■ BGM: Fields of Gold

山法師あした天気にしておくれ

今年米

2017/10/31 Tue

    今年米富士伏流の水で研ぐ /むく

         (ことしまい ふじふくりゅうのみずでとぐ)


 毎日煮炊きに使っている水も、これは富士山の伏流水なのだと思うと、なんだか有難くて得をしたような気分になる。
 御殿場の寓居の水は井戸水で、おかげで水道代がかからない。
 寓居はリゾートマンションだが、定住している人も多い。
 定住者の中に、箱根仙石原で仕事をしているという方がいる。
 「箱根の水より甘(うま)い」というので、コーヒーを沸かすための水を御殿場のマンションから運んでいるそうだ。

 先日初冠雪した富士山は、一昨日までの雨で雪が解け、御殿場側からはほとんど雪が見えなくなった。



初雪が解けた富士山 (2017.10.30 東山:静岡県御殿場市)



モズ (2017.10.30 東山:静岡県御殿場市)



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秋深し / 葱(ねぎ)

2017/10/30 Mon

    味噌汁を飯碗に注ぎ秋深し

         (みそしるをめしわんにつぎ あきふかし)


    太ねぎを立てて銀輪日本晴 /むく

         (ふとねぎをたててぎんりん にほんばれ)


 10月30日(月) 秋晴れ

 念のために手帳を確かめたら、今日かとばかり思っていた予定は明日だった。
 何しろ、ときどき飯茶碗に味噌汁をよそってしまうくらい怪しくなってきているのだ。
 思い込みはいけない。
 老いては、などとまだ言いたくはないが。

 自転車の後ろにも買い物籠を取付けた。
 籠の位置がサドルと近過ぎてお尻が窮屈なので、もう少し後ろに籠をずらさなくては。

 日本晴れなんていう言い方は、久しく聞いたことがない気がする。
 ポピュリズム的な言葉、などと目くじらを立てることのほどもなかfろう。
 ガンコちゃん曰く、「まるで桃太郎の凱旋光景だネ」。

 しかし、いくら日本晴れでも、太ねぎが金銀珊瑚に見える彼女の妄想力というのも、思えば恐ろしい限りではある。
 「葱」は冬の季語。
 私は、単に季またがりを避けけるために、苦肉の策で「日本晴」としたに過ぎなかったのだが。
 
 足腰の疲れはだいぶ回復した。
 が、実際に歩いてみれば、まだまだ疲れが残っているという実感に愕然とするのだろう。

 雨は上がったが、山道はまだぬかるんでいて、滑りやすかろう。
 幸い、今週は天気が安定しているようだ。
 愛鷹(あしたか)山に登るのは、用事が片付いてからにしよう。

 山登り用のスティックを買うことにした。
 トレッキングポールというのだそうだ。
 ネット通販で、一脚兼用タイプのスティックを、カメラを載せる自由雲台と一緒に注文した。
 
 遅まきながらの決心ではあるが、ひたすら重たいだけでスティック代わりにもならない三脚を担いで登るよりは賢明な選択ではないかと、ちょっと期待している。



今朝もきのこ汁 (2017.10.30)



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小菊

2017/10/28 Sat

    痩せ畑の小菊も富士を仰ぎをり /むく

         (やせはたのこぎくも ふじをあおぎおり)


 10月27日(金) 秋晴れ

 昨日は山中湖湖畔の森をたっぷり散策。
 疲れた。
 この二月ほど、日々の散歩もままならないほど所用に追われていたので、すっかり身体が鈍(なま)ってしまったのだ。

 予報では、秋晴れも今日までで明日からは天気が崩れるという。
 この上天気を見過ごす手はない。
 今日も身体を苛めに行こう。
 と言っても、一気に金時山や愛鷹(あしたか)山に登るのは無茶が過ぎるというものだろう。
 足柄峠に登ろう、と決めた。

 * * * * *
 
 御殿場駅の駐輪場に自転車を預け、電車で隣の足柄駅まで行き、そこから歩いて足柄峠に登る。
 道は78号線という県道だが、車はほとんど通らない。
 ある意味では最高に整備された登山道である。

 満天星(どうだん)や楓の庭紅葉に彩られた家並みが途絶え、町はずれの小さな寺の本堂を見下ろし、熟した実がたわわの柿の木を見上げ、赤のままや野紺菊(のこんぎく)の素朴な路傍の秋色に足を止め、真っ赤に照り返すガマズミの実を眩しみ、おおかた実の落ちた木通(あけび)の蔦を見上げ、鵙(もず)の高音(たかね)の聞こえては手庇(てびさし)をかざしなどしながら、登る。
 羊田(ひつじだ)になった棚田や色とりどりの小菊に囲まれた段々畑の間を縫って、道はやがて深い杉木立の中に入る。
 このところの雨で水量の増した沢の水音が、瀑布の音のように聞こえる。
 ギャーと啼いて、杉の高枝を掛巣(かけす)が飛び回る。
 早くも冬支度を始めたか。
 どんなところに隠すのだろう、拾い集めた木の実。



足柄峠登山道にて (2017.10.27 竹ノ下:静岡県駿東郡小山町)


 恐らくはここが見納めかと思われる狭い山畑から富士山を撮ろうしたところ、シャッターが押せない。
 カメラの電池切れだ。
 重たい600mmの望遠レンズや三脚まで担いで来たというのに、なんという失態。
 今日はスマホで撮るしかない。



聖天堂 (2017.10.27 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)


 標高759メートルの足柄峠に着く。
 土地の人は足柄峠とは言わず、聖天(しょうてん)さんと言う。
 峠にある聖天堂に親しみを込めて、そう呼んでいるようだ。
 聖天さんは縁結びのご利益があるそうだが、残念ながら、今のところ私には無用だ。

 峠付近の道の見晴らしの良い場所に車を止め、独りで富士山を見ていた人に声を掛けられる。
 私より十歳ほど年上と知る。
 歩いて登ってきた私が羨ましいと言う。

 今は平塚にお住まいだが、御殿場の仁杉(ひとすぎ)出身だというその御仁。
 これから訪ねる仁杉の孫の家が見えないか、峠から覗いていたらしい。
 次郎柿が熟したので収穫に行くのだそうだ。

 面白い話を伺った。
 その御仁のご先祖は建武(けんむ)二年(1333年)の箱根・竹ノ下の戦いで足利尊氏の軍と戦って敗れた新田義貞方(後醍醐天皇方)に付いた菊池氏の家臣だったというのだ。
 戦に敗れてからは、居所を移したり姓の一部を変えたりして、落ち武者狩りから逃れて家名を守り続けてきたのだとか。
 富士山周辺にも少なくない、いわゆる「イッケ」(同族集団)のお一人なのかもしれないが、竹ノ下の古戦場を見下ろす足柄峠で、そういう人に偶然に出遭ったという事実こそが稀有であり、面白いと思った。

 室町時代の幕が開ける端緒となった箱根・竹ノ下の戦いの兵(つわもの)たちの壮絶な死闘が目の前に見えて来るような気持に私はなったが、同じ景色を、その御仁はどんな想いで眺めていたのだろう。
 今でも、一番愛着を持っている土地が御殿場であることは間違いのないところだろう。



秋晴れ (2017.10.27 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)


 峠の一角にある足柄城址に立つ。
 富士山の眺望が一番良い場所だ。
 30代半ばかと思われる二人のドイツ人が記念写真を撮っていた。
 「その石組に乗って撮ったら?
 大丈夫、乗っても壊れたりしませんよ。」
 そう言ってあげると、二人で代わるがわる石組に乗って写真を撮り始めた。
 ついでに私も1枚撮ってもらう。

 「あなたがた二人、普通の観光旅行にも見えませんが…。」
 「会社に一年に一度5週間の休暇があって、今年は日本に来て、車で日本じゅうを旅行してるんです。」
 「へー、気前のいい会社だね。」
 「○○社、知ってますか?」
 「もちろん、知らない人はまずいない会社だ。」

 ○○社は、IT産業の雄として、世界でもつとに有名な企業である。
 それにしても豪儀なことだ、とつくづく感心した。
 仕事盛りの彼らに敢えて訊ねはしなかったが、旅行の費用も基本的には会社負担なのではないかと思う。
 出張扱い並みというところか。



足柄城址にて (2017.10.27 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)


 このところ、外国人観光客と知り合って話をすることが多い。
 一月ほど前に御殿場から横須賀に戻った時は、御殿場線の電車でメキシコ人の若いカップルと隣り合わせた。
 富士山の噴火のことに始まって、話は地震のこと、津波のこと、原発事故のことにまで及んだ。
 メキシコも地震多発国で、つい最近も大きな地震に見舞われている。
 別れ際に、記念にと5ペソ硬貨を1枚もらった。

 今週横須賀から来た時は、御殿場線の電車で一人旅のアメリカ人女性と隣り合わせた。
 横須賀から来て、御殿場に行くのだという。
 私と同じだ、ということで話が弾んだ。
 もっとも、彼女は観光客ではなく、ご主人は横須賀の米海軍基地で働いているそうで、彼女は彼女の仕事で御殿場のキャンプ富士に行くのだ言う。
 40代半ばぐらいだろうか、少し小太りの女性だった。
 なんとなく、子供はいないのかもしれないという気がした。
 話し方が驚くほどゆっくりなのは、異文化に適応することに努めているからだろう。
 感心なことだ。

 横須賀には米海軍基地が、御殿場にはキャンプ富士という米軍海兵隊基地がある。
 東富士演習場は、日本の自衛隊とキャンプ富士が共同で使用している演習場である。

 彼女の仕事というのが面白かった。
 除隊間近な兵士に、除隊後の就職活動について、心構えを指導するのだという。
 「除隊後就活インストラクター」、どんな仕事だろうかと想像してみた。
 気苦労も多そうだが楽しそうでもある。
 概して女性のほうが適性の高い仕事かもしれない。

 山中湖へ行った昨日は昨日でイタリア人カップルと知り合い、今日もまたドイツからの二人連れと知り合ったという次第。
 行きずりの人との会話は、日本人より外国人とするほうが楽しい。

 * * * * *

 万歩計のカウンターは昨日が一万五千歩、今日は二万六千歩を数えた。
 たとえ天気が良くても、明日は一歩も歩けそうにない。



芒と富士山 (2017.10.27 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)



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初雪富士

2017/10/27 Fri

    初雪富士峠を越えて野鳥観に

         (はつゆきふじ とうげをこえてやちょうみに)

 追記「初冠雪富士の向かうへ鳥を観に」を推敲。(2017.11.21)


    初雪富士同じ角度で見たと言ふ /むく

         (はつゆきふじ おなじかくどでみたという)


 追記: 元の句「冠雪富士同じ角度で見たと言ふ」を推敲。(2017.10.30)

 10月26日(木) 大秋晴れ

 御殿場駅からバスに乗って山中湖へ。
 真っ先に乗ったので、一番前の席に座る。
 すぐ後ろに座った若い外国人男性が席を立ち、英語版ツーリストマップを見せながら運転士に話しかける。
 降りるべきバス停を訊ねているようだが、運転手との会話がどうも要を得ていないように思われる。

 「どちらまで?」と席に戻ったその男性に訊ねる。
 整った顔立ちのやさしそうな青年だ。
 「〇〇インまで」と言う。
 ホテルではなくイン。
 日本式の旅館らしい。
 さっき、運転士が答えていた花の都公園が正しい最寄りのバス停なんだろうか?
 山中湖の一つ一つのバス停や宿に詳しくはないが、地図は最近よく見ている。
 なんとなく花の都公園が最寄りのバス停ではないような気がして、運転士に訊ねた。
 「〇〇インへは花の都公園が一番近いバス停なんですか?」
 「花の都公園には停まりません。」
 「……。
 ホテルマウント富士は停まりますね?
 そこが一番近そうですが。」
 「向こうのことは知らないんでね。」
 向こうとは、山梨県側のことを指しているのだろう。
 それにしても、知らないのに適当に教えたのか。
 毎日走っている路線のことを知らない筈はなかろう。
 ましてやワンマンバスである。
 不勉強を棚に上げて、知らないなんて木で鼻を括ったような言い方はないだろう。

 いやいや、何か腹案があるに違いない。
 きっと、「分かった、近くで下してやるから心配しないでいいよ」と言いたかったのに違いない。
 それを英語で伝えられなかったから「花の都公園」になったのに違いない。
 それにしても、耳にした私が心配になるような、停まらないバス停を教えることはなかろう。

 バスが須走に近づくと、初冠雪した富士山が圧倒的な迫力で迫ってくる。
 「正しい日を選んできましたね。
 昨日までは雨で何も見えませんでしたよ。」
 「東京に居ましたが、さんざんな天気でした。」
 「お国はどちらで?」
 「イタリアです。」
 「ビバ、オーソレミオ!」(万歳、私の太陽!)
 それしか知らない私のイタリア語に爆笑の二人。

 こんな野鳥を探しに行くのだと私がスマホでルリビタキの写真を見せると、カップルの女性のほうが、お返しの写真をスマホで見せてくれた。
 見事な野鳥の写真の数々!
 彼女のお父さんが撮ったものだと言う。

 談笑しているうちに山中湖湖畔の旭ヶ丘バスターミナルに着いた。
 二人に別れを告げて下車。
 新婚さん、お幸せに。



名前の分からなかった木の実 (2017.10.26 山中湖畔:山梨県南都留郡山中湖村)



今朝の富士山 (2017.10.27 東山の寓居より:静岡県御殿場市)



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秋晴(あきばれ)

2017/10/26 Thu

    あれも見たしここも行きたし大秋晴

         (あれもみたしここもゆきたし おおあきばれ)


    大秋晴にはかに朝の忙がしく

         (おおあきばれ にわかにあさのいそがしく)


    余のことは後に回さう大秋晴 /むく

         (よのことはあとにまわそう おおあきばれ)



 台風21号が去ったと思ったら、また次の台風が来るとか。
 束の間の秋晴を満喫しなくては。
 まずは洗濯物を干して…。

 失礼している皆さまへのご挨拶は後ほど改めて。



今朝の富士山 (2017.10.26 東山の寓居より:静岡県御殿場市)



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寒露

2017/10/08 Sun

    納豆の粘りの増して寒露の日 /むく

         (なっとうにねばりのまして かんろのひ)


 ご無沙汰しました。
 仕事、体調、スランプと、いろいろ。

 スローペースで追々更新してまいります。





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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者(ほぼ休業中)。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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