Moon Over Water - Updated: September 17, 2018

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花野行くディズニーランドを行くごとく

油瀝青(あぶらちゃん) / 老の春 / すみれぐさ

2018/03/31 Sat

    油瀝青咲くは斑雪の果つる頃

         (あぶらちゃん さくははだれのはつるころ)



咲き初めのアブラチャンの花 (散歩道:静岡県御殿場市)


 アブラチャン(油瀝青)の花は、ダンコウバイ(団香梅)の花を知った時に、よく似た花として、ついでに調べて知った。
 アブラチャンとダンコウバイは花を見分けるのが難しいことや、アブラチャンの花は春先の丹沢の山などでも見られることを記憶に留めた。
 いま、そのアブラチャンの花が御殿場界隈の低山を彩っている。
 小さな花なので、近くに寄らないと気が付かないかもしれない。
 若い頃から山歩きに親しんできたガンコちゃんが知らなかったほどで、私から彼女に教えてあげた数少ない花の一つである

 


咲き初めのダンコウバイの花 (ストック写真から)




アブラチャン?ダンコウバイ? (散歩道:静岡県御殿場市)


 上の最後の写真は今日撮ったもの。
 アブラチャンの花が咲いている沢伝いの径を登ったところにある、某大企業の保養所の庭に咲いていた。
 花の賑やかさからはダンコウバイのような気もするが。




こごみ? (散歩道:静岡県御殿場市)


 こごみは食べたことがない。


    老の春食はず嫌ひのまま徹そ



濃すみれ (散歩道:静岡県御殿場市)



    すみれぐさ一叢濃きを去りがたし /むく

         (すみれぐさ ひとむらこきをさりがたし)



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春暑し / 桜道(さくらみち)

2018/03/30 Fri

    阿夫利嶺に空を塞がれ春暑し

         (あふりねにそらをふさがれ はるあつし)


 昨日の日記の続きを。

 御殿場に行く道すがら、桜を愛でに行く場所は東名高速道秦野中井インターから近い厳島湿性公園と決めた。
 この園には、去年の夏に一度カワセミを見に訪ねたことがある。
 池の畔(ほとり)に桜が植えられていたことを覚えている。
 いわゆる「桜の名所」ではないようだが、運よく桜をバックにカワセミの写真でも撮れれば、と。



行きずりの春 (厳島湿性公園:神奈川県横秦野市)


 晴れた大空にどっかりと立つ大山(阿夫利山)を見ながら厳島湿性公園へ。
 公園入口の磴(とう)の上から見下ろすと、こんな花景色が待っていた。



池畔の桜 (厳島湿性公園:神奈川県横秦野市)


 池畔(ちはん)に三脚を立ててベンチに腰を下ろして鳥を待つ人や、カメラを手にした散策の人が十人余り。
 カメラマンの一人が「カワセミはもう来なくなった」と教えてくれた。

 出店一つなく、ひたすら長閑なお花見。
 木道を渡り来る着物姿も混じった数人と、会釈を交わして無言ですれ違ったり。



春惜しむ (厳島湿性公園:神奈川県秦野市)


 花の下で語らう人の邪魔にならないように。

 佳き桜に出会えて満足。



「桜街道」 (はだの桜みち:神奈川県秦野市)


 神奈川県で一番長いと言われる、全長6.2kmの秦野市の桜道。
 秦野はたしかに桜の町だ。
 この近くには「桜ソフトクリーム」を売っている店もあった筈、などと思い出すほど夏めく陽気の中を、御殿場へと向かう。



    信号のすぐ青になる桜道 /むく

         (しんごうのすぐあおになる さくらみち)




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初燕(はつつばめ) / 西行忌(さいぎょうき) / 春の月

2018/03/29 Thu

    半島の西側に来て初つばめ

         (はんとうのにしがわにきて はつつばめ)


    初つばめ百葉箱をかすめけり

         (はつつばめ ひゃくようばこをかすめけり)


 追記: 2の句を追加。(2018.4.9)


 朝8時過ぎに横須賀の我が家を出て御殿場に向かう。
 途中、どこで桜を見るかははっきり決めていない。
 だいたいの目星はつけてあるが、車を走らせながら適当に決めればいいと思っている。
 道が渋滞していなければ他に立ち寄りたいところもあるが、さて。



    父の忌の重なる今年西行忌

         (ちちのきのかさなることし さいぎょうき)


    西行忌父母に掌を合はせもし

         (さいぎょうき ちちははにてをあわせもし)


    西行忌鴫立庵を過ぎて来し

         (さいぎょうき しぎたつあんをすぎてきし)



 旧暦2月15日の今日は西行忌。
    願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃 /西行法師
 西行法師がお釈迦さまが入滅の日である2月15日に死ぬことを望んでいたと言われる源となっているのがこの歌と、現代的には言えようか。
 実際の命日は2月16日だが、西行忌の行事がそれより1日早く、各寺院が涅槃会(釈迦入滅の日の法会)を行う2月15日に合わせて行われる。
 これには行法師の願いを叶える意味が込められている。

    心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ
 西行法師のこの歌に因(ちな)む鴫立庵を、亡くなった義母とガンコちゃんと3人で訪れたのは一昨年の秋。
 義母と私は投句箱に句を納めてきた。
 今年の初めに、郵便で鍵和田秞子現庵主(第22代)選による選句結果が届いた。
 投句した義母の句と私の句は、ともに佳作として活字になっていたが、義母は報せが届く少し前に他界した。
 いつかまた鴫立庵を訪ねることにして、今日は立寄らなかった。
    花あれば西行の日とおもふべし /角川源義



    一庵の吉野めきたり春の月 /むく

         (いちあんのよしのめきたり はるのつき)



 望月(満月)は明後日で、今年は「ブルームーン」とか。

 御殿場に来る途中で見てきた桜のことを端折ってしまった。
 明日にでも、次の記事で。




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花見 / 姫踊子草(ひめおどりこそう) / 田平子(たびらこ) / 青ぬた

2018/03/29 Thu

    花見ごろ四五日留守とさりげなく

         (はなみごろ しごにちるすとさりげなく)



枝垂れ桜 (横須賀しょうぶ園:神奈川県横須賀市)


 今日(2018年3月29日)から4、5日御殿場へ。
 帰りは東名高速道を使うとしても、往きは街道の桜を見ながらのんびりと。
 御殿場の桜はまだ少し先だが、道中(どうちゅう)の里桜が楽しめればそれでいい。
 ふだん気に留めることのない変哲のない町や村も、桜が咲くや見違えるように美しくなる。



春爛漫 (YRP:神奈川県横須賀市



    花淡き姫をどりこの葉いろ濃し

         (はなあわきひめおどりこの はいろこし)



ヒメオドリコソウ




    田平子やむかしは仏いまは鬼

         (たびらこや むかしはほとけいまはおに)



オニタビラコの花


 タビラコと名の付く花に、コオニタビラコ(小鬼田平子)と鬼田平子(オニタビラコ)がある。
 オニを付けずにただタビラコと言った場合はコオニタビラコを指す。
 写真はオニタビラコのほうで、路傍に咲いていた。
 コオニタビラコは田んぼの中や田の畔(あぜ)にしか咲かないという。

 タビラコ(コオニタビラコ)の元の名は「ホトケノザ」で、春の七草の一つだったが、いつの頃からかタビラコの名が付いた。
 ホトケノザの名前が消滅した訳ではないが、別にホトケノザがあるので紛らわしい。



    たびらこも「どじよつこふなつこ」歌ふべな

         (たびやこも どじょっこふなっこうたうべな)



ホトケノザ



ヒドリガモ (馬堀海岸:神奈川県横須賀市)



    胃に負担とや青ぬたのなき今宵

         (いにふたんとや あおぬたのなきこよい)


    青ぬたのなければ淋し妻の留守

         (あおぬたのなければさびし つまのるす)


    青ぬたや二人となりし浦住まひ /むく

         (あおぬたや ふたりとなりしうらずまい)



 浦の春 (走水漁港:神奈川県横須賀市)




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ものの種

2018/03/28 Wed

    ものの種買へば弾みのつきさうな /むく

         (もののたね かえばはずみのつきそうな)



種もの


 ものの種とは穀物、野菜、花木、草花などもろもろの栽培植物の種のことを指す。
 何の種を買おうかと選ぶ行為も種選びと言うことは出来ようが、俳句で種選びと言えば、稲の苗を育てるための種籾(たねもみ)を選(よ)ることを言う。
 近年は米作りもすっかり機械化したが、その育苗(いくびょう)のし方も変化している。

 米の品種もどんどん改良され、お馴染みのコシヒカリも従来のコシヒカリとは違うということを聞いた。
 新しいそれは、例えば「コシヒカリBL」であったりだったりするのだが、スーパーで売られる時の表示名はコシヒカリのままだとか。
 思いを巡らしているうちに、毎日食べているお米のことについて、四季ある国日本を代表する伝統産業である米作農業について、知らないことのなんと多いことだろう、と気づいて愕然となった。
 農事は歳時記の中心を成しているというのに。



ホームセンターの花売り場




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万作(まんさく)

2018/03/27 Tue

    万作や忘れ果てたる国言葉

         (まんさくや わすれはてたるくにことば)



ベニバナトキワマンサク (横須賀しょうぶ園:神奈川県横須賀市)


 園に植えられている木だが、この木には名札が付いていない。
 アカバナマンサクではなく、ベニバナトキワマンサクかと思うが。
 こういう時には頼りになるガンコちゃんだが、この花については「分からない」と言う。
 花木は草花ほど得意ではないらしい。

 私が子供のころから見てきたのは、黄色い花を咲かせるふつうの万作。
 みちのくの故郷に春の訪れを告げる花だった。

 国言葉は片言隻語しか思い出せなくなって久しい。



    万作はみちのくの花悲しめり /むく

         (まんさくはみちのくのはな かなしめり)


 旧詠。


ベニバナトキワマンサク (横須賀しょうぶ園:神奈川県横須賀市)




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河原鶸(かわらひわ)

2018/03/27 Tue




    高杉の天辺らしや河原鶸

         (たかすぎのてっぺんらしや かわらひわ)


    かはらひわ金の扇を隠し持つ

         (かわらひわ きんのおうぎをかくしもつ)


    かはらひわ翼を返しひまわりに

         (かわらひわ つばさをかえしひまわりに)


    たつ時の光輪と化し河原鶸

         (たつときのこうりんとかし かわらひわ)


    軍扇の美し河原鶸たつ時の /むく

         (ぐんせんのはし かわらひわたつときの)



カワラヒワ (東山:静岡県御殿場市)


 「かわらひわ」の歴史的仮名遣いは「かはらひわ」か「かはらひは」か。
 後者は使いにくい。
 頼みの広辞苑は御殿場に。
 歳時記を搭載したCasioの電子辞書、安くならないかなぁ。


 追記: 亡くなった義母の書棚から「広辞苑第二版」(最新は第七版)を見つけて「かわらひわ」を引いてみた。
 が、「かわらひわ」は記載されていない。
 「かわら」で派生語を調べてみたが、そこにも載っていない。
 呻吟していると、「むかしはコカワラヒワという名前だったんだよ」とガンコちゃん。
 「えっ!」
 「こかわらひわ」で再び広辞苑第二版を引いてみると、あった!
 歴史的仮名遣いは 「こかはらひわ」(小川原鶸)となっている。
 良かったぁ。

 「どうしてそんなこと知ってるの?
 野鳥の本にでも書いてあった?」
 「子供のころにそう覚えた。」
 「……!」
 いったい、どんな子供だったんだか…恐ろしや。


 同じような句ですが、幾通りか試作。

 カワラヒワは身近な野鳥で、環境さえ良ければどこにでも見られます。
 キョロキョロとよく響くはっきりした声で鳴くので、YouTubeなどで確認すれば鳴き声もすぐに聞き分けられるようになると思います。
 目の周りが黒く、太い嘴をしているので、あまりカワイイ系ではないかも知れませんが、飛び立つときが色鮮やかで、私は気に入っています。
 (ガンコちゃんにはイマイチ受けないようです。)

 写真は御殿場の寓居の庭の松の枝にいたカワラヒワです。
 地面にいたのですが、車の音に驚いて飛び上がりました。
 臆病な鳥、かな。

 鳴き声が聞こえて姿を探すと、高い杉の木の天辺だったということもよくあります。
 冬の野鳥アトリとは仲良しで、よく一緒に地面で餌を探しています。

 菜種が大好きなようで、花が咲き終わった菜種畑でカワラヒワが終日菜種刈り?をしているのを見たことがあります。
 カワラヒワの他にイカルも混じっていましたが、菜種は数日のうちにほぼ食い尽くされてしまいました。
 菜種はいろいろな野鳥たちの好物なのかな。

 羽を全開した瞬間を撮りたいと思っているのですが、なかなか…。
 今年こそ。。。

 


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春の鴨 / 桜 / 磯桜(いそざくら)

2018/03/26 Mon

    それぞれに番となりて春の鴨

         (それぞれにつがいとなりて はるのかも)


    いつのまにか来たよ海へ散る桜

         (いつのまにかきたよ うみへちるさくら)


    この町やいまも海へと散る桜

         (このまちや いまもうみへとちるさくら)


    昼酒もたまには許せ磯ざくら /むく

         (ひるざけもたまにはゆるせ いそざくら)


 観桜記 (2018年3月25日)


 横須賀の吟行会だったが、事情やら都合やらが整わず、幹事のS氏に欠席の電話。
 ガンコちゃんは所用で朝から出かけたので、陽を浴びにのんびりと一人で海岸へ。
 陽気が良いせいか、日曜のせいか、今日は人の出が多いな。



 すっかり春めいて賑やかになった水道。


 釣り人の多い防潮堤の遊歩道で、春日傘の人とすれ違う。
 大玉のレンズを装着しているので、近すぎて撮れない。
 日傘の人は他にもいるだろうと思って辺りを見回したが、どこにも見当たらない。
 一人だけいたが、日傘は畳んで手に持っていた。
 さっきすれ違った人はだいぶ遠くに行ってしまったが、大玉で…。



 突然、上空を鴨らしい群れが…。
 辛うじて間に合ったお尻向きの1枚。
 何ガモか知らん?
 この辺りにはヒドリガモが多いが。



 海面にはそのヒドリガモが。
 どれもという訳ではないが、番(つがい)で泳いでいる鴨が多い。
 繁殖地に渡ってから産卵するのだと思うが、すでにカップルが成立しているのかな?



 遊歩道のはずれで和菓子の移動販売車に遇った。
 めずらしい。
 道明寺を一つ買って、景色を見ながら食べる。
 あれ、切れ目のないほど長いこの人の列は、いったい?
 そうか、桜が咲いて水源地が一般開放されているのか…と、やっと気が付いた。
 行こうか、どうしようか。
 もう十分歩いて疲れてきたし…でも折角の機会…と、防衛大学を見上げる斜面の桜を見ながら思い悩む。
 水源地はすぐそこだ…と、足を伸ばしてみることにする。



 「ちるさくら海あをければ海へちる」という高屋窓秋の有名な句がある。
 この句を知ったとき、とっさに脳裏に浮かんだのが走水(はしりみず)にあるこの水源地(走水水源地センター:横須賀市上下水道局管理)の桜だった。
 ふだんは門が閉まっていて敷地内に立ち入ることは出来ないが、毎年、桜が見ごろの期間のみ一般に開放される。
 期間中は大ぜいの市民で賑わう。
 ある年、開放はされたものの開花が遅く、雨にも祟られてほとんど訪れる人がいないことがあった。
 私が敷地内で桜を見たのは、その時一度だけである。
 小雨の中で咲き始めた桜と、私とはほぼ同輩と思われるお二人がそれを見上げていた姿が、今も印象に残っている。

 饒舌は止めて、しばし水源地の桜を…。













 前方左に走水水源地センターの赤レンガの門が見えてきた。


 駐車場脇の斜面の桜。


 敷地内の壁に貼られている銘板。
 「明治四拾壱年…竣工」となっていて、当時は横須賀軍港の水道施設だったことが窺える。
 新制明治政府は多くの外国人コンサルタントを招聘したが、この施設を設計したフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーもその一人。
 ヴェルニーは、初め幕末の江戸幕府に雇われ、その後明治新政府に雇われた。
 近代式の製鉄法、灯台建設技術、造船技術等、当時の日本に数々の最新技術を伝え残したヴェルニーは、彼の活躍の中心地であった横須賀の市民から、今も深い敬愛を集めている。


 花のあとは水源地隣のやまに旅館のテラス席で遅めの昼食。
 桜を一輪、リキュールの中へ。
 ドクターストップ中なのだが…。
 (あとで、写真を見せたガンコちゃんにキツくお灸を据えられた。)



 最後は展望の良い小高い丘からの一枚。

 最後までご覧くださってありがとうございます。




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花の陰 / 芝青む / 花の昼

2018/03/26 Mon

    花の陰烏帽子めきたるヘルメット

         (はなのかげ えぼしめきたるへるめっと)


    寝ころがり死んだふりの子芝青む

         (ねころがりしんだふりのこ しばあおむ)


    花の昼仲よくあそぶ異国の子 /むく

         (はなのひる なかよくあそぶいこくのこ)



花の陰 (散歩道:神奈川県横須賀市)
- Photographed with permission from children's parents (Copyrights: Muku Watanabe) -


 一気に加速する春。
 見る間に開花してゆく桜に驚いた今日。
 公園で遊んでいた6、7人の子は、ほとんど外国(アメリカ)人の子供たちだった。
 付き添っていたのは母親たちではなく父親たちのほう。
 アメリカの若いパパさんたちを桜が誘い出したかのように。

 横須賀は米海軍基地の町。
 軍関係者の中には市内の一般住宅地に住んでいる人も多い。
 最近の傾向としては、そういう人が増えているような印象が強い。



花の昼 (散歩道:神奈川県横須賀市)
- Photographed with permission from children's parents (Copyrights: Muku Watanabe) -



ハナズオウ (散歩道:神奈川県横須賀市)




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柳 / 柳の花 / 芽柳

2018/03/25 Sun

    幽霊に足ある国の柳かな

         (ゆうれいにあしあるくにの やなぎかな)



柳の花 (横須賀しょうぶ園:神奈川県横須賀市)


 「柳」とだけ言った場合は概して晩春の季語ということになろうが、とあるブログで芽柳の写真を拝見して、ふと思い出して詠んだ句。

 幽霊にも色々な国籍があるが、足がないのは日本ぐらいのものだろうと思う。
 もっとも、最近は国際化による諸文化の交流によって、欧米にも足のない幽霊が増えつつあるらしい。
 将来、日本と外国とで幽霊の足の有る無しが反対になったとしても不思議はない。

 欧米の幽霊に足がないことを確認したのは、幽霊の本場と言われるイギリスに行った時のことだった。
 と言っても、実際に幽霊を見たわけではない。
 よく出ると言われている幽霊名所の一つを訪ねた時に、ガイドに「足はあるのか?」と訊ねたところ、「勿論、あるに決まっている」と断言されたというだけの話である。

 日本の幽霊も、初めから足がなかった訳ではなさそうだ。
 いつから足がなくなったかについては諸説あるが、円山応挙の幽霊画が流行ってからのことだという説は、他説より滑稽味があって、私などは「なるほど」と頷きたくなる。

 イギリスで幽霊屋敷を見物した夜は、静かな郊外の川べりにある、レンガや石を積んで建てられた古い農家のような造りのパプでの会食となった。
 川べりには大きな柳の緑の枝が夜風にそよぎ、パブの水辺まで続く広い庭にはアヒルが戯れていた。
 そこに佇つやたちまち、シェークスピエアの世界に踏み込んだかのような感覚に陶然として、我を忘れた。

 往年の名優ローレンス・オリヴィエの主演で映画化されたシェークスピアの四大悲劇の一つ「オセロ」の中で悲しく歌われた「柳の唄」は、胸に沁みた。



    カメレオン南ア柳の枝持つ子

         (かめれおん なんあやなぎのえだもつこ)


 旧詠。
 以下は今日の句。



    芽柳と言ひて花よと注されし

         (めやなぎといひて はなよとちゅうされし)


    芽柳のもえ黄は花の色なりし /むく

         (めやなぎのもえぎは はなのいろなりし)



柳の花 (横須賀しょうぶ園:神奈川県横須賀市)




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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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