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雪渓の細き一条富士の紺

秀句鑑賞-夏の季語: 鮎(あゆ)

2013/10/07 Mon

October 7 2013

尾崎紅葉

 あゆ看るべくながれ聴くべくたにの石

 季題は鮎で初夏。「渓」は「たに」と読むのだと思う。近代俳句の源流は俳諧連歌の発句。今日的史観からは、正岡子規(1867-1902)が提唱し高浜虚子(1874-1959)が発展させたと言えよう。とは言っても、近代俳句にはそれ以外の流れもある。季語を用いて基本的に五七五の十七文字で詠む有季定型句の他に、無季の句、自由律の句などもある。若き子規がホトトギスを起こして月並俳諧革新を唱えた頃、二十代にして既に文豪の名を欲しいままにしていた尾崎紅葉は、子規とは交遊のない世界に有りながら独自に俳諧革命を唱え、「苦吟」を行じていた。虚子は長命だったが、子規と紅葉は三十代半ばの若さで世を去った。虚子のような門弟がいなかった紅葉の運動は近代俳句の「流れ」を作るには至らなかったが。(渡邊むく)

 【尾崎紅葉(おざき・こうよう):慶応3年(1868年)-明治36年(1903年)。江戸芝(現在の東京都港区浜松町)生まれ。】


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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