渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 2020年08月
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航跡もイルカの群も夕焼ける

秋めく

2020/08/25 Tue


    気まぐれに花入れを買ふ秋めきて /むく

        (きまぐれにはないれをかう あきめきて)





 ますほの芒 (2020.08.14 山中湖村:山梨県)


 糖尿病と外耳炎

 左耳の中に炎症が出来た。
 少し熱を持ち、リンパ腺まで腫れている感じがした。

 インターネットで耳鼻咽喉科を検索した。
 開業して三十余年というベテランの専門医が見つかった。
 診てもらいに行った。
 
 「外耳道炎だな。
 耳の掻き過ぎだね。
 ぜったいに耳を掻かないこと。
 耳掻き棒も綿棒もダメ。
 耳に触らないこと。
 と言っても、これが我慢できないんだよなぁ。
 熱い風呂、過激な運動は避けること。」

 「酒もですね。」

 「あぁ、勿論だ。
 どうしても耳に触りたくなったら、またここに来なさい。」

 歯に衣を着せない、ぶっきらぼうな先生だ。
 そういう愛想のないベテランの先生が私は好きだ。
 が、商売上はどうなのだろうか。
 もう少しやさしく、お世辞の上手な先生のほうが女性は好きかもしれない。
 余計なお世話だが。

 これまでに中耳炎に罹ったことは何回かあるが、外耳道炎という診断を受けたのは初めてだ。
 湯上りに竹製の耳掻き棒を使って掻いたのだが、どうやら、その時に掻き過ぎたのが直接の原因らしい。
 外耳道炎は耳を掻き過ぎる人に多い疾患だと言う。

 「耳掻きをし過ぎると外耳道が狭くなる。
 もうだいぶ狭くなってるなぁ。
 ひどくなると耳垢臭い人間になって、難聴になったり耳が聞こえなくなったりするよ。」

 「先生、耳垢臭いってどういうニオイですか?
 パルメザンチーズのような匂いでしょうか?」

 「何というかなぁ…四五日穿き続けた靴下のような臭い、と言えば分かるかな。」

 万止むを得ない事情から、同じ靴下を二日続けて穿いたことはあるが、三日以上穿き続けたことはない。
 二日目の靴下は、穿くときに我ながら臭くて堪らなかった。
 それが、“四五日穿き続けた靴下のような臭い”と言うのだ。
 話を聞いただけで私の低い鼻が曲がりそうになった。

 それ以上に、糖尿病持ちなので感染症が心配である。
 抗生物質を処方してもらった。

 …あれから四日経った。
 耳の具合はだいぶ良くなった。
 今朝は五日ぶりに散歩にも行ってきた。
 念のために、あと四日分の抗生物質を処方してもらってきた。

 すこし心配し過ぎのように聞こえるかもしれないが、それには訳がある。
 去年、感染症で足が象のように腫れ、あわや片足切断しかねないような経験をして懲りたことである。
 耳の中で感染症を起こすと顔半分が腫れあがるというから、それも恐ろしい。
 自分でも恐ろしいくらいだから、それを目にするガンコちゃんは…。
 
 新型コロナウィルスの場合もそうだが、感染症は糖尿病患者がもっとも恐れなければならない病気、と思っている。
 これからは耳掻きをしてもらうために耳鼻科に通うことになるのだろうか?
 美人の先生の膝枕で掻いてもらえるのだったら喜んで通いたいところだが…。



 買った花瓶に適当に投げ入れた女郎花と芒 (2020.08.25 秦野市:神奈川県)


 (2020年8月25日 秦野にて)


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打ち水

2020/08/20 Thu


    階段口前に打ち水どなたやら /むく

        (かいだんぐちまえにうちみず どなたやら)





 ちょっと古巣へ (2020.08.14 山中湖村:山梨県)


 打ち水

 今日の句の季題は夏に戻って打ち水。

 ネット通販の前払い金を支払いに団地内の郵便局へ。
 Pay Easyは不慣れ。
 「お支払い手続きのご案内」というメールに「確認番号の他に収納機関番号の入力も必要です」と書いてあったので、メモして行った。

 郵便局のATMのガイダンスに従って、まず「収納機関番号」を入力。
 次に入力するのは「確認番号」かと思ったら、「お客様番号」だった。

 お客様番号ってなんだ?
 メモには控えてきていない。

 仕方がなく、家に戻ってパソコンでもう一度「お支払い手続きのご案内」を確認。
 「お客様番号」とは自分の電話番号のことだと分かった。
 「お客様の電話番号」とガイダンスに表示してくれれば良いものを…。

 再び郵便局へ。
 また不測の事態に遭遇した場合は「お支払い手続きのご案内」を見られるようにと、今度はタブレットも持参した。
 (スマホは画面が小さいので、画面の大きなタブレットを使っている。)
 支払い手続きは無事に完了。
 午後四時を過ぎても残暑の厳しかった一日。

 転居に伴って、いろいろなものを買い込んでいる。
 ネット通販もたくさん利用している。
 何が何日に着くのだったか、頭の中がこんがらかってしまいそうなほど。

 郵便局から寓居がある棟に戻ると、階段口前に打ち水がしてあった。
 さっき一度戻って郵便局へ出直したときは渇ききっていたはずの通路だが。

 どなたが、誰のために撒いたのだろう。
 もうすぐ仕事から帰る家人のため?
 この階段を利用する不特定多数の全ての人のため?

 階段口の前には水道栓がある。
 が、むやみには開けられないようになっている。
 風呂の残り湯などを撒かれたのだろうか。
 仔細は分からないが、集合住宅の階段口で打ち水を見たのは初めてのことで、その心根に大いに涼しくさせていただいた。


 (2020年8月20日 秦野にて)


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秋さやか

2020/08/16 Sun


    挨拶を交はして散歩秋さやか /むく

        (あいさつをかわしてさんぽ あきさやか)





 ひまわり (2019.08.13 山中湖村:山梨県)


  散歩と挨拶

 早朝なのに人によく出遇う秦野での散歩。
 歩く人も走る人も、少しでも涼しいうちにと思う気持は誰も同じようだ。
 日が昇ったかと思うと、もう貸農園で畑の手入れをしている人の姿も見掛ける。

 秦野に来てからは初めて、今朝はガンコちゃんと一緒に散歩に出た。
 丘の上の散策路を、寓居から2kmほど離れた震生湖という場所まで歩いた。
 震生湖のことはいずれ改めて紹介したいが、関東大震災によって出来た池なのでそういう名前が付けられた。

 「良い散歩道だけど人が多すぎ」と言うガンコちゃん。
 たしかに、山中湖と比べればすれ違う人の数が多い。
 山中湖と秦野とでは人口密度が違うのだから、当然のことではある。

 秦野の散策路には山中湖のような落葉松林はない。
 鹿に遇うこともまずあるまい。
 環境の違いは、そういうものだと思って違う環境に慣れるしかなかろう。

 いずれ彼女も慣れ、終には私など到底敵わないほど慣れ切るに違いない。
 男より女のほうが環境に対する順応性が高いというのが世間の相場だ。
 
 少し面食らっていることが、私にもある。
 それは、道で会う人があまり挨拶を返さない、ということである。

 山中湖の散歩道では、相手が見知らぬ人でも、「おはようございます」と挨拶すれば大抵おなじ返事が返ってきた。
 それが、秦野の散歩道では挨拶の返事が返って来ることが少ないのだ。
 なぜだろう?

 コロナ感染拡大防止のために、大抵の人はマスクを着けて歩いている。
 外して歩いていても、誰かとすれ違う前には大抵マスクを着ける。
 コロナ禍の中では見知らぬ人に挨拶などすべきではないのだろうか?
 だとしたら、声は出さずに会釈だけにするなど、考え直さなくてはならないが。
 しかし、それだけが理由ではなさそうに思える。

 挨拶は村住みの人ほどよく行い町住みの人ほど行わない、という傾向があるのではないか。
 ふとそんなことを思った。

 横須賀に住んでいたころのことを思い出してみた。
 よく海岸の防潮堤の道を歩いたが、そこでは私も行き交う人にいちいち挨拶はしなかった。
 散歩の人、ジョギングの人がひっきりなしに通る道だったから。
 横須賀でも、人の少ない場所だったり人の少ない早朝といった状況では、挨拶を交わすことが多かったように思う。

 そう考えてみると、私が違和感を感じていた理由が少し浮かび上がってきたように思える。
 人の少ない山中湖村での散歩に慣れ切った私が、人の多い秦野市での散歩の仕方にまだ適合していないことが違和感の原因になっているのではないか、と。

 山中湖村には、ところどころに「あいさつの径」と看板の立てられている場所があった。
 良いスローガンだと思った。
 村の子供たちはもともと挨拶が行き届いているので、このスローガンは主に別荘に来ている町住みの人たちに向けられているのではないか、と思えた。
 私が山中湖村で体験した限り、挨拶が返ってこない相手は村の人たちではなく、もっぱら別荘人(びと)であったから。

 秦野での散歩と朝の挨拶、これからどうなってゆくことやら。
 人には出来るだけ挨拶したい。
 挨拶して、「私は決してあなたに敵意など抱いていませんよ」と、態度で示したい。

 この私の話に、ガンコちゃんが面白いことを言った。
 かつてハーレーでツーリングをしていたころ、地方に行った時ほどよく挨拶を交わしたというのである。
 ゼスチャーによるライダー同士の挨拶である。
 北海道では特にそうだったし、アメリカを横断した時もそうだったと言う。
 「こんな遠くまで、頑張っているね」というエールの交換の意味も込められた挨拶だったようだ。



 富士新涼 (2019.08.13 秦野市:神奈川県)


 (2020年8月16日 秦野にて)


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今朝の秋

2020/08/12 Wed


    富士箱根丹沢澄みし今朝の秋 /むく

        (ふじはこねたんだわすみし けさのあき)





 秦野市街と丹沢山塊 (2019.08.11 秦野市:神奈川県)


  丘の家

 この丘に居を構えたのは、諸々の事由を考慮しての妥協ではあったが、眺望はまずまず。

 連日の猛暑ではあるが、句は秋と。
 心頭滅却などする必要もなく、俳句は都合が良いもの。

 日の出の時刻ならば少しは涼しいかと思って散歩に出たが、小一時間歩いたら、帰りは全身汗だくになった。
 
 先週まで過ごしていた山中湖も、今日は日中最高気温が32℃を超したそうだ。
 山中湖村の句仲間からは「これでは避暑の村と言えない」という声も聞こえてきた。
 それでも最低気温は21℃だったそうだから、平地から見れば天国だ。

 上の写真は寓居がある丘から北方を見下ろした秦野の市街と丹沢山塊。
 以下は少し遠い箱根と富士山。



 南西方向に連なる箱根の山々 (2019.08.11 秦野市:神奈川県)



 西に見える富士山 (2019.08.11 秦野市:神奈川県)


 (2020年8月12日 秦野にて)


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涼新た

2020/08/11 Tue


    涼新たカレーを作り子らを俟つ /むく

        (りょうあらた かれーをつくりこらをまつ)





 桔梗 (2019.07.29 山中湖村:山梨県)


  ポークカレーにパイナップル

 当たり前だが、子供たちもそれぞれに忙しい。
 娘は夏休みを分散して取るため、家に来るのは明々後日になるらしい。
 ガンコちゃんも、それまで横浜で過ごすという。
 気合を入れてポークカレーを作ったが、冷凍庫に入れて置くことにする。
 パイナップル缶を買い忘れたので、明日の朝買って来て味を調えてから。
 隠し味のパイナップルは、ほんの少しでいいのだが。

 カレーは大好きだが、ガンコちゃんと二人で暮らしている時は滅多に食べなくなった。
 が、山中湖と違って買い物が便利なので、この二三日の食事は寿司、天婦羅、トンカツと、大いに羽目を外した。
 今日からは粗食に戻ろう。



 夕富士 (2019.08.10 秦野市:神奈川県)


 (2020年8月11日 秦野にて)


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秋の雲

2020/08/08 Sat


    東京へ富士へ等距離秋の雲 /むく

        (とうきょうへふじへとうきょり あきのくも)





 玄関 (2019.08.08 秦野市:神奈川県)


  盆休み

 生活にすぐ必要なものの荷ほどきを、やっと終えたところ。
 片付かないものは、空いている洋室にとりあえず押し込めてある。
 家具などの調度品はこれからゆっくり揃えてゆく予定。

 一年でいちばん暑い季節の転居。
 山中湖の涼しさにすっかり慣れ切った身には堪える。

 ガンコちゃんは横浜の子供たちのところに行っている。
 彼女はあした一度秦野に戻って子供たちと再合流し、一緒に山中湖で夏休みを過ごす予定。
 私はこのまま秦野に残って片付け三昧ということになりそう。
 糖尿を病む老の身、接触機会は最小限に。

 横須賀への墓参も盆休みが明けてから、二人で静かに。



 和室 (2019.08.08 秦野市:神奈川県)


 (2020年8月8日 秦野にて)


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避暑の庵

2020/08/04 Tue


    子らへ継ぐための片付け避暑の庵 /むく

        (こらへつぐためのかたづけ ひしょのいお)





 咲き始めたシシウドの花 (2019.07.19 山中湖村:山梨県)



  終の棲家へ

 久しぶりに朝富士を拝した。
 自画自賛ながら、門出を祝ぐような晴天の富士。

 引っ越し業者が来るのは午後から。
 秦野は暑いだろうな。
 エアコンは先に設置しておいたが。

 どんな暮らしになることやら。



 今朝の富士 (2019.08.04 山中湖村:山梨県)


 (2020年8月4日 山中湖にて)


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擬宝珠(ぎぼうし)

2020/08/01 Sat


    擬宝珠も御山の霧に包まるる /むく

        (ぎぼうしも おやまのきりにつつまるる)





 葉が細く花も小振りのギボウシ (2019.07.31 山中湖村:山梨県)


  引渡し

 長かった今年の梅雨もどうやら明けた気配。

 秦野の新居のリフォーム工事完了・引渡し日は八月四日の予定。
 そのまま新居に泊り、翌朝配送される引っ越し荷物の到着を待つことにする。

 施工違いがあって大工工事を一部やり直し、工期が遅れた。
 違っていたのはリビングと和室を仕切る三枚建て引戸の敷居と鴨居の溝の位置。
 和室側に寄せて切られているべき溝がリビング側に切られていた。
 大工工事の最後の日に気付いたようで、リフォーム会社の監督者から電話が来た。

 取り壊して再度造り直さずに済む妥協的救済策を提案したが、監督者は造り直すと言う。
 プロの意地を尊重することにした。
 が、材料の再手配に日数を要し、大工工事ばかりでなく後工程である内装工事の日程にも影響した。

 最も影響を受けた工事の一つは畳の張替え。
 敷居が設置されないと畳の採寸が出来ないのだ。
 畳は一見どれも同じように見えるが、一枚一枚微妙にサイズが違うのである。
 二室ある和室の畳の敷込みは、最後の工事として、引渡し日当日の八月四日に行われる。

 削れるだけ贅肉を削っての低予算リフォームであることを思えば、満足すべき仕上がりと言うべきだろう。
 リフォーム会社から他のお客さんを案内したいという要請があったので、快く応じることにした。
 頑張って下さったことへのささやかな感謝の印。

 ブログの次回更新は転居してからということになろうかと思います。



 鹿子模様が鮮やかな夏鹿 (2019.07.16 山中湖村:山梨県)


 (2020年8月1日 山中湖にて)


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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。商社勤務、産業技術英語通訳・翻訳者を経て現在はほぼ引退。愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。引越し回数二十六回。現在の主な発信地は東京へも富士山へも約70kmの神奈川県秦野市。俳句は2000年から。リンクはどうぞご自由に。

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