渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 2018年09月

 
   The Forgotten Season (2018/11/09)

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むささびや山の疲れをさする夜

無花果(いちじく)

2018/09/29 Sat

    無花果に雀蜂群れ通学路 /むく

        (いちじくにすずめばちむれ つうがくろ)



 センダイムシクイ? (2018.9.19 山中湖:山梨県)


 イチジクとスズメバチ

 蜂は春の季語だが、スズメバチが多く出没するのは春より秋ではないかと思う。
 イチジクが熟れて実が割れると、その匂いを嗅ぎつけてスズメバチが集まって来るのは、何度も目にした光景だ。
 去年の秋は御殿場の寓居の庭に巣を作ったスズメバチを、専門業者に依頼して駆除してもらった。
 庭にイチジクは無かったが、周辺のどこかに巣を作っていた一群が進出してきたらしかった。
 イチジクにばかり集まって来るわけではない。
 地面に巣を作ることもある。

 山中湖の寓居にもスズメバチがやって来る。
 バルコニーに出るとどこからか飛んでくるのだが、不思議なことに狙われるのはいつも私で、ガンコちゃんは襲われたことがない。
 私だけ、体からスズメバチを誘引するフェロモンを発散しているのだろうか?
 毎日のように黒蜜入りの豆かん(蜜豆)を食べていたから、その可能性はあるかもしれない。
 スズメバチは攻撃的なことで知られ、刺されれば命を落とすこともある。
 小さなお子さんをお持ちの方は特にご用心。



 スズメバチ退治 (ストック写真)


 (2018年9月29日 横須賀にて)



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秋渇き

2018/09/28 Fri

    検診の結果複雑秋渇き

        (けんしんのけっかふくざつ あきかわき)


    善玉の足らぬと言はる秋渇き /むく

        (ぜんだまのたらぬといわる あきかわき)



 コサメビタキ (2018.9.19 山中湖:山梨県)


 秋渇き

 秋渇きとは「食欲の秋」のこと。
 夏の炎暑の間は減退していた食欲が、秋になって過ごしやすくなると回復することを言う。

 私の場合はそう単純ではない。
 糖尿病と闘っているので、年に数回、血液検査による定期検診を受けている。
 概して一進一退が続いてはいるが、今回の受診結果は少し改善方向であることを示す内容だった。
 しかし、善玉コレステロール値が下限値を下回った。
 気を緩めれば、あれもこれも悪化することは間違いない。

    しら玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり /若山牧水

 一日一升の酒を欠かさなかったという無類の酒好きだった牧水は、酒が祟って43歳という若さで世を去った。
 しかし、じつに佳い歌を遺した。

 私が今度酒を飲むのは、明日死んでも良いと覚悟した時か。
 うまく死ねればの話だが。



 コサメビタキ (2018.9.19 山中湖:山梨県)


 (2018年9月28日 横須賀にて)



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露の宿

2018/09/27 Thu

    断捨離の空念仏や露の宿 /むく

        (だんしゃりのからねんぶつや つゆのやど)



 ゴジュウカラ (2018.9.12 山中湖:山梨県)


 断捨離

 日々、ガンコちゃんは家の片付けに忙しい。
 思い出の詰まったものを捨てるのは難しい。
 物音がしないなと思ったら、捨てるつもりの画集に見入っていたり。
 今朝は居間の床いっぱいに陶器が広げられていた。
 窯を持っていた岳父が生前に焼いた作品の数々。
 知っている施設のバザールに寄付するらしい。
 取っておきたいのがたくさんあるんだがなぁ…と私が言ってどうする。

     露の世は露の世ながらさりながら /小林一茶



 ゴジュウカラ (2018.9.12 山中湖:山梨県)


 (2018年9月27日 横須賀にて)



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月今宵 / 良夜

2018/09/26 Wed

    灯台を燈して待ちし月今宵

        (とうだいをともしてまちし つきこよい)


    燈台のときどき照らす良夜かな /むく

        (とうだいのときどてらす りょうやかな)



 観音崎の名月 (2018.9.24 横須賀市:神奈川県)


 観音崎灯台

 観音崎灯台は、かつて「喜びも悲しみも幾年月」という映画の舞台にもなった灯台である。
 映画は灯台守の暮らしを描いたものだったが、他のほとんどの灯台と同様に、無人化されて久しい。
 有料だが展望台に上ることも出来る。
 初日の出を待つのには有利そうな場所だが、元旦の早朝には開放されていないのではないかと思う――物理的にも、安全性の点からも。
 私がお奨めの初日の出スポットは東京湾フェリーである。
 元旦の始発便は、東京湾の真ん中で日の出を見られるように運行ダイヤが調整される。

    霧いかに深くとも嵐強くとも /高浜虚子



 観音崎灯台 (2018.9.24 横須賀市:神奈川県)


 (2018年9月26日 横須賀にて)



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月今宵 / 月の夜

2018/09/25 Tue

    月今宵磯の夕空晴れて来し

        (つきこよい いそのゆうぞらはれてきし)


    月の夜請はれて吹きし形見笛 /むく

        (つきのよる こわれてふきしかたみぶえ)



 磯の月 (2018.9.24 横須賀市:神奈川県)


 名月

 雨という予報だったのでお月見は諦めていた昨日。
 夕方、仕事の手を休めて空を見上げると晴れていた。
 慌てて、ガンコちゃんに声を掛けて一緒に観音崎へ。
 磯が整備されたせいか今年はススキが淋しかったが、良い月が見られた。

 一週間ほど仕事漬けになります。
 記事の更新が滞るかと思いますがご容赦のほど。


 (2018年9月25日 横須賀にて)



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秋彼岸 / 秋晴

2018/09/23 Sun

    秋彼岸墓碑に坂本龍馬妻

        (あきひがん ぼひにさかもとりょうまつま)


    秋晴や恋文ポストとは愉快 /むく

        (あきばれや こいぶみぽすととはゆかい)



 恋文ポストの来歴 (2018.9.22 横須賀市:神奈川県)


 竜馬とおりょうの恋文ポスト

 郵便ポストの上に建っているのは、坂本龍馬と、「おりょうさん」として知られる竜馬の妻龍子のブロンズ像。
 高校生たちが発案して、「クラウドファンディング」という基金で建立したのだという。
 建ってまだ日が浅い(2017年10月除幕)そのポストは、横須賀の寓居のすぐ近くにある。
 無論、私のために建てられたポストではない。
 龍馬が斬殺された後も、おりょうさんには波乱万丈の日々が待っていた。
 転々と所を変えた後、横須賀の地で再婚したおりょうさんは、66歳の生涯を閉じるまでの30年余りをその横須賀で過ごしたと言われている。
 墓は市内大津の信楽寺(しんぎょうじ)にある。
 新婚旅行の元祖とも言われる龍馬。
 恋文は龍馬が元祖という訳ではないが、龍馬がおりょうさんに書き送った恋文は現存しているらしい。
 「もっと手紙を書きましょう」と語る若い人たちがいるのは嬉しいことだ。



 恋文ポストの来歴 (2018.9.22 横須賀市:神奈川県)


 (2018年9月23日 横須賀にて)



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杜鵑草(ほととぎす) / 曼殊沙華(まんじゅしゃげ) / 秋彼岸(あきひがん)

2018/09/22 Sat

    熔岩を垣の山荘杜鵑草

        (ようがんをかきのさんそう ほととぎす)


    ひかりかな朝となりけり杜鵑草

        (ひかりかなあさとなりけり ほととぎす)


    曼殊沙華道のま中に松並木

        (まんじゅしゃげ みちのまなかにまつなみき)


    帰るさの旅人へ曼殊沙華かしこ

        (かえるさのたびとへ まんじゅしゃげかしこ)

 追記: 元の句「帰るさの旅人かしこに曼殊沙華」を推敲。(2018.9.30)


    遺品に吾が駄句の一函秋彼岸

        (いひんにわがだくのいっかん あきひがん)


    秋彼岸呼べば返事のありさうな /むく

        (あきひがん よべばへんじのありさうな)



 時鳥草 (2018.9.16 山中湖:山梨県)


 句手紙
 義母の遺品の中から私の拙い句手紙(葉書)が収められた化粧函が見つかった。
 駄句に俳画まで添えて下さっていた。
 こんなふうに保管して下さっていたとは…。
 義母へ句手紙を送るようになったのはいつ頃からだったか。
 古い句を見ると、10年余りは送り続けたようで、その数五百句ぐらいにはなりそうだ。
 私より少しあとから俳句を始められた義母。
 一緒に暮らすようになるまで、長く一人でお住まいだった。
 下手な句でも義母の励みになればと、葉書に墨書してはガンコちゃんが訪ねる時に届けてもらった。
 一緒に暮らすようになってからは、タブレットでお見せするように変わった。
 自分が書いたものながら、かけがえのない大切な句手紙になった。


 (2018年9月22日 横須賀にて)



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けらつつき(啄木鳥) / 秋深む / 秋霖(しゅうりん)

2018/09/21 Fri

    尾の先をぴたりと幹にけらつつき

        (おのさきをぴたりとみきに けらつつき)


    けらつつき鞭打ち症にならぬかと

        (けらつつき むちうちしょうにならぬかと)


    秋深し青げら小げら赤げらも

        (あきふかし あおげらこげらあかげらも)

 追記: 元の句「青げらに赤げら小げら秋深む」を推敲。(2018.9.30)


    秋霖を切り裂く啄木鳥の木霊かな /むく

        (しゅうりんをきりさく けらのこだまかな)



 コゲラ (2018.8.9.12 山中湖:山梨県)
毎日姿を見せる一番親しいキツツキ。



 アカゲラ (2018.8.9.12 山中湖村:山梨県)
 アニメのキャラクターそのもので楽しいアカゲラ。



 アオゲラの雄 (2015..9.20 山中湖村:山梨県)
 迫力のあるアオゲラ。雄は頭頂の赤い部分が大きい。



 アオゲラの雄 (20155..9.26 山中湖村:山梨県)
 アオゲラは声も群を抜いて大きく鋭い。



 アオゲラ (2018..9.20 山中湖村:山梨県)
 木の葉が少なくなって野鳥が見やすくなる秋。



 アオゲラの雌 (2015..9.26 横須賀市:神奈川県)
 雄に比べると、雌は頭頂の赤い部分がはっきりと小さい。


 啄木鳥

 キツツキという名前の鳥はいない。
 キツツキは嘴で叩くように木をつついて中の虫を捕食する鳥の総称で、アカゲラ、アオゲラ、コゲラのように、名前にはそれぞれ「〇〇ゲラ」とケラ(ゲラ)が付く。
 ケラはキツツキの古称であるケラツツキが短縮されたもの。
 稿を費やすのは避けるが、キツツキの体の構造は実に不思議な特徴に満ちている。
 本州で見られるキツツキは上の三種類ぐらいだが、北海道や沖縄にはそれ以外のキツツキが生息している。
 クマゲラ、ヤマゲラ、アリスイなど。
 世界的には200種類を超えるキツツキの仲間がいると言われている。
 アオゲラ、アカゲラ、コゲラは平地の林でも観ることが出来る。
 山中湖の寓居では、窓の外に3種類のキツツキが同時に見えたりもする。


 (2018年9月21日 横須賀にて)



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椋鳥(むくどり)

2018/09/20 Thu

    椋鳥の群低く過ぎりて湖昏るる /むく


        (むくのむれひくくよぎりて うみくるる)



 残照 (2018.8.15 山中湖)


 椋鳥

    椋鳥の群ポプラ一樹にをさまりし /白幡千草

 私が知っている椋鳥を詠んだ句の中で、一番好きな句。
 掲句に初めて接したとき、この景は北海道に違いないと思った。
 ポプラはあの有名な北海道大学の並木のポプラではないだろうか、とも。
 後日インターネットで確かめたところ、作者は北海道の人だと知って、我が意を得た思いがした。
 ポプラは日本にも在来種があるそうだが、明治時代以降に北海道に植えられた西洋種のポプラが、今では代表的なポプラとして広く知られるようになった。
 ものごとには「はまり」というものがある。
 夕方になると大きな群になって集まってくる椋鳥を、その北海道のポプラと取り合わせたことで豊かな詩情を醸し出している一句。
 この作者の他の句を知らないことを残念に思っている。



 薄紅葉 (2018.9.10 山中湖:山梨県)


 (2018年9月20日 山中湖にて)



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曼殊沙華(まんじゅしゃげ)

2018/09/19 Wed

    曼殊沙華うなづく母の遠い耳

        (まんじゅしゃげ うなづくははのとおいみみ)


    曼殊沙華妣と語りに帰らねば /むく

        (まんじゅしゃげ ははとかたりにかえらねば)



 曼殊沙華 (ストック写真より)


 秋彼岸

 実母も義母もいなくなってしまった。
 時に無性に寂しくなるのは、自分も先がそう長くなくなってきたからか。
 幾つになっても男はマザコンと云う。
 それも本当っぽい。

 秋彼岸。
 一度、横須賀に帰らなくては。



 曼殊沙華 (ストック写真より)


 (2018年9月19日 山中湖にて)



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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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