渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~ 2018年04月

 
   Just The Way You Are (2018/12/1)

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留学の子にセーターを編み呉れし

新緑

2018/04/30 Mon

    落葉松も新緑小鳥見えぬほど /むく

         (からまつもしんりょく ことりみえぬほど)



 コムクドリ (2018.04.29 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)



 コムクドリ (2018.04.29 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)



 キビタキ(オス) (2018.04.29 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)



 キビタキ(オス) (2018.04.29 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)



 キビタキ(オス) (2018.04.29 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)



 キビタキ(メス) (2018.04.29 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)



 キビタキ(メス) (2018.04.29 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)


 2018年4月29日(土)

 朝からご機嫌斜めのガンコちゃん。
 石割山に登ろうと昨夜立てた予定を、朝になって、御殿場へ行こうと私が言い出したせいだ。
 御殿場の旧居にはまだ掃除や売却前のリフォーム工事が残っている。
 結局、リフォーム業者の都合がつかず、今日の御殿場行きは断念。
 野鳥を見に近隣を歩くことにする。

 引っ越しをしたら、まず新しい住居の周辺をよく知ることが大事。
 それについてはガンコちゃんにも異論がない。
 機嫌が悪くなった原因は、山登り用にと昼の弁当を準備したあとに私が予定を変更すると言い出したことにある。
 弁当は探鳥の道すがら適当な場所で広げて食べようということで一応は納得してもらったが、こんな日はひたすら低姿勢を貫くに限る。

 リフォーム業者との電話連絡やらでグズグズしてしまったので、寓居を出るのが午前11時近くになってしまった。
 ガンコちゃんに機嫌を直してもらうには、たくさん野鳥に出合うしかない。
 なにしろ、この道を真っ直ぐ行ったほうがいいとか、そこを曲がったほうがいいとか、口出しをするたびに地雷を踏んでしまうという具合。
 小鳥さん、よろしく頼みますよ!

 別荘地内の側道でコムクドリを見かけた。
 新葉の落葉松の梢だが、距離がある。
 空き地とはいえ、私有地内に立ち入る訳にはいかない。
 遠くから「証拠写真」をパチリ。

 ふたたび歩き始めるとすぐ、キビタキが現れた。
 私は撮れなかったが、ガンコちゃんは会心のショット。
 一気にご機嫌が直った。
 やれやれ。

 その後、私も別の場所でキビタキを撮れた。
 他の野鳥の写真はまた次の記事で。



 アメジスト富士? (2018.04.30 山中湖別荘地:山梨県南都留郡山中湖村)


 2018年4月30日(日)

 今日は明け方にパノラマ台という山中湖湖畔の高台からパール富士が見られるという日。
 見に行こうかとガンコちゃんに相談したところ、にべもなく一蹴されたので断念した。
 が、今朝は2時半ごろに目が覚めてしまい、思い出すと惜しい気持ちが募って眠れなくなってしまった。

 ふと、昨日探鳥に歩いた場所の一つを思い出す。
 角度的に富士山の真上に月が沈むとは思えないが、眺望はいい場所だ。
 そこに行ってみよう…と思い立って、ガンコちゃんを起こさないようにこっそり床を抜け出した。

 厚手の長袖シャツ、セーター、ジャンパーを2枚、オーバーパンツ、マフラー、手袋、懐中電灯と完全武装。
 あれ、いつも玄関の靴箱の上に置いてあるものが見当たらない!
 「あのー、車のキー、持ってる?」

 パール富士とは言えない写真。
 アメジスト富士とでも。

(2018年4月30日 山中湖にて)




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種じゃがいも

2018/04/29 Sun

    畝さびし種じゃが遠に売切れと /むく

         (うねさびし たねじゃがとおにうりきれと)



 代掻き (2018.04.28 農村公園付近:山梨県富士吉田市)


 2018年4月28日(土)

 山中湖の仮庵で迎える初めての朝。
 4時過ぎには床を抜け出す。
 楽しいと途端に早起きになる。
 遠足の日の朝の児童と変わりない。

 居間の玻璃戸(はりど)を開け、バルコニーに出る。
 落葉松の影を映して空が明るみ初める。
 標高1,024メートルの未明はさすがにまだ寒い。
 気温は7℃ほどで、横須賀なら早春の朝の温度だ。

 早起きは私ばかりではない。
 静寂の中に鳥たちの囀りが賑やかだ。
 シジュウカラやアオゲラの声に混じって、キビタキの声が聞こえる。
 東南アジアのほうから渡ってくるこの色鮮やかな夏鳥の声は、大のお気に入りだ。
 もっとも、それは雄のほうで、雌には色にも鳴き声にも雄のような派手さはない。

* * * * *

 この季節の富士山に現れる農鳥を見たくて、富士吉田まで足を伸ばす。
 ここ一週間の間に、富士山の積雪線はだいぶ上まで後退した。
 いろいろな雪形が見えているが、どれが農鳥か判然としない。
 代掻きをしていた老農が耕運機のエンジンを止めて休憩したので、どれが農鳥か訊ねてみた。
 「もっと西のほうがよく見えるよ…カメラマンのほうが詳しい。」
 老農もよく分からないらしい。

 駐車場にワンボックスを止めていた人に訊ねた。
 カメラ歴20年というリタイアリー。
 「そう、あれだよ。
 連休が終わるころにははっきりするかな。
 いまはパール富士を撮るといいよ。
 4月30日の朝4時ごろには山中湖のパノラマ台で見られるはず。
 カメラマンで溢れるけど、1時ごろに行けば大丈夫かな。
 自分は今日パノラマ台に移動する。」

* * * * *

 忍野のホームセンターにジャガイモの種芋を買いに行く。
 すでに売切れだという。
 きょう植える予定だったので、すっかり当てが外れる。
 ともあれ、貸農園の運営者に耕耘を依頼しておいた菜園の状態を見に行く。

 80区画ほどの10坪農園には、10人余りの人が耕しに来ていた。
 そのうちの一人の方に訊ねると、ジャガイモの種芋は3月頃に種物屋に注文しておくのだという。
 今から手に入れるのは無理なようだ。
 借りた区画はきれいに耕耘されているのに、畝を起こすこと以外にすることがなってしまって途方に暮れる。

 「仕方がない…今トウモロコシを撒くのはダメですかね?」
 「トウモロコシはまだ待ったほうがいいよ。
 先に撒いた人ほど鳥に食われちゃうからね。
 誰かが撒いた後に撒いたほうがいい。
 多少遅く撒いても追いつくから、収穫時期はそれほど変わらない。」
 なるほど、いろいろな知恵があるものだ。

 (2018年4月28日 山中湖にて)




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竹の秋

2018/04/28 Sat

    竹の秋葉巻の総理偲ぶ邸 /むく

         (たけのあき はまきのそうりしのぶてい)



 昭和の名宰相はバラを愛したという。 (2018.04.27 旧吉田茂邸:神奈川県中郡大磯町)



 兜門(2018.04.27 旧吉田茂邸:神奈川県中郡大磯町)



 庭園入口(2018.04.27 旧吉田茂邸:神奈川県中郡大磯町)



 総数寄屋造りの旧吉田茂邸(2018.04.27 旧吉田茂邸:神奈川県中郡大磯町)



 ダイヤルのないホットラインがある書斎。(2018.04.27 旧吉田茂邸:神奈川県中郡大磯町)



 2階寝室からの眺望(2018.04.27 旧吉田茂邸:神奈川県中郡大磯町)


 2018年4月27日(金)

 横須賀から山中湖へ。
 途中、大磯の旧吉田茂邸に立ち寄って見学。
 吉田茂(1878~1967年)は敗戦翌年の昭和21年から4度にわたって組閣を行った内閣総理大臣。
 戦後では唯一国葬に付された人物でもある。

 吉田茂の没後西武鉄道株式会社に売却され、大磯プリンスホテルの別館として外交の舞台などに利用されてきた旧吉田邸は、平成21年に焼失。
 現在の旧吉田邸は、神奈川県と大磯町によって平成29年4月に再建されたもので、一般公開されている。
 私が訪ねた日も駐車場には観光バスも止まっていて、訪問者が後を絶たない様子だった。
 展示物に乏しい感はあったが、激動の戦後日本を牽引した名宰相の晩年20余年の暮らしぶりを偲ぶには十分であった。

 吉田茂の人物や旧吉田茂邸の詳細については、それぞれの関係ウェブサイト等をご参照願いたい。

 ※ インターネット接続条件が整っていないため、省略記事で失礼します。

 (2018年4月28日 山中湖にて)




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実桜(みざくら) / 欅若葉(けやきわかば)

2018/04/26 Thu

    実ざくらのこぼれを掃いて替ふる供花

         (みざくらのこぼれをはいて かうるくげ)



 実桜 (2018.04.26 散歩道:神奈川県横須賀市)



 マツヨイグサ (2018.04.26 散歩道:神奈川県横須賀市)



 エゴの花 (2018.04.26 散歩道:神奈川県横須賀市)



    けやき若葉腕を前から背を伸ばす /むく

         (けやきわかば うでをまえからせをのばす)



 欅若葉 (2018.04.26 散歩道:神奈川県横須賀市)


 初夏の陽気の今日の横須賀。
 明日からまた標高千メートルの山中湖へ。
 季節が相当逆戻りすることでしょう。

 引っ越し荷物を運んだだけの状態なので、まずは寝るスペースを確保しなければ。
 問題はインターネット接続。
 当面は館のロビーに設置されているwi-fiを使っての接続になります。
 部屋から直接接続できるようにするまでの間、ブラウズが限られて皆さまのブログへの訪問がままならなくなりそうです。
 ご容赦のほど。

 部屋からの接続については、目下どんな接続方法にしようかと思案中。
 御殿場で以前ポケットwi-fi(モバイル)を使ったことがありました。
 便利ではあったのですが、使用できるデータ通信量が月間7GBという制限があり、それを超えると通信速度が落ちるため、速度を戻すために1GBあたり千円の追加料金が発生。
 結局割高なので光フレッツにしました。

 今回は、同じポケットwi-fiでも、実質的に使用データ通信量の制限がないものを検討しています。
 問題はwi-fiの機器とサービスを提供する会社によっては通信可能エリア外となる(不便な地域である)ため、使えない可能性がある、ということです。
 経済性も合わせ、ベストなソリューションを検討しています。
 できれば、現在光フレッツを使用している横須賀の自宅の通信環境も同じ一つのポケットwi-fiにできないか、とか。

 今回は10日間ほどの山中湖滞在を予定しているので、通信環境の変更はその後になるかと思いますが、なるべく早く落ち着くようにします。

 (2018年4月26日 横須賀にて)



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菜種梅雨(なたねづゆ) / 春驟雨(はるしゅうう) / 春の花 / 風五月 / 夏近し / 卯の花 / 夏隣る

2018/04/25 Wed


 浜大根の花 (2018.04.25 観音崎:神奈川県横須賀市)



    雨戸閉づ菜種梅雨にはちょと激し

         (あまどとづ なたねづゆにはちょとはげし)



 イージス艦 (2018.04.25 観音崎:神奈川県横須賀市)



    春驟雨過ぎて一舟なかりけり

         (はるしゅううすぎて いっしゅうなかりけり)



 クサノオウ? (2018.04.25 観音崎:神奈川県横須賀市)



    春の花植物図鑑忘れ来し

         (はるのはな しょくぶつずかんわすれきし)



 キケマン (2018.04.25 観音崎:神奈川県横須賀市)



 観音崎灯台 (2018.04.25 観音崎:神奈川県横須賀市)



    風五月灯台守の虚子の句碑

         (かぜごがつ とうだいもりのきょしのくひ)


    霧いかに深くとも嵐強くとも /高浜虚子


    夏近し灯台下に長き詩碑

         (なつちかし とうだいしたにながいしひ)

 追記: 元の句「春岬灯台下に長き詩碑」を推敲。(2018.4.27)


 『燈台への道』 西脇順三郎

 (碑文)

 まだ夏が終わらない / 燈台へ行く道 /
 岩の上に椎の木の黒ずんだ枝や / いろいろの人間や / 小鳥の国を考えたり /
 「海の老人」が人の肩車にのつて / 木の実の酒を飲んでいる話や / キリストの伝記を書いたルナンという学者が / 少年の時みた「麻たたき」の話など / いろいろな人間がいつたことを / 考えながら歩いた /

 (以下補足)
 やぶの中を「たしかにあるにちがいない」と思つて / のぞいてみると / あの毒々しいつゆくさの青い色もまだあつた /
 あかのまんまの力も弱つていた /
 岩山をつきぬけたトンネルの道へはいる前 / 「とべら」という木が枝を崖からたらしていたのを / 実のついた小枝の先を折つて / そのみどり色の梅のような固い実を割つてみた /
 ペルシャのじゅうたんのように赤い / 種子がたくさん、心のところにひそんでいた /
 暗いところに幸福に住んでいた / かわいゝ生命をおどろかしたことは / たいへん気の毒に思つた /
 そんなさびしい自然の秘密をあばくものでない /
 その暗いところにいつまでも / かくれていたかつたのだろう /
 人間や岩や植物のことを考えながら / また燈台への道を歩きだした



 ウツギの花 (2018.04.25 観音崎:神奈川県横須賀市)



    卯の花やそぞろ気になるプロ野球

         (うのはなや そぞろきになるぷろやきゅう)



 望潮 (2018.04.25 観音崎:神奈川県横須賀市)



    潮の香の髪を掻き上げ夏隣る /むく

         (しおのかのかみをかきあげ なつどなる)


 (2018年4月25日 横須賀にて)



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遅桜(おそざくら)

2018/04/24 Tue

    おそざくら蛇笏の甲斐の隅に宿

         (おそざくら だこつのかいのすみにやど)



 遅桜 (2018.04.18 富士散策公園:山梨県富士吉田市)



    おそざくら山蘆遥かに甲斐深し /むく

         (おそざくら さんろはるかにかいふかし)



 枝垂れ桜 (2018.04.18 富士散策公園:山梨県富士吉田市)


 山梨県の俳人として真っ先に名前が挙げられるのは飯田蛇笏(明治18年[1885年]~昭和37年[1962年])。
 文芸評論家で特に俳句に造詣が深かった山本健吉(明治40年[1907年]~昭和63年[1988年]は、著書『現代俳句』の中で、蛇笏をこう賞賛している。


 「現代の俳人の中で堂々たるタテ句を作る作者は、蛇笏をもって最とすると、誰か書いていたのを読んだことがあるが、そのことは、何よりもまず氏の句の格調の高さ、格調の正しさについて言えることである。
 現代の俳人の中で、取材範囲の広さにおいて、また句形の変化において、彼以上に自由の境地を持っている俳人は、必ずもなしとしないであろう。
 ことに四S以後、新興俳句以後、新しい試みは応接に暇がないくらいである。
 だが、俳句の持つ格調の高さ、正しさにおいて、ついに彼の右に出づる者は見当たらぬのである。」


 うろ覚えだが、「蛇笏をもって最とする」と書いた誰かとは、角川書店創立者で俳人の角川源義(大正6年[1917年]~昭和50年[1975年])ではなかったかと思う。
 源義は蛇笏の葬儀にも会葬し、一句を献じている。

     篁に一水まぎる秋燕 /源義

 山中湖に仮庵を移したことを機に、蛇笏という現代の俳豪を偲びに、笛吹市の「山蘆」へもいずれは足を運んでみたいと思っている。

     芋の露連山影を正しうす

     をりとりてはらりとおもきすすきかな

     くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
    /蛇笏

 (2018年4月24日 横須賀にて)




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鶯(うぐいす)

2018/04/24 Tue

    うぐひすの訪ねて回る谷戸の家 /むく

         (うぐいすのたずねてまわる やとのいえ)



 バイモ(貝母)の花 (2018.04.12 散歩道:静岡県御殿場市)


 ウグイスか…留守だよ、お隣は。
 「ホー…ホーットケ!」
 おやおや、ぞんざいな鳴き方だな。
 けさは鳴きすぎて疲れたか?
 「ケケケケケ…ホットケッテ!」

* * * * *

 エコー検査も終了。
 脂肪肝は相変わらずで、見事なしもふり状態のまま。
 脂肪で曇って膵臓が写りません。
 胆のうには異常がなさそうとのこと。
 ともあれ、これ以上悪化しないよう、少しでも改善するよう、運動に励まなくては。
 あ、食事改善はもう限界に近いです。>ガンコちゃん
 独活(うど)の酢味噌和えが食べたいなぁ。
 
 (2018年4月24日 横須賀にて)




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春の木菟 / 春

2018/04/23 Mon

    春の木菟弓張月の沈む頃

         (はるのずく ゆみはりづきのしずむころ)



 富士桜 (2018.04.18 富士散策公園:山梨県富士吉田市)


 横須賀の自宅で過ごす。
 昨夜、窓を開けていたらミミズクの声が聞こえてきた。
 去年もたしか今ごろの季節に聞いた気がする。
 谷戸の丘のどこかに営巣しているのだろうか。
 ガンコちゃんと、窓辺でしばらく耳を傾けた。



    “Quality of Life”一病を得て思ふ春 /むく

         (クオリティ・オヴ・ライフいちびょうをえておもうはる)


 “QOL”と言うと介護用語のような。

 今日は胃カメラ検査。
 潰瘍があったり逆流性胃炎が進行していたりはするが、今さら急に心配することではない。
 明日はエコー検査。
 そっちのほうが気になる、かな。
 糖尿病の進行と。



 富士桜 (2018.04.18 富士散策公園:山梨県富士吉田市)


 (2018年4月23日 横須賀にて)



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茶畑(ちゃばたけ) / 茶園(さえん;ちゃえん)

2018/04/23 Mon

    茶畑に新葉の育つ別れかな

         (ちゃばたけにしんばのそだつ わかれかな)



 新葉 (2018.04.17 東山:静岡県御殿場市)


 東山の旧家の庭先には、必ずと言って良いほど茶畑がある。
 多くは自家用茶を作るための茶畑である。
 御殿場の仮庵が気に入った理由の一つは、周りが茶畑だったことだ。
 暮らしている人々にとって茶育ては楽な仕事である筈がないが、私は気楽な旅人目線でいた。
 標高千メートルの山中湖では、茶畑を見ることはあるまい。
 せめて、これからは少しコーヒーを控え、茶に親しんで過ごそう。



     新葉の小さき茶園を惜しみけり /むく

         (しんようのちさきさえんを おしみけり)


 (2018年4月23日 横須賀にて)



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峰桜(みねざくら)

2018/04/22 Sun

    峰桜雨に無念の墓一基

         (みねざくら あめにむねんのはかいっき)



 遅桜 (2018.04.20 須走:静岡県駿東郡小山町)


 2018年4月20日(金)

 どうしてもこのこの辺りの遅桜を見たくて、須走浅間神社前の駐車場に車を止めた。
 本当はこの上の篭坂峠にある藤原光親(葉室光親)卿の供養塔近くに立って見たいのだが、塔の周辺には峠を御殿場方面に下るときに2、3台駐車できるスペースが路肩にあるだけで、登り道には全く駐車できる場所がない。
 御殿場と山中湖を行ったり来たりするたびに篭坂峠を通るのだが、不本意ながら、いつも車中から供養塔を眺めるだけで通り過ぎる。

 峠に桜が咲いてからはいつも雨で機会に恵まれず、卿の怨霊が日増しに重くわが身にのしかってくる思いでいた。
 今日は横須賀に帰るので、これが最後のチャンスと、せめてもの思いで峠への登り口となる須走で車を停め、篭坂と富士を見上げながら、桜の下でしばし遥かな古(いにしえ)に思いを馳せた。

 篭坂峠を越えるたび、承久の変(承久3年;西暦1221年)の首謀者としてこの峠で処刑された光親卿の非業の最期を思わずにはいられない。
 (「承久「変」を最近は「承久の乱」と言うらしいが、私は中学校の歴史でも習ったとおり、「承久の変」と呼んでいる。)
 卿は、忠を尽くした主君後鳥羽上皇に裏切られ、その身代わりに斬首されたようにさえ思われる。
 清廉の士の最期は哀れこの上ないものであった。
 時代こそ変われ、不徳の君の横暴ゆえの理不尽は今も昔と変わらないようだ。


    峰桜けふも濡れゐる石の塔 /むく

         (みねざくら きょうもぬれいるいしのとう)


 (2018年4月22日 横須賀にて)




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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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