渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 「雛」掲載句(2017年)
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雪渓の細き一条富士の紺

「雛」掲載句(2017年)

2019/05/09 Thu

   掲載句・掲載記事 (2017年)




(2017年11月号)



 雑詠(風人子選)

         さがみ野の果てて足柄稲の花

         (さがみののはててあしがら いねのはな)


         山百合や十里木関所址とあり

         (やまゆりや じゅうりぎせきしょあととあり)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         提灯の火影に仄か夜干し梅

         (ちょうちんのほかげにほのか よぼしうめ)



(2017年10月号)



 雑詠(風人子選)

         花合歓の雨に濡れゐる別れかな

         (はなねむのあめにぬれいる わかれかな)


         釣人であつたか動かない日傘

         (つりびとであったか うごかないひがさ)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         黄鶲やペールギュントの靄の朝

         (きびたきや ぺーるぎゅんとのもやのあさ)



(2017年9月号)



 雑詠(風人子選)

         友来ると空の気がかり梅雨入前

         (ともくるとそらのきがかり ついりまえ)


         尾根に人五月富士見て箱根見て

         (おねにひと ごがつふじみてはこねみて)


         いま一つ登りたき山梅雨入前

         (いまひとつのぼりたきやま ついりまえ)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         散るときの楓の花の竹とんぼ

         (ちるときのかえでのはなの たけとんぼ)


         山登り留守居の妻に電話をし

         (やまのぼり るすいのつまにでんわをし)


 7月23日横須賀吟行会(風人子選)

         炎昼や古墳にあんにやもんにやの木

         (えんちゅうや こふんにあんにゃもんにゃのき)



(2017年8月号)



 雑詠(風人子選)

         雉啼いてまた雉啼いて日の暮るる

         (きじないてまたきじないて ひのくるる)


         鉄線花藍深ければ姉のこと

         (てっせんか あいふかければあねのこと)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         巴里に食ぶソフトクリーム橡の花

         (ぱりにたぶそふとくりーむ とちのはな)



(2017年7月号)



 雑詠(風人子選)

         腹病みて逝きし御仏花樒

         (はらやみてゆきしみほとけ はなしきみ)


         春惜しむ「折々のうた」ありて今日

         (はるおしむ おりおりのうたありてきょう)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         小鈴振る観音堂の花馬酔木

         (こすずふる かんのんどうのはなあせび)


         山桜この道ここで行き止まり

         (やまざくら このみちここでゆきどまり)



(2017年5月号)



 雑詠(風人子選)

         頬白に倣ひてまろき背を伸ばす

         (ほおじろにならいて まろきせをのばす)


         花あけび垣根を低う谷戸に住む

         (はなあけび かきねをひくううやとにすむ)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         紅が佳し更紗が好きと木瓜の花

         (べにがよしさらさがすきと ぼけのはな)


         山妻の春光纏ひ戻り来し

         (やまづまの しゅんこうまといもどりきし)


 4月23日横須賀吟行会(風人子選)

         杖を手に十二単を見てをられ

         (うえをてに じゅうにひとえをみておられ)




(2017年4月号)



 雑詠(風人子選)

         少しづつ暮しの変はり去年今年

         (すこしづつくらしのかわり こぞことし)


         事故原因調査報告初仕事

         (じこげんいんちょうさほうこく はつしごと)


         寒すばる羽田を発ちし深夜便

         (かんすばる はねだをたちししんやびん)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         遠山に雪クレヨンの絵のごとく

         (とおやまにゆき くれよんのえのごとく)



(2017年3月号)



 雑詠(風人子選)

         行者めき片足に立つ冬の鷺

         (ぎょうじゃめき かたあしにたつふゆのさぎ)


         万歩計冬の朝日が今沖に

         (まんぽけい ふゆのあさひがいまおきに)


         髭剃つて顎に傷つき十二月

         (ひげそってあごにきずつき じゅうにがつ)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         奈良よりの師の参られし報恩会

         (ならよりのしのまいられし ほうおんえ)


 1月12日東京吟行会(風人子先生後選)

         とある駅寒梅の紅濃かりけり

         (とあるえき かんばいのべにこかりけり)



(2017年2月号)



 雑詠(風人子選)

         菊花の日昭和も遠くとは言はじ

         (きくかのひ しょうわもとおくとはいわじ)


         付き合つてあげると言ふ子冬うらら

         (つきあってあげるというこ ふゆうらら)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         釣れるたび父呼ぶ少女磯小春

         (つれるたびちちよぶしょうじょ いそこはる)


         紅葉かつ南京櫨の実のま白

         (もみじかつ なんきんはぜのみのましろ)



(2017年1月号)



 雑詠(風人子選)

         妻何か編む色鳥を待ちながら

         (つまなにかあむ いろどりをまちながら)


         野紺菊あさぎまだらはいつ旅へ

         (のこんぎく あさぎまだらはいつたびへ)


         小鳥食べきれぬほどの実山法師

         (ことりたべきれぬほどのみ やまぼうし)


 かぎろひ抄(福神則子選)

         新走り卒寿の母と交はすべく

         (あらばしり そつじゅのははとかわすべく)


         大津絵の鬼も仏も秋うらら

         (おおつえのおにもほとけも あきうらら)


 11月10日東京吟行会(風人子先生後選)

         席題:「柿落葉」

         柿落葉色愛づるべく拾ふべく

         (かきおちば いろめづるべくひろうべく)


 11月27日横須賀吟行会(風人子選)

         浮寝鳥入江ときどき魚の跳ね

         (うきねどり いりえときどきうおのはね)


         吾も今朝は少しく寝坊浮寝鳥

         (あもけさはすこしくねぼう うきねどり)



 カテゴリーの“「雛」掲載句”をクリックすると、過去の全掲載句を一覧することが出来ます。


                月刊「雛」: 編集・発行人 高田風人子 福神則子
                発行所:   〒155-0033 東京都世田谷区代田6-9-10 雛発行所
                誌代:    月900円(年間10,800円)。

 ※ 「雛」の見本誌をご希望の方は上記発行所にご請求ください。
    (または、当ブログのコメント欄にその旨をお書き込みくだされば取次いたします。)
 ※ 「雛」は、長年高濱虚子、星野立子に師事し、ホトトギス本流の諷詠の道一筋に歩んで来られた高田風人子先生主宰の「惜春」の後継誌です。(「雛」主宰:福神則子先生)



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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No title

こんばんは むくさま。

身近で感じる心温まる句ばかりですね
最初から 繰り返し読ませて頂き
安らぎ感動致しております
素晴らしい句をありがとうございました♪

Re: No title

トマトの夢3さま

> 身近で感じる心温まる句ばかりですね
> 最初から 繰り返し読ませて頂き
> 安らぎ感動致しております
> 素晴らしい句をありがとうございました♪
もったいないお言葉、ありがとうございます。
改めて俳句は日記だと思ってこまめに詠んでいけたらと思ったりしています。
山のようにたくさんの駄作を、と。
コメントありがとうございます。

No title

俳句誌雛の秀句 むくさんの月別UPも
大変読み易いです。
此方もむくさんの秀句にナイスの👏です

Re: No title

みなとさま

> 俳句誌雛の秀句 むくさんの月別UPも
> 大変読み易いです。
> 此方もむくさんの秀句にナイスの👏です
ありがとうございます。
投句しない月があったりで…歯抜け状態にならないよう、性根を叩きなおさないと(;'∀')

コメントありがとうございました。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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