渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 2020年04月
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航跡もイルカの群も夕焼ける

孕み鹿(はらみじか)

2020/04/29 Wed

    朝もやに濡るる物音孕み鹿 /むく

        (あさもやにぬるるものおと はらみじか)





  靄の朝 (2020.04.29 山中湖:山梨県)


 〆切

 〆切り日。
 記事は改めて。



 新樹晴れ  (2020.04.29 山中湖:山梨県)


 (2020年4月30日 山中湖にて)


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花吹雪(はなふぶき) / 遅桜(おそざくら)

2020/04/29 Wed

    天空は神の領域花吹雪 /小島一慶

        (てんくううはかみのりょういき はなふぶき)





  去年の桜 (2019.04.05 笛吹市:山梨県)


 小島一慶さん

 名アナウンサーとして活躍された小島一慶(こじま・かずよし)さんが4月23日に亡くなられた。
 享年75歳。
 お名前はもっぱら「いっけい」さんで親しまれた。

 生前は面識もなく、華やぎに満ちた人生を歩まれた一慶さんとは程遠い身ながら、一慶さんが昨年出版された句集『入口のやうに出口のやうに』を、俳誌『雛』に
『句集を読む』と題して紹介させていただく栄に浴した。

 一文を活字にするとあって、句集をおよそ二か月ほどの間耽読させていただいた。
 一冊の句集をこんなに集中して読んだことはかつてないことだった。
 一慶さんのご本名の読みが私のそれと同じで親しみが感じられたとか、一文を書くために熱心に読んだと言う以上に、心から惹かれる句集だった。
 一慶さんの句集をご紹介下さり、執筆の機会を与えて下さった『雛』主宰の福神規子先生に改めて感謝します。

 わくわくするような句をもっともっとたくさん詠んでいただきたかったが、句集『入口のやうに出口のやうに』に収められた一慶さんの句は、その多くがこれからも私の中で「呪文」であり続けてゆくだろう。
 まさに、入口のやうに出口のやうに…。

 心よりご冥福をお祈りいたします。



    初めてが最後の句集遅桜 /むく

        (はじめてがさいごのくしゅう おそざくら)


 (2020年4月29日 山中湖にて)


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黄鶲(きびたき)

2020/04/28 Tue

    太陽の色をまとひて黄びたき来 /むく

        (たいようのいろをまといて きびたきく)





  ナミテントウムシ (2020.04.03 山中湖村:山梨県)


 テントウムシ

 物の芽に二つ星のテントウムシが。
 ナミテントウムシと言うらしい。
 益虫とされている。
 幸運をもたらしてくれるのだとか。

 野焼きの季節だったので、野焼きの芒原から逃れてきたのだろうかと思ったが、写真を撮ったのは4月3日。
 北富士演習場内の入会地の野焼きが行われたのは4月5日で、そうではなかったようだ。

 時節柄、今年の野焼きは参加者を限定して行われた。
 黒い煤が風でバルコニーに運ばれて来るまで、野焼きがあったことにも気付かないでいた。
 
 テントウムシも冬眠をする。
 物の芽に止まっていたのは、まだ冬眠中だったのだろうか。
 翌日もまったく同じ場所に身じろぎもせずにいた。
 3日目にはいなくなっていたが。

 夏鳥

 今年はキビタキより先にツツドリの声を聞いた。
 クロツグミの声も聞いた。
 キビタキの声がしないのでちょっと不思議に思っていたところ、一昨日、声よりも先に姿を観察した。
 どうやら、まだ美声を聞かせる準備が整っていないように思われた。
 オス、メスと近くに番でいた。
 冬のジョウビタキ同様、キビタキも同じ場所に戻ってくるのかな。

 どこから来たキビタキだろう。
 ボルネオか、スマトラか、ミンダナオか…。

 修理に出していた600mm望遠レンズが届いた。
 思ったより早かった。
 どんな夏鳥に出会えるか、明日からの散歩が楽しみだ。

 下の写真は去年の今日撮ったキビタキのメス。
 オスと違って太陽の色はしていない。



  キビタキ(メス) (2018.04.28 山中湖村:山梨県)


 (2020年4月28日 山中湖にて)


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釘煮(くぎに) / 月おぼろ

2020/04/27 Mon

    釘煮来る單身赴任の男らへ

        (くぎにくる たんしんふにんのおとこらへ)






    月おぼろ娘より消毒液届き /むく

        (つきおぼろ こよりしょうどくえきとどき)





  メジロ (2020.04.24 山中湖村:山梨県)


 エタノールの作り方

 酒を飲むとはアルコールを飲むことだが、どんなアルコールでも飲める訳ではない。
 飲めるのはエチルアルコール(=エタノール)だけである。

 しかし、エチルアルコールだからといって、「消毒用エタノール」を飲んではならない。
 一つには、消毒・殺菌用のエタノールにはエタノール以外のアルコールや他の消毒・殺菌剤が混合されている場合があるからだが、ともかく、どんな場合でも飲料用ではないアルコールを飲むのは危険であり、してはならないことである。
 
 新型コロナウィルス感染が拡大し始めた2月下旬、無水アルコールを薄めて消毒用アルコール液を作ろうと思い、村のドラッグストアに買いに行った。
 すでに、無水アルコールはおろかアルコール系の消毒液そのものが全て売り切れていた。
 辛うじてアルコール系消毒用ウェットティッシュが売れ残っていたので、買い求めてきた。

 ネット通販で無水アルコールを買えないか、Amazonなどを調べたが、やはり同様に売り切れだった。
 いよいよになったら自分で作るしかないか…と考え始めるようになった。

 山梨県大月市の、中央自動車道と並行している甲州街道沿いに笹一酒造という老舗の日本酒メーカーがある。
 先日、その笹一酒造が、消毒用エタノールが入手困難になっていることに鑑み、その代替品として、酒造用アルコールを使った高濃度エタノール「笹一アルコール77」の発売を開始したと報道されていた。
 厚生労働省が発令した「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について」の事務連絡を受けて開始した事業だという。
 今、同様の事業を開始する酒造メーカーが全国的に増えつつあるのかも知れない。
 
 エタノールの消毒・殺菌効果は濃度が70%(体積%)前後の範囲(60~80%)で最も高いとされている。
 日本酒(約15%)、ワイン(11~13%)などは、実際的な消毒・殺菌効果は期待出来ない。

 緊急事態に対するこのような企業の取組みには素直に感謝したい。
 しかし、それでも入手困難な状況が解消されない不安は拭いきれない。
 やはり自分で消毒用エタノールを作ろうか…。

 そんなことを考えていた矢先、横浜に住む術後の娘から、無水エタノールとイソプロピルアルコール(=イソプロパノール)が1リットルづつ送られてきた。
 術後の療養用にと、10リットルほど買い入れてあったという。
 心配していた娘に逆に心配されるようになった。

 25度の甲類焼酎を蒸留すれば、簡単に高濃度エタノールを作ることが出来る。
 しかし、これは酒税法の規制等もあるので、いかに緊急事態とは言え、ブログに作り方を詳しく開示する訳にはいかない。
 市販の理科実験用の安い蒸留器を買いさえすれば簡単に作ることが出来る。
 圧力鍋を使って作ることも出来る、とだけ書いておこう。
 高価なエタノールにはなるが。

 酒のない国イランに3年近く単身赴任した経験がある。
 ご法度ではあるが、仕方がないので(?)秋になると葡萄を大量に買い込んでワインを造った。
 仕込みの間は、好きな麻雀も打てないほど、毎夜忙しかった。
 絞り滓ももったいので水を加えて蒸留し、ウォッカのような蒸留酒を作った。
 シェリー酒の古樽にでも入れて寝かせれば立派なブランディになる筈だが、あいにく、そんな樽は手に入らなかった。

 葡萄がない季節にはレーズンを発酵させて蒸留酒を造った。
 日本から持ち込んだ乾燥米麹を使ってどぶろくを醸したりもした。
 手が後ろに回って鞭打ちの刑を受けたりすることも無く済んだのは幸いだった。

 あの時に培ったアルコール製造技術を生かさずに済んで欲しいものだ。



 ふでりんどう (2020.04.26 山中湖村:山梨県)


 (2020年4月27日 山中湖にて)


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花は葉に

2020/04/26 Sun

    蓬髪のふた月余り花は葉に /むく

        (ほうはつのふたつきあまり はなははに)





  270mmレンズで撮ったアカゲラ (2020.04.22 山中湖村:山梨県)


 夏鳥
 


 目が覚めると、いの一番に窓を開けてバルコニーに出る。
 数日前は氷点下の朝もあったが、バルコニーに置いてある温度計の今朝の気温は7℃。

 耳を澄ますと遠くからツツドリのくぐもった鳴き声が。
 アカゲラ、コサメビタキ、キクイタダキ…。
 今朝は聞こえなかったがクロツグミも鳴きはじめた。
 いろいろな鳥の声が聞き分けられるようになって嬉しい。

 楽しみなのはキビタキの声。
 もう来ていてもおかしくはないのだが…。
 そう思いながら出かけた散歩の途中で、そのキビタキにも出会えた。
 
 落葉松の新葉が日に日に緑を増して、ぐんぐん新緑の季節に近づいてゆく。
 野鳥は見つけにくくなるが、丹念に観て回ればいろいろな夏鳥に会える。
 修理に出した600mm望遠レンズの届く日が待ち遠しい。

 早く散髪に行きたい。



 富士ざくらとメジロ (2020.04.25 山中湖村:山梨県)


 (2020年4月26日 山中湖にて)


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春田道(はるたみち)

2020/04/25 Sat

    春田道ふるさとに来てゐるやうな /むく

        (はるたみち ふるさとにきているような)





 ばっこやなぎ (2020.04.19 山中湖村:山梨県)


 春の風邪

 少し風邪っけ気。
 朝、二時間ほど散歩したらポケッティッシュが一袋なくなった。
 時節柄、風邪にも怪我にも用心しなくては。

 散歩道はところどころ別荘地に隣接。
 思ったより県外ナンバーの車が多い。
 湖畔を一周した人が、やはり同じようなことを。

 「県外の皆さまへ」という県知事の移動自粛のお願いは、その人たちの耳に届いていないらしい。
 知事は自らの五月の給与を1円にした。
 県には休業補償を行う予算がなく、せめて県民と痛みを共有しようということのようだ。



 たんぽぽ (2020.04.16 富士吉田市:山梨県)


 (2020年4月25日 山中湖にて)


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富士桜(ふじざくら)

2020/04/24 Fri

    富士ざくら熊除け鈴を鳴らしつつ

        (ふじざくら くまよけすずをならしつつ)






    からまつの間々に富士ざくら /むく

        (からまつのあいだあいだに ふじざくら)





 富士ざくら (2020.04.16 富士吉田市:山梨県)


 レンズの入院

 今月初めに注文したUV-C紫外線殺菌灯がやっと届いた。
 まずは財布と小銭入れの殺菌消毒。
 財布は空っぽ。

 携帯用の小さな殺菌灯だし、だいたい殺菌効果なんて肉眼で見えるものではない。
 気休めかもしれないが、少しは安心出来る。
 USBで簡単に充電出来るのは便利。
 
 先日、ロック状態を解除出来なくなった600mm望遠レンズを修理に出した。
 ついでに全ての不具合箇所の修理を含めたオーバーホールを依頼。
 費用は〆て\63,500。

 「あのね、私のカメラなら新品を買ってもお釣りがくるよ。
 だいたい、乱暴に扱い過ぎ!」
 …とガンコちゃん。

 ハイ、以後気を付けますっ!

 時節柄、修理センターも時間短縮営業中。
 届くのは5月連休明けだろうなぁ、と思っていたら、「3~5営業日数で修理・発送できます」とのこと。
 嬉しい。

 昨日、今日と、散歩しながらや寓居の窓から、アカゲラ、メジロ、ウグイス、ゴジュウカラ、コガラなどを、270mmのレンズでカシャカシャ…。
 このレンズで野鳥を撮るのはムリ、と改めて実感。

 体力があるうちは600mmレンズを持って散歩。
 手持ちで野鳥を撮る。



 富士山登山道『中ノ茶屋』 (2020.04.16 富士吉田市:山梨県)


 今年は『ふじざくらまつり』も中止。
 茶屋も休業で、群生の富士ざくらを観に訪れる人もほとんどなく。
 例年とはまったく様子が違うので、用心のために熊除けの鈴を。
 足を運んだのは二度目だが、まだ満開には早かった。


 (2020年4月24日 山中湖にて)


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春の山

2020/04/23 Thu

    春の山母と歩く子都会の子 /むく

        (はるのやま ははとあるくことかいのこ)





 山猫柳 (2020.04.19 山中湖村:山梨県)


 買い出し

 雨の月曜日。
 村のスーパーへ一週間分の買い出しに。
 店内にはガンコちゃん一人で。
 私は車の中で待つ。
 ちょっと手持無沙汰。

 週末は県外ナンバーの車が多いと考えて、買い出しにはその混雑を避けて月曜日に行くことにした。
 が、駐車場は地元の車で溢れんばかり。
 どうやら、皆さん同じことを考えたようだ。
 これからは週末に加えて月曜日も避けるようにしたほうがいいかも知れない。

 買い物が終わって、寓居がある館に戻る。
 いつもなら館の駐車場に車を止めて、そこから荷を運ぶのだが、荷を濡らさないようにと、車を館のロビー前の車寄せに着けることにした。
 が、あいにく先客がいて、積荷を降ろしている最中だった。
 四十代半ばぐらいのご婦人が、剥き出しのままの鍋やフライパンを玄関ドアの脇に降ろしておられた。

 慌てて来館されたのだろうか。
 なんとなく、そんな印象を受けた。

 昨日、そして今日と、散歩の途中で、小学校中学年ぐらいの女の子と一緒に歩いているそのご婦人に出会った。
 仕事を手放すことが出来ないご主人は一人東京に残って、自炊しながら頑張っているのだろうか。
 実際のことは分からないが、つい、そんな想像に駆られてしまう。

 長いこと学校に行けないでいる子供たちは、それだけでウィルス禍の被害者だ。
 都会には公園で遊ぶことも出来ずにいる子供たちが大勢いると聞く。
 子供が外で遊べないなんて…。

 館で見かける子供たちは、首都圏を脱出してきたことに後ろめたい気持を抱いているのではないか、と思うことがある。
 親よりも子供のほうが空気を敏感に察知しているのではないか、と。

 「コロナ疎開」と呼ばれる大人たちの行動には困ったものだが、今はその是非を置く。
 親の言うことを守って行動している子供たちが、大人のように世間の目を気にしたり委縮したりする必要はない。
 富士山の豊かな自然の中にやってきた子供たちは、溌剌と過ごして欲しい。
 もっと野外で遊んで欲しい。



 落葉松林の春 (2020.04.19 山中湖村:山梨県)


 (2020年4月23日 山中湖にて)


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菜種梅雨(なたねづゆ)

2020/04/22 Wed

    地野菜のさびしき棚や菜種梅雨 /むく

        (じやさいのさびしきたなや なたねづゆ)





 斑雪山 (2020.04.16 富士吉田市:山梨県)


 過剰な輸入依存



 小麦の主要輸出国(上2009年、下2017年) -FAO統計より


 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて石油の需要が世界的に激減していることで原油の在庫が備蓄可能容量のほぼ限界に達し、先物取引価格がマイナスになったという。
 マイナス価格とは、生産者がお金を払ってでも引き取ってもらわないと在庫を捌けない異常な状態であることを示す。

 それとは反対に、農産物の主要輸出国の一部で、農産物の輸出を制限する動きが出ているという。
 4月20日現在で、13の国々が農産物の輸出制限を開始したと報じられている。

 上の二つのグラフは小麦の主要輸出国と輸出量に関するものである。
 小麦の輸出量では2009年には米国がトップの座にあったが、2015年にはその座をカナダに明け渡し、2017年の統計ではロシアがトップになっている。
 そのロシアが小麦の輸出を規制し始めているというのだ。

 こうした動きを受けて、G20の農相による緊急テレビ会議が行われた。
 FAO(国連食糧農業機関)も会議に参加した。
 日本の江藤農林水産大臣は、会議において不必要な輸出入の規制を行わないよう呼びかけ、合意されたという。
 が、どこまでの合意なのか…私は「合意」という言葉を鵜呑みに出来ないでいる。

 NHKは、そのニュースウェブで、「小麦について日本は国内消費量の88%を輸入していますが、アメリカとカナダ、オーストラリアの上位3か国からほぼすべてを輸入しているため、輸入規制の影響はほとんどありません。(以下略)」と論評している。
 たしかに、日本の輸入小麦は、そのほとんどを米国やカナダに依存していることは間違いない。
 しかし、だからといって「ならば安心」とは言えないのではないか。

 ロシア産の小麦に依存している国々が、今後、米国やカナダからの輸入量を増やすようになったらどうだろう。
 小麦の価格が上がって日本も影響を受けることにはならないのか。

 危機意識を煽るわけではない。
 緊急の事態でもない。
 しかし、低下する一方の食料自給率について、また、緊急時に必要なものを含めたあらゆる生活用品を過剰に輸入に依存するようになってしまったことを、国家も私たち国民一人一人も、もう一度考え直してみることが必要ではないか、と思うのである。


 (2020年4月22日 山中湖にて)


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富士ざくら / 蛇穴を出づ / 春雷(しゅんらい)

2020/04/20 Mon

    うつむいて咲けば師のこと富士ざくら

        (うつむいてさけばしのこと ふじざくら)






    穴を出てをりたる蛇がまた穴へ

        (あなをでておりたるへびが またあなへ)






    喉鳴らす猫の春雷それつきり /むく

        (のどならすねこのしゅんらい それっきり)





 富士ざくら (2020.04.19 山中湖村:山梨県)


 フジザクラもマメザクラ。
 みな俯いて咲く。

    愁ひある如くうつむき茄子の花 /高田風人子

 4月6日が風人子先生の一周忌であった。
 先生が終生過ごされた横須賀で追悼の吟行句会が行われる予定だったが、時節柄中止に。
 墓参にもお伺い出来ないでいる。
 秦野に越せば、横須賀もだいぶ近くなる。
 親しくさせていただいた横須賀の句友の皆さんにも、またお会い出来よう。
 東京の句会へも行きやすくなる。
 今はそれも中止が続いているが。


 アオダイショウ

 雨のあと、昨日の午前中はよく晴れた。
 午後からはまた怪しくなりそうだったので、朝のうちに散歩へ。

 山中湖の富士桜も満開になった。
 楽しみにしているキビタキの声はまだ聞こえない。

 熔岩原に立つ山之神社の近くで富士山を眺め、帰ろうとすると、北富士演習場の林道から一台の四輪駆動車が出てきた。
 足立ナンバーの車だった。
 こんなときに東京から来てオフロードでもあるまい…。

 その後に続くようにして三台の車が出てきて、山之神社の傍の空き地に止まった。
 車から降りてきたのは三人の地元の中年男性。
 二週間ほど前に野焼きは終わったから、立入り日の演習場は山菜採りの季節を迎えている。
 そのパトロールの人たちらしい。
 ゲートで地権者に料金を払えば、一般の人でも山菜採りに演習場内に入ることが出来る。

 演習場には入会地があって、地権者など地元の人は生業のために入ることが許可されている「立入り日」がある。
 基本的には日曜日が立入り日になっている。
 立入りが許されるのは、あくまでも地元の人の生業のためという運用原則になっている。
 ゲートには「関係者以外立入り禁止」だとか「不発弾に注意」といった警告看板が立っている。
 演習場が大花野となる初秋などに、私も立ち入らせていただいてはいるが。

 山之神社の周りの植生を覗いていたその地元の男性の一人が言った。

 「これ、五葉だね。」

 斜面に露出した熔岩の間から生えている苗木ほどの小さな五葉松を指さして言った。
 そこに五葉松が生えていることを私は知っていたが、初めて気が付いたような顔をして話の輪に加わった。

 「珍しいですね。
 自生でしょうか?」

 「種が飛んできたんだろう。」
 そう答えたのは三人の中心者らしい男性。
 見覚えのある御仁だが、どこでお会いしたか思い出せない。

 「蛇がいるよ」と、一人が指さした方を、「どれどれ」と皆で覗き込む。
 
 「山中湖では滅多に蛇を見かけませんね。
 ほとんどいないのかと思っていました」と私。

 「久しぶりに見たな」と中心者の男性。
 地元の人もそう言うほど山中湖には蛇が少ない。

 苔のような若草色をした大きな蛇…アオダイショウだ。
 これまで、山中湖ではヒナタヘビのような小さな蛇は見たことがあるが、アオダイショウを見るのは初めてだ。

 露出している熔岩の下に小さな洞があって、そこに蛇穴もあるらしい。
 アオダイショウは頭のほうの身半分だけ穴に入れているらしく、どこにも頭が見えない。

 ポカポカ陽気に誘われて一旦は出て来たアオダイショウが、また穴に戻ろうとしているところのように見えた。
 空腹に耐えて長い間冬眠していたにしては、私のように立派な胴回りをしている。
 既に何度か出て来ては餌にありついて、食べ過ぎてついに穴に入れなくなったのか。
 それとも、穴の中で野ネズミとでも対峙しているのだろうか。

 空には天敵の猛禽も飛んでいる。
 近くにはイノシシだっているだろう。
 いつまでもそんな恰好でいると狙われるぞ。

 「山之神社で蛇だよ。
 縁起がいいな。」

 そう言い残して、三人の男性は銘々の車に乗って立ち去った。



 杣の春 (2020.04.19 山中湖村:山梨県)


 (2020年4月20日 山中湖にて)


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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。約10年間の海外生活を除き首都圏の各地を転々。商社勤務の後、産業技術英語通訳・翻訳者。現在はほぼ引退し、愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。主な発信地は山梨県山中湖村。俳句は2000年から。いつもあと5kg痩せたい♪リンクはどうぞご自由に。

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