渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 2020年07月
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航跡もイルカの群も夕焼ける

夏料理

2020/07/09 Thu


    湖畔の灯点りはじめて夏料理 /むく

        (こはんのひともりはじめて なつりょうり)





 梅雨晴れ間 (2019.06.17 山中湖村:山梨県)


  送別句会

 転居先の秦野のマンションのリフォーム工事は着々と進んでいる。
 当初の予定からだいぶ遅くはなったが、七月中には転居出来そうな目途が立ってきた。
 引渡しが完了し次第転居する予定。

 湿気の多い季節は特に、住居に風を通しておくことが大事。
 他にも転居後にやるべきことがいろいろとある。

 今日は山中湖の句会。
 四ヵ月ぶりに公民館の会議室を利用出来るようになった。
 二週間後にもう一度句会があるが、一応は今日が山中湖の句友の皆さんとのお別れの句会。
 三蜜に配慮しながら。

 句会の後、ホテルマウント富士の一等絶景の庭に面した席で送別会を催していただいた。
 あいにく雨が止むことはなかったが、山中湖の句友の皆さんのお心づくしに心より感謝。

 戴いて帰った花束の百合の香が部屋に満ちている。


 (2020年7月9日 山中湖にて)


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兜虫(かぶとむし)

2020/07/08 Wed


    仰向けは摘みにくいよ兜虫 /むく

        (あおむけはつまみにくいよ かぶとむし)





 カブトムシ (2019.07.08 山中湖村:山梨県)


  カブトムシ

 朝起きて窓を開けると、バルコニーの床に仰向けになって宙を掻いているカブトムシが。
 昨夜灯に迷って飛んできたのだろうか。
 窓に衝突して昏倒したのかもしれない。
 可哀そうに。
 助かるものなら助けてやらねば。

 まずは指で摘まんでプラスチックの植木鉢の皿に入れ、室内に持ち込んで記念撮影。
 立派な角を持った雄のカブト。

 あいにく餌になるバナナもない。
 黒蜜を水で薄めてレタスの葉にこぼして、バルコニーに置いて与える。
 元気になって飛んでゆけよ…と祈りながら。

 が、一向に飛ぶ気配がない。
 バルコニーで仰向けになっていたのは、死期を迎えていたのか…。

 やっと少し元気になったのは夕闇の迫ってきた頃。
 夜、そっとカーテンを開けると、覗くたびにカブトの頭の向きが変わっている。
 深く折りたたまれていた脚の関節も、気のせいかシャキッと伸びてきたように感じる。

 あまり覗くと興奮してストレスになると思うから、もう覗かないことにする。
 明日の朝カーテンを開けたときに、いなくなっていることを祈る。


 (2020年7月8日 山中湖にて)


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大夏野

2020/07/07 Tue


    彷徨へばリア王霧の大夏野 /むく

        (さまよえばりあおう きりのおおなつの)





 トーチカ (2019.07.05 山中湖村:山梨県)


  梅雨出水

 今年もまた豪雨の被害。
 日本の温帯モンスーン気候が亜熱帯化しているのだろうか。
 「従来の常識」は気象に関しては通用しなくなったようだ。
 尊い命を奪われた方々の冥福を祈るとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。

 まだひと山ふた山ありそうな大雨予報。
 皆さまくれぐれもお気をつけくださいますよう。

 七夕の今宵。
 富士山の上に、うっすらと星が。



 朝霧 (2020.07.05 山中湖村:山梨県)


 (2020年7月7日 山中湖にて)


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半夏雨(はんげあめ)

2020/07/05 Sun


    半夏雨すずめ蜂の巣見てゐたり

        (はんげあめ すずめばちのすみていたり)






    半夏雨蜂一匹も巣を出でず /むく

        (はんげあめ はちいっぴきもすをいでず)





 スズメバチの巣 (2019.6.27 山中湖村:山梨県)


  スズメバチ

 最上階の五階にある寓居の玄関扉前の、中庭に面した廊下の角に蜂が巣を造った。
 気が付いたのはガンコちゃん。
 蜂が出入りしていたというので、念のために私も見に行った。

 素焼きの徳利を逆さまにしたような巣。
 その芸術的な出来栄えに見惚れてしまった。

 スズメバチに違いないと思った。
 スズメバチの巣は、山中湖に来る前に過ごした御殿場のセカンドハウスで経験済みだったから。
 宇宙服さながらの防護服を着た専門業者に駆除してもらったのだが、見ていてもなかなか大変な作業だと思った。

 スズメバチは木の皮を分泌物で紙状にして巣を造るのだという。
 大きさと形から見て、造ってからまだ日が浅いと思った。

 私が観ている間、巣に蜂が出入りすることはなかったが、危険なのでこのまま放って置くわけには行かない。
 撮った写真を持って一階に下り、管理人さんに報告。
 その日のうちに駆除業者が来て、巣は撤去された。

 実はエレベーターのすぐ横にもう一つ蜂の巣があるのだが、そちらは報告し忘れた。
 形から見てアシナガバチの巣であることは明らか。
 大きな危険はあるまい。



 梅雨深し (2020.07.05 山中湖村:山梨県)


 (2020年7月5日 山中湖にて)


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三尺寝

2020/07/04 Sat


    窓庇涅槃仏めく三尺寝

        (まどびさし ねはんぶつめくさんじゃくね)






    トラックの下に潜るや三尺寝 /むく

        (とらっくのしたにもぐるや さんじゃくね)




 追記: 二句を追加(2020.07.05)


 沙羅の花 (2019.6.20 山中湖村:山梨県)


  三尺寝

 句はインドで。
 二〇〇五年の詠。

 「三尺寝」とは、身体を折るようにして狭いところで寝ること。
 インドではいたるところで目にする光景。
 インド人の特技かもしれない。

 日本の駅のホームで三尺寝をしたというトルコの友人がいる。

 私がトルコでお会いしたときのメテ・トゥンジョク(Ahmet Mete Tunçoku)さんは、当時アンカラの「中東工科大学」(Middle East Technical University)の教授で、国際政治学を教えておられた。
 メテさんは若き日にトルコの国費留学生として京都大学で大学院と併せて八年間学ばれた経験を持ち、学究一筋の道を歩まれた碩学である。
 東大の客員教授、京大の教授も務め、日本人学生に日中近代外交史などを教えられた。
 著書の一つ『トルコと日本の近代化 - 外国人の役割』は、京都大学大学院生だったメテさんが日本語で書いた博士論文を、後日出版(1996年:サイマル出版会)したものである。

 トルコで最も親しかった私の友人ヴェリは、中東工科大学に日本語クラスが開設された頃、メテさんの最初の教え子の一人になった。
 雪の積もったある冬の日、そのヴェリと中東工科大学の教授室にメテさんを訪ねた。
 教授室の書棚には、夏目漱石全集を初めとする日本の書物がびっしり並んでいた。
 
 夜、招かれたキャンパス内のゲストハウスで食事を共にしながら、メテさんにこんなことを訊ねた。
 「メテさんはどうして日本についての本を出版されないんですか?」
 メテさんの答えが奮っていた。
 「渡邊さんね、初めて日本に旅行して四五日滞在しただけで、"日本はこんな国"みたいな本を出すジャーナリストがいますよね。
 そういうのはどうかな、と思うからです。」

 “ラク”というトルコの酒を酌み交わしながら、四方山の話に耽った。

 「英語の“metallurgy”は日本語では“冶金”と言うようですが、他に言い方がないですかね」というメテさんの質問にはこう答えた。
 「大学の学部や専攻のことであれば“metallurgical engineering”の意味が含まれますね。
 ですから、そういった場合には“冶金学”より“金属工学”と言うほうが適していると思います。
 例えばヴェリは専攻が“Metallurgy”でしたが、日本語では“冶金学専攻”より“金属工学専攻”と言うほうが印象も良いかと思います。」
 メテさんの顔に我が意を得たりという表情が浮かんだ気がして嬉しかった。

 メテさんが語ってくれた留学時代のエピソードは可笑しかった。
 ある夏、京都から広島に貧乏旅行をしたそうだ。
 駅で夜明かしをしようとホームのベンチに寝ていると、駅員が巡回に来た。
 懐中電灯を照らしてメテさんの顔を覗き込んだ駅員が、ひと言呟いた。
 「なんだ、外人か。」

 こんな場合は日本語を話さないほうがいい…と、その時のメテさんは咄嗟に判断したらしい。
 駅員に促され、無言のまま駅員室に連れて行かれた。
 親切な駅員で、毛布を出して寝場所を提供してくれた上に、お茶まで淹れてくれたという。
 一言の日本語も話さなかった後ろめたさを今でも思い出す、とメテさんは苦笑した。

 外国人というだけで日本人が親切であった時代は、もう過去のものになったのだろうか。
 企業の技術研修で何週間か茨城県に滞在したというあるトルコ人エンジニアがこう言った。

 「夜コンビニに行くと、店員がジロジロ見るんだよね。
 強盗じゃないかとでも疑っているような目つきで、イヤな気持だった。」



 梅雨曇 (2020.06.26 山中湖村:山梨県)


 (2020年7月4日 山中湖にて)


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山開き

2020/07/02 Thu


    富士の灯の無き寂しさや山開き /むく

        (ふじのひのなきさびししゃや やまびらき)





 梅雨晴れ間 (2019.6.27 山中湖村:山梨県)


  山開き

 昨日七月一日は富士山の一番早い山開きの日。
 しかし、今年は五合目より上は登山禁止となった。
 静岡県側からも山梨県側からも登ることは出来ない。
 寂しい限りではあるが、新型コロナウィルス感染防止策の一環として止むを得ない措置と受け入れなくてはならない。

 例年であれば、宵闇の中に各五合目の山小屋の灯が点り、夜が更けてゆくとともに、登山者のヘッドライトの列が次第に高くなってゆく景色が見られる。
 登山者の灯の列は、山終いする八月の終わりまで続く。
 夏の夜の風物詩として、少し大袈裟に言えば富士山が不夜城になったかのような夜景を演出する。
 それが見られない今年は寂しい限りだが、来年に期待するしかあるまい。


 今日は朝から秦野へ。
 この記事はその前に更新している。

 リフォーム工事の進捗の確認と細部の打合せ。
 帰りに秦野の地場産の夏野菜を買って来るのが楽しみだ。



 ヤマボウシ (2020.06.26 山中湖村:山梨県)



 ヤマボウシ (2019.6.26 山中湖村:山梨県)


 ところで、私がトルコに居た頃に国民的人気歌手だったMahsun Kirmizigul(マスン・クルムズギュル)という人の歌をご紹介します。
 NemrudはNemtutとも表記され、ネムルト山の意味で、クズは「娘」のこと。
 直訳すると『ネムルト山の娘』の意味になります。
 (トルコ文字での正しい表記は下のビデオ画面をご参照ください。)

 マスンはトルコ東部で少数民族であるクルドとして生まれた自らのアイデンティティを大事に生きることを選択し、成功者としての名声や地位を実質上は捨てた潔い漢です。
 ナマナマナマナマ…、祈りの歌、魂の歌に聞こえないでしょうか。

 


 "Nemrud'un Kizi(ネムルドゥン・クズ): Mahsun Kirmizigul


 (2020年7月2日 山中湖にて)


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青時雨(あおしぐれ)

2020/07/01 Wed


    青時雨鶴千代君と呼ばふ鳥 /むく

        (あおしぐれ つるちよぎみとよばうとり)





 センダイムシクイ (2019.5.17 山中湖村:山梨県)


  センダイムシクイ

 去年は寓居のバルコニーからもたくさん撮れたセンダイムシクイ。
 今年は一枚も撮れていない。
 声はいつも聞こえているのだが。

 「ツルチヨギミー」はこのセンダイムシクイの聞きなしの一つ。
 伊達騒動を題材にした浄瑠璃・歌舞伎の演目『伽蘿先代萩』(めいぼくせんだいはぎ)に由来する、なかなか格調高い聞きなし。

 他に有名な聞きなしに「チョチョビー」がある。
 ガンコちゃんは大抵この聞きなしを借りる。
 私が借りる聞きなしは「ショウチュウイッパイグイー」。

 皆さんはどう聞こえるだろうか。
 『
サントリーの愛鳥活動』にいろいろな野鳥の鳴き声が紹介されている。
 ご参考まで。



 ムシトリナデシコ (2019.6.27 山中湖村:山梨県)


 (2020年7月1日 山中湖にて)


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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。商社勤務、産業技術英語通訳・翻訳者を経て現在はほぼ引退。愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。引越し回数二十六回。現在の主な発信地は東京へも富士山へも約70kmの神奈川県秦野市。俳句は2000年から。リンクはどうぞご自由に。

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