灯籠や今も引揚桟橋と むく

蝉時雨(せみしぐれ) / 浴衣(ゆかた) / 宿涼し / 雨乞(あまごい)

2017/07/29 Sat

    なんとなく下駄欲しくなる蝉時雨

         (きんぎょくとう なんとなくげたほしくなる)

 追記: 元の句「錦玉糖なんとなく下駄欲しくなる」を推敲。(2017.7.29)


    角下駄を買つたよ浴衣着ておいで

         (かくげたをかったよ ゆかたきておいで)


    無脂肪の牛乳慣れて宿涼し

         (むしぼうのぎゅうにゅうなれて やどすずし)


    雨乞の淵に沈める藁の牛 /むく

         (あまごいの ふちにしずめるわらのうし)

 追記: 元の句「雨乞の淵に沈める麦の牛」を推敲。(2017.7/29)



ブルーベリー (2017.7.28 桑木界隈:静岡県駿東郡小山町)


* * 1.下駄 * *

 詠もうと思った「朝涼」が、妄想の果てに“下駄”になってしまいました。
 「下駄を履いてみるまで分からない」とは真実…ん?
 とりあえず、ネットで買うことに決めただけです。
 横須賀から浴衣を着て車を運転して来るわけにもいかないでしょうけど。

* * 2.錦玉糖 * *

 パイナップルを錦玉糖にスタッフィング。
 錦玉糖は金玉糖とも。
 広辞苑によれば、金玉糖(錦玉糖)は「夏の涼味菓子。寒天と砂糖・香料とを混ぜて煮つめ、透明に製したもの。」
 ある歳時記から補足すると、煮つめた後に、「冷した後、花や動物の形などに抜いてざらめ糖をまぶしたもの。」
 早い話が寒天ゼリーのバリエーションの一つですね。

 私が作る錦玉糖(と言えるかどうか)には、砂糖の代わりに人工甘味料を使用。
 冷やした後はただナイフで四角に切るだけ。
 ざらめ糖をまぶす…聞いただけでぶるぶる(身ぶるい)。

* * 3.人工甘味料 * *

 先日来、涼を求めて二度ほどコーヒーショップに。
 と言っても、ガンコちゃんと一緒にショッピングモールに買い物に出かけたついでで、一度はロッテリア、もう一度はマクドナルド。
 意外だったのは、どちらの店にも人工甘味料が備えられていなかっとこと。
 それを意外だと思ったのは店のシステムに不案内だったからではありますが、もう一つ、無意識のうちにアメリカのコーヒーショップと比較していたからでもあったようです。
 アメリカでは、どんなコーヒーショップでも、かなり以前から砂糖とともに人工甘味料がテーブルに備えられるようになりました。
 識別のために、人工甘味料はピンク色のパッケージに入っているのが普通だったように思います。
 もちろん、日本にも人口甘味料を使用したシロップが備えられている店もあるでしょう。
 が、自分が必要とするようになって初めて気が付いた、食に関係する彼我の習慣の違いの一つです。

* * 4.牛乳 * *

 二十代の頃は、滅多に牛乳を飲みませんでした。
 飲むとすぐにお腹を壊すからです。
 特に平日の朝は絶対に飲みませんでした。
 同じ理由から、平日の朝は生卵、納豆も控えていました。
 ヨーグルトならどうだったかは、食べる習慣そのものがなかったので不明です。

 これではいけないと思って、三十代になってから牛乳が飲めるように体質改善努力をしました。
 と言っても大した努力ではなく、仕事が休みの日の朝は必ず牛乳を飲むようにしたというだけのことです。
 次第に、平日の朝に牛乳を飲んでも平気になりました。
 もちろん、生卵、納豆もOK。
 体質改善と言うより、二十代から三十代になったことで体質が変化したことが一番の理由だったのか…。
 しかし、牛乳が苦手という人は多いので、あながちそうとばかりも言えない、習慣性の問題のようにも思います。
 乳製品アレルギーの人は別ですが。

 かつて何かで読んだ話に、牛乳が飲めない人は女性より男性のほうが多いと書いてあったことを覚えています。
 これは、女性には子供を産み育てるという本質があるためで、それがない男性の場合は、授乳が必要な成長過程を過ぎると乳を消化する機能が不要になるので、消化機能(酵素)が衰えるのだと書いてあったと思います。

 必要がないものなら無理に摂取することもなさそうなものですが、私が牛乳を飲めるようにしようと思ったのは、多方面からの牛乳の健康効果を考えたからでした。
 私が実践した「少しづつ慣らす」は意外と効果的で、ものの一ヵ月後には毎朝牛乳を飲めるようになりました。

 今はまた別の健康上の理由から「無脂肪牛乳」に慣れるようにしているところです。

 無脂肪化した牛乳すなわち「脱脂乳」。
 粉体化すれば「脱脂粉乳」。
 これを溶けやすくしたものが「スキムミルク」だと思います。
 無脂肪牛乳や低脂肪牛乳は、この脱脂粉乳やスキムミルクを主原料として作られている、と言って誤りではないでしょう。

 脱脂粉乳と言うと、「まずいもの」であると悪いイメージを持っている人も多いようです。
 確かに、乳製品の「おいしさ」は乳脂肪分の濃度に比例するとも言えるでしょう。
 しかし、「おいしさ」が時に健康の敵になることも事実です。
 「おいしさ」を取るか「健康」を取るかの選択、なかなか難しいですね。

 無脂肪乳…ちょっと慣れたら案外いけますよ。
 むしろ、さらさらとしたさっぱり感が毎日飲むのには丁度いいかも。



牛淵 (2017.7.29 鮎沢川:静岡県御殿場市)


* * 5.雨乞い * *

 昨日に続いて今日も訪ねた牛淵。
 言い伝えの真偽はともかく、稲づくりにとって干ばつは何よりの凶事。
 雨乞いの神事は、農に従事する人たちの、利水を大切に考えることに発した究極の祈りの形だった、とも言えないでしょうか。
 今日のように機械によって水利を整備したりすることもできず、ポンプで揚水することもできなかった時代には猶のこと。
 時代が変わっても変わらない、大切な心の象徴と感じられました。



カネやモノでなく、未来の大人たちに豊かな心の大切さを伝えられる私たちに。(渡邊むく)


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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