渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 2018年06月
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雪渓の細き一条富士の紺

サーファー

2018/06/13 Wed

    サーファー老ゆその海とこしへに若し /むく

         (さーふぁーおゆ そのうみとこしえにわかし)

 追記: 元の句「老サーファーその海とこしへに若し」を推敲。(2018.6.14)



 ストック写真


 昨日(6月12日)、山中湖から横須賀に戻った。
 朝、山中湖を出発したときは雨が上がって青空も覗いていたが、篭坂峠に差し掛かると、車のライトを点けないと危険なほど霧が深かった。
 御殿場でいろいろと用事を片付けた。

 江の島、鎌倉、逗子の間はなかなか景色が佳いのだが、たいてい通り過ぎるだけで、写真は滅多に撮らない。
 昨日は台風の余波で、特に江の島と鎌倉の間の片瀬と七里ガ浜の海岸は波が高かった。
 サーファーには良い波だったのかもしれない。

 横須賀に帰ってすぐ、インターネットと携帯電話のプロバイダの支店に足を運んだ。
 山中湖でのインターネットは光回線接続を諦め、ポケット(モバイル)wi-fiにすることにした。
 方法として、新しいタブレットを購入し、それにwi-fi発信機能を付けてもらった。
 データ通信量は月50GBなので、二人で使っても全く問題はないはずだ。
 通信速度は光回線より明らかに遅いが、自分としては耐えられる範囲。

 ポケットwi-fiで電波を受信出来ることは確認済だが、次に山中湖に戻ったら念のために試験を行う。
 使えると確認出来たら、経費節約のために、横須賀の光フレッツも解約する予定。
 プロバイダとの契約を変えると違約金が発生する。
 残りの契約期間内は、通信手段を変更したことによって使用しなくなった機器の代金も払い続けなくてはならない。
 馬鹿にならない金額である。


 (2018年6月13日 横須賀にて)



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梅雨の鳥

2018/06/12 Tue

    子へ運ぶ餌を咥へて梅雨の鳥 /むく

         (こへはこぶえさをくわえて つゆのとり)



 コムクドリ(雌) (2018.6.10 山中湖:山梨県)


 カメラを向けていたら 「早くあっちへ行け!」と怒られてしまった。
 子供たちが待っている巣が、すぐそばにあったらしい。

 


 コムクドリ(雄) (2018.6.10 山中湖:山梨県)


 先日は白鳥にも怒られてしまった。
 湖岸に立ってカメラを向けている私のところに4羽の子供たちを連れて泳いできたのは、愛嬌ではなく、餌を貰えると思ったかららしい。
 野鳥に餌付けをしない私は、餌になるものは何も持っていなかった。
 明らかに怒った表情の親鳥に、嘴で何度も突かれた。



 ヒヨドリ (2018.6.4 山中湖:山梨県)


 親鳥が雨の中で餌を捕っている光景には、物を思わされる。

 (2018年6月12日 山中湖にて)



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針槐(はりえんじゅ)の花

2018/06/11 Mon

    熔岩の原花房高く針えんじゅ /むく

         (らばのはら はなぶさたかくはりえんじゅ)

 元の句「熔岩原花房高く針えんじゅ」を推敲。(2018.6.30)



 ニセアカシアの花 (2018.6.5 山中湖:山梨県)


 自衛隊北富士演習場の境界に接した林に、一本のハリエンジュ(別名ニセアカシア)が道に張り出すようにして聳えていた。
 なぜこんなところに?

 ハリエンジュは侵略的外来種の一つでもあるが、それよりもまず、標高約千メートルの寒さによくも適応して大樹に育ったものだ、と感心した。
 遠くから見たときには他の大木に絡んだ白藤が花咲いているのかと思った。

 ふと、自衛隊北富士演習場の戦後の歴史に思いが及んだ。
 戦後、北富士演習場は米軍が接収し、実弾射撃訓練に使用してきた。
 昭和33年(1958)には日本に返還されたが、その後も米海兵隊による使用は続けられた。
 自衛隊管理の演習場に用地転用されたのは、ベトナム戦争が終結した昭和48年(1973年)のことである。

 ハリエンジュは北米が原産とされる植物で、日本に渡来したのは明治時代の中頃だそうだ。
 高さは25メートルほどにまで達する。
 成長が早く、生命力が強いことで知られている。
 アカシア蜂蜜のほとんどは、このハリエンジュから集められる。
 ざっと、こんな植物らしい。
 熔岩の瓦礫の原に適応するのも頷ける。

 見たわけではないが、北富士演習場内の樹木のほとんどは、かつて米軍による射撃訓練の標的となって倒されたそうだ。
 その後に植えられた成長の早い植物の一つにハリエンジュがあった、ということは考えられるのではないだろうか。
 戦争で破壊され荒廃した地に成長の早い植物の種を空からばら撒くのは、米軍が踏襲してきた常とう手段である。

 例えば、砲弾でえぐられ、戦車で蹂躙され、火炎放射器で焼かれ、以前の面影を留めない焦土と化したサイパン島では、“パガンパガン”の木の種が撒かれた。
 戦闘で命を失った日本兵や島の奥へ奥へと逃げる途中で銃で撃たれたり火炎放射器で焼かれたりした民間人のおびただしい死骸の多くはそのまま放置され、やがて成長したパガンパガンのジャングルに埋もれた。
 後に、それが遺骨収集をより困難なものにした原因ともなった。

 “パガンパガン”は当時を知る島の老人から聞いた名前で、本当の植物名は知らない。
 ハリエンジュと同じマメ科の植物なのだろう。
 線香と蝋燭を携え、西はマリアナ諸島から東はマーシャル諸島まで、ミクロネシアの島々を行脚した二十代の遠い記憶から、合歓のような葉であったことがおぼろに蘇る。
 
 焦土ではなくとも、米軍基地内やその周辺にはハリエンジュが植えられていたりもする。
 この花に郷愁を覚えるアメリカ人も少なくないからだろうか?

    太刀魚や遺骨収集船の去り /むく(旧詠)



 ニセアカシアの花 (2018.6.5 山中湖:山梨県)


 (2018年6月11日 山中湖にて)



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茂り

2018/06/09 Sat

    その上に富士の聳ゆる茂りかな /むく

         (そのうえにふじのそびゆる しげりかな)

 元の句「その上に富士聳え立つ茂りかな」を推敲。(2018.6.30)



 五月富士 (2018.6.8 山中湖:山梨県)


 ハワイのキラウエア火山、グアテマラのフエゴ山と、火山の噴火による大災害が続いている。
 いつかは分からないが、富士山もまた噴火するものと、覚悟だけはしておかなくてはなるまい。

 富士山が最後に噴火したのは宝永4年(1707年)。
 以来3百年余りの時を経た今、熔岩の原は一面緑に覆われている。
 標高の高いところは寒冷地で耕作には不適だが、野鳥たちには楽園のようだ。

 日本で観察される野鳥の種類は280余り。
 そのうちの170種ほどを見ることが出来る山中湖は、日本でも有数の野鳥観察スポットだという。

 「山中湖に野鳥が多いのは田んぼも畑もほとんどないから」だと指摘する人がいる。
 農薬が散布されることがない森ばかりだから野鳥の餌となるムシなどが豊か、という意味だう、と頷いて理解した。
 蛍、ドジョウ、トキ、タゲリなど、農薬の影響で激減したとされる野生生物は枚挙に暇がない。
 ヨーロッパなどでは、農薬の使用と野鳥の「渡り」の変化に関する因果関係を検証するプロジェクトも進められている。
 
 ムシや野鳥が多いことが人類にとって幸せな環境と、単純には言えない。
 また、環境が破壊される原因は農薬以外にも多々ある。
 しかし、野生生物が激減したり絶滅したりする事実は、文明の歪みに対する警鐘として重く受け止めるべきだろう。

 野鳥の餌のことばかり心配しているのではない。
 今や、世界の農業は農薬を使用しないでは成り立たない時代。
 私たちは、食品の安全性を考えることがかつてなく大事な時代を生きている。



 オナガ (2018.6.8 山中湖:山梨県)


 (2018年6月9日 山中湖にて)



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白鳥の子 / 遊船(ゆうせん)

2018/06/08 Fri

    日傾く湖に白鳥四羽の子ら

         (ひかたむくうみにはくちょう しわのこら)


    遊船の桟橋閉ぢて湖暮るる /むく

         (ゆうせんのさんばしとじて うみくるる)



 白鳥の親子 (2018.6.7 山中湖:山梨県)


 仕事のヤマを越えるためにブログ更新を怠っています。
 体調も勝れず、あと数日ご容赦のほど。



 桟橋 (2018.6.7 山中湖:山梨県)


 (2018年6月8日 山中湖にて)



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夏社(なつやしろ) / 蝉時雨(せみしぐれ) / 三光鳥(さんこうちょう) / ほととぎす

2018/06/05 Tue

    夏社道の上なる丹塗橋

         (なつやしろ みちのうえなるにぬりばし)


    さて何を祈ぎ事とせむ夏社

         (さてなにをねぎごととせん なつやしろ)


    祈ぎ事を考へあぐね蝉しぐれ

         (ねぎごとをかんがえあぐね せみしぐれ)


    願ぎ事は三光鳥に出合ふこと

         (ねぎごとは さんこうちょうにであうこと)


    ほととぎす負けず劣らず宵つ張り /むく

         (ほととぎす まけずおとらずよいっぱり)



 山中諏訪神社 (2018.6.2 山中湖:山梨県)



 山中諏訪神社 (2018.6.2 山中湖:山梨県)



 うぐいす(幼鳥) (2018.6.3 山中湖:山梨県)



 黄鶲(きびたき)のオス (2018.6.2 山中湖:山梨県)



 柄長(えなが)の幼鳥 (2018.63 山中湖:山梨県)



 柄長(えなが)の幼鳥 (2018.63 山中湖:山梨県)



 柄長(えなが)の幼鳥 (2018.63 山中湖:山梨県)


 野鳥を観察するようになる前、真夜中にトッキョキョカキョクと鳴くホトトギスを「母鳥かなぁ」と思ったことがあった。
 子供を守るために、蛇などの外敵の注意を自分のほうに引き付けようとして啼いているのではないか、と思ったのである。
 野鳥に興味を持つようになって、トッキョキョカキョクと鳴くのはオスであると知った。
 メスの啼き声は至って地味で、耳にするのも稀である。
 だいたい、ホトトギスは他の鳥の巣に托卵するのだから、母鳥が巣で子供を守るなんていうことはしない…に違いない。
 オスは縄張り宣言のために真夜中でも夜明け前でも啼いて回るのだそうだ。

 私の夜更かしは繁殖とは関係なく、つまらない夜鍋。
 仕事の進みが遅くて、野鳥観察もままならなくなってきた。
 ガンコちゃんは今日も一人で探鳥に出かけ、「三光鳥に遇った!」と嬉しそうにして帰ってきた。
 三光鳥…くぅっ!

* * * * *

 光回線の開通工事は最短であとひと月は先のことになりそうだ。
 仕事には不便この上ない。
 10分で終わるはずの工事が、室内の管路が見つからないということで終えることが出来ず、管路調査・再工事になったためだが…しっかりしてください>NTT殿。

 工事の遅延に同情したプロバイダから、昨日ポケットwi-fiが送られてきた。
 光回線の開通工事が完了するまでの無料レンタルで、データ通信量の制限もない。
 (普通は7GBという制限があるのだが、事情を考慮して制限なしで貸していただいた。)
 wi-fi電波を受信出来るか心配だったが、無事受信出来た。

 ポケットwi-fiにもいろいろな種類がある。
 先日試したものは、電波を受信出来なかった。
 一度の失敗に懲りず、他のwi-fiサービスも試してみたいと思う。
 受信出来れば光回線は不要になり、倹約につなげることも可能になる。

 ホトトギスは放っておいて、そろそろ休むことにしよう。
 
 (2018年6月5日 山中湖にて)



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早苗月(さなえづき) / 花あやめ

2018/06/04 Mon

    早苗月水田に富士の美しき村

         (さなえづき みずたにふじのはしきむら)

 元の句「田の面にも富士の居る村早苗月」を推敲。(2018.6.30)


    花あやめ庭にどつかと熔岩石 /むく

         (はなあやめ にわにどっかとようがんせき)

 元の句「花あやめ庭にどつかと熔岩の石」を推敲。(2018.6.30)



 早苗田 (2018.6.2 忍野村:山梨県)



 萱葺屋根の家 (2018.6.2 忍野村:山梨県)



 花あやめ (2018.6.2 忍野村:山梨県)


 日本を訪れる外国人の数は、2017年の統計で年間2千8百万人を超える。
 国別では長らく韓国が最も多かったが、2017年には韓国からの旅行者数を中国が追い抜いた。
 山中湖も、忍野八海も、中国からの旅行者の多さが目につく。
 土産物屋さんも、中国の人が喜ぶ品ぞろえをすることに躍起だという。

 ところで、中国の人は数字の8が好きらしい。
 縁起のいい数字なのだそうだ。
 どれぐらい8が好きかというと、忍野八海の土産物屋さんがリンゴの値段を1個8百円にしたら、飛ぶように売れたという話まであるほど。
 地名にも八の字が付く、二重に縁起のいい忍野八海ならではの特別祝儀ということもあるのだろうか。
 
 天気もよかったので忍野まで自転車で行ってみた。
 行きは楽だったが、山中湖への帰り道は延々たる登りで疲労困憊。
 百メートルの標高差を甘くみたようだ。


 ゴジュウカラ (2018.6.3 山中湖:山梨県)



 夏の百舌鳥 (2018.6.3 山中湖:山梨県)



 夏の百舌鳥 (2018.6.3 山中湖:山梨県)


 (2018年6月4日 山中湖にて)



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梅雨入り前(ついりまえ) / 浴衣(ゆかた)

2018/06/03 Sun

    またひとつ白い花咲く梅雨入り前

         (またひとつしろいはなさく ついりまえ)


    外つ国の人ら賑やか浴衣着て /むく

         (とつくにのひとらにぎやか ゆかたきて)



 湖畔 (2018.6.2 山中湖:山梨県)


 寓居は左側の白鳥ボートの真上あたりで、湖岸から1kmほど入ったところにある。


 ノリウツギ (2018.5.31 山中湖:山梨県)




 二人静 (2018.5.31 山中湖:山梨県)


 やっと新緑が美しくなったと思ったら、もう入梅間近に。
 山中湖は冬寒いだけでなく、年間降雨日数が多く、梅雨も長いという。
 茅葺の家と違って密閉構造である集合住宅の場合は特に、しっかり防湿対策することが必須のようだ。
 ある人から、留守の時にも運転し続けられるように、排水ホースを接続して使うタイプの除湿器を置くと良いと教えていただいた。
 そして、ドレンタンクが溢れて室内が水浸しにならないように、長く留守をする時は除湿器をキッチンのシンク内に置いておくのだそうだ。
 これは名案、と膝を打った。
 冬を過ごす秘訣もいろいろ教えていただいたが、そうまでして山中湖で越冬する根性はない。

 (2018年6月3日 山中湖にて)




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河原鶸(かわらひわ)

2018/06/01 Fri

    ひまわりの扇と舞へり河原鶸 /むく

         (ひまわりのおうぎとまえり かわらひわ)







 河原鶸(かわらひわ) (2018.5.31 山中湖:山梨県)


 山中湖一帯は野鳥が多いことで知られている。
 日本で観察される野鳥の種類は280余りらしいが、山中湖周辺ではそのうちの170種類ほどを観察出来るそうである。
 山中湖に来始めてひと月余り。
 目にした野鳥は限られているが、これまでもっとも頻繁に目にしたのは河原鶸か。

 河原鶸の向日葵の扇の舞、晴天の日にカメラに収めたいものだ。
 顔つきはお世辞にも佳いとは言えない野鳥だが、割といい声で鳴く。
 確証はないが、菜種や杉の新芽など、油を多く含むと思われる植物を好んで採餌する印象。
 落葉松の新芽もよく食べていた。
 人間が与える餌では、ヒマワリの種を好んで食べるそうだ。
 俳句では春の季語。



 赤松と落葉松の林 (2018.6.2 山中湖:山梨県)


(2018年6月2日 山中湖にて)



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夏鶯(なつうぐいす) / 鶯の子

2018/06/01 Fri

    夏うぐひす同姓多き村の墓

         (なつうぐいす どうせいおおきむらのはか)


    夏うぐひす富士大望の野の一樹

         (なつうぐいす ふじたいぼうのののいちじゅ)


    夏うぐひす桧葉の上枝に幼なり

         (なつうぐいすひばのほつえに おさななり)


    鶯の子鳴かずともよし身を隠せ /むく

         (うぐいすのこ なかずともよしみをかくせ)



 ウグイス(幼鳥) (2018.5.31 山中湖:山梨県)



 小椋鳥(メス) (2018.5.30 山中湖:山梨県)


 山中湖村は二つの地区から成っている。
 一つは山中、もう一つは平野という地区である。
 地元の人たちが生活しているのは専ら山中地区で、別荘、リゾートマンション、ペンション、キャンプ場、テニスコートなどは平野地区に多い。
 寓居があるのは山中地区で、字は東姥の懐(ひがしうばのふところ)という変わった名前である。

 変わった名前と言えば、山中湖には安産祭という祭がある。
 かつて句友の一人が詠んだ俳句から知った。
 祭の由来はよく知らない。
 その安産祭には全国から大勢の妊婦がお詣りにやって来る、という話は聞かない。

 山中地区にもリゾート施設は多い。
 古い旅館や民宿は山中地区に多い。
 湖岸に近い道はかつての鎌倉往還で、歴史の匂いが漂う。
 今でも人が住んでいる茅葺き屋根の家などもある。

 幾つかのリゾートマンションの中から山中地区の物件を選んだ理由は、大きく二つある。
 一つは、村に一つしかない比較的大きなスーパーや、銀行、郵便局などに近いこと。
 もう一つの理由は、地元の人が多く住んでいることだ。
 地元の人たちの暮らしを身近に見たり感じたりすることは、良い刺激になろうかと思う。
 たとえ旅人の目線に過ぎないにしても、田畑を耕す人々や学校へ通う子供たちの姿に接する機会は、できるだけ大切にしたいと思っている。

 ガンコちゃんも私も、二人とも現実適応性に欠けた人間であると認め合っている。
 加えて、すでに子育てからも仕事からも離れた(多少の仕事はしているが)老夫婦である。
 受ける刺激がないと、二人とも完全に浮世離れしてしまいかねない、と心配しているのである。
 その前に、退屈して山中湖で暮らすことが嫌になってしまうかもしれない。

 一年の半分は横須賀で暮らすとしても、残りの半年をこの山中湖で暮らすとなれば、話し相手だって必要だ。
 趣味などを通じた親しい友人が出来ればなお結構である。
 これからの課題だと思っている。



 新緑の散歩道 (2018.5.30 山中湖:山梨県)


(2018年6月1日 山中湖にて)




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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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