかろう。
 ましてやワンマンバスである。
 不勉強を棚に上げて、知らないなんて木で鼻を括ったような言い方はないだろう。

 いやいや、何か腹案があるに違いない。
 きっと、「分かった、近くで下してやるから心配しないでいいよ」と言いたかったのに違いない。
 それを英語で伝えられなかったから「花の都公園」になったのに違いない。
 それにしても、耳にした私が心配になるような、停まらないバス停を教えることはなかろう。

 バスが須走に近づくと、初冠雪した富士山が圧倒的な迫力で迫ってくる。
 「正しい日を選んできましたね。
 昨日までは雨で何も見えませんでしたよ。」
 「東京に居ましたが、さんざんな天気でした。」
 「お国はどちらで?」
 「イタリアです。」
 「ビバ、オーソレミオ!」(万歳、私の太陽!)
 それしか知らない私のイタリア語に爆笑の二人。

 こんな野鳥を探しに行くのだと私がスマホでルリビタキの写真を見せると、カップルの女性のほうが、お返しの写真をスマホで見せてくれた。
 見事な野鳥の写真の数々!
 彼女のお父さんが撮ったものだと言う。

 談笑しているうちに山中湖湖畔の旭ヶ丘バスターミナルに着いた。
 二人に別れを告げて下車。
 新婚さん、お幸せに。



名前の分からなかった木の実 (2017.10.26 山中湖畔:山梨県南都留郡山中湖村)



今朝の富士山 (2017.10.27 東山の寓居より:静岡県御殿場市)



カネやモノでなく、未来の大人たちに豊かな心の大切さを伝えられる私たちに。(渡邊むく)


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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