BGM: Willow Song - Richard Burmer


切り札を最後に使ひ花吹雪 むく

山牛蒡(やまごぼう)の花

2015/07/31 Fri


2015.7.26 探鳥 (清里高原:山梨県北杜市)


 7月26~28日。

 八ヶ岳山麓のあちこちを、高倍率ズーム付きコンデジを手に探鳥三昧のガンコちゃん。
 カッコウ(郭公)は鳴き声だけで、姿を目にすることはできませんでしたが、お馴染みのコゲラ(小啄木鳥)やメジロ(目白)、ホオジロ(頬白)、シジュウカラ(四十雀)の他、アカゲラ(赤啄木鳥)、クロツグミ(黒鶫)、キセキレイ(黄鶺鴒)、ゴジュウカラ(五十雀)など、写真もしっかり撮れたようでご満悦♪

 野鳥の撮影には不向きな一眼レフを手にした私は、もっぱら探検隊長のクマ除けだかシシ除け代わり。
 隊長が「止まれ!」と言えばピタッと立ち止まり、「静かに!」と言えば息を吸うのも止め、「ジッとして!」と言えばたとえ片足立ちしていても動かないで我慢し続けるのは、かなりの難行苦行。
 上を向いて歩く隊長に、下ばかり見ながらついて歩く私。
 木洩れ日の他は撮るものとてない森の中を、所在なく笹の葉や切り株、苔の生した石などにレンズを向けたりして。



2015.7.27 キセキレイ (八ヶ岳高原:長野県諏訪郡)


 ガンコちゃんのコンデジを借りて撮った唯一の鳥の写真です。


2015.7.26 イブキジャコウソウ (清里高原:山梨県北杜市)


 天女山(てんにょさん)で見かけた小さな花。
 ガーデニングでよくグラウンドカバーに使われますね。
 伊吹山に多く見られ、芳香があるので伊吹麝香草の名が付けられたのだそうです。
 草丈が低いので、例によって地面に腹這いになってカシャッ!



2015.7.26 チダケサシ (清里高原:山梨県北杜市)


 野生のアスチルベ。
 漢字では乳茸刺と。
 乳茸(チタケ;チチタケ)というキノコを、この茎に刺して持ち帰ったので付けられた名前だそうです。



2015.7.26 ヤマゴボウの花 (清里高原:山梨県北杜市)


 名前はヤマゴボウですが漬物などの食品になるものとは別種で、有毒植物だそうです。
 正しくはヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)という帰化植物で、特に珍しくもなく、どこにでも育ちます。
 ちなみに、漬物にするヤマゴボウは「モリアザミ」というアザミの根っこだそうで、このヤマゴボウとは無関係。 (まぎらわしい。)
 
 帰化植物ながら、在来種のそれ以上に一般的になってしまったヨウシュヤマゴボウ。
 「山牛蒡の花」と言えば、この花のことだと思うのが普通ではないかと思います。
 歳時記にも夏の季語とあります。

      山牛蒡の咲きたる馬柵(ませ)の霧がくれ /飯田蛇笏

 涼しい高原の牧の景が浮かびます。

      目隠しか塵の捨場の山牛蒡 /阿波野青畝

 二句並べると、青畝の句は蛇笏の句をクサしているかのようにも…。

 中庸の句を。



    高原の夏に遅れて山牛蒡 /むく



2015.7.22 ヤマゴボウの花 (よこすか菖蒲園:神奈川県横須賀市)


 先日「よこすか菖蒲園」に行った時に撮ったヨウシュヤマゴボウの花。



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郭公(かっこう)

2015/07/31 Fri


2015.7.26 八ヶ岳 (清里高原:山梨県北杜市)


 7月26日。

 原村は、まだ足を運んだことがない長野県側八ヶ岳高原の避暑地。
 その原村に滞在して、横須賀では見られない夏鳥を探しながら森を歩こうという今回の旅行。
 清里のように賑やかではあるまいという期待と同時に、どんなところなのだろうという不安も少し。



2015.7.26 八ヶ岳 (清里高原:山梨県北杜市)



2015.7.26 ウツボグサ (清里高原:山梨県北杜市)


 原村の小さなリゾートホテルに着いて、早めの夕食。
 来る途中で立ち寄ったガイドブックに載っていた野鳥観察ポイントは、真昼ということもあって小鳥の姿が少なくてちょっとガッカリ。
 そのことを思い出して、明日の朝の散策が少し心配に。
 朝は郭公の声に起こされることを期待しているのですが、虫が良過ぎるというものでしょうか。



2015.7.26 小さなホテルのレストラン (原村:山梨県北杜市)


 夕食後、宿のレストランの若い女性従業員に訊ねてみました。

 「この辺で郭公の声を聴けるような場所はどこでしょう?」

 「どこでも…。
 一歩外に出たら、あっちでもこっちでもいっぱい聞こえます。」

 「…!」

 自信たっぷりに即答した娘さんの言葉に、私は大きく開けた口が塞がらなくなるほど唖然と。
 娘さん、そんな私の顔を見て少し言い過ぎたと思ったのでしょう。

 「…でも今は少し時期が遅いかもしれません。
 一番よく聞こえるのは五月連休が終わった頃です。」

 …そうだろうなぁ。
  郭公といえば初夏のイメージ。
  他の鳥の巣に卵を産んだ郭公は、子育てもせずに南の国に帰ってしまうそうな。
  今ごろまだ鳴いているとしたら、今年孵った若鳥だろうか。
  それだって、親鳥の後を追うように南に渡ってしまったかも。
  でも、子供の頃によく遊びに行った母の実家の辺りでは、夏休みでも郭公の声が聞こえていたなぁ…。
  標高千四百メートルのここなら、きっと今ごろでも。

 「聞こえた」ことはあるけど郭公の声を「聴いた」ことはないというガンコちゃん。
 ぜひ聞かせてあげたい。
 
 * * * * *

 7月27日。

 ぐっすり眠って時計を見ると朝の5時。
 しまった!
 小鳥たちはもうとっくに鳴きだしているはず。

 「起きたらすぐに野鳥の声を聴きに行くので、朝食は8時に」とレストランの人に昨夜頼んでおいたので、身支度を整えて早速出掛けることに。

 「夢の中でカッコーの声がとってもハッキリ聞こえたので目が覚めてしまった」
 とガンコちゃん。

 「私はあなたが起きた物音で目が覚めたのです」
 とは言わず、ニッコリ笑ってこう言いました。

 「いや、夢の中じゃなく、窓のすぐ外に来て啼いてくれたんだよ。
 一歩外に出たらそこらじゅうで啼いているから、きっと♪」

 我ながらなんという希望的観測…。

 まだ鍵が閉まっている玄関扉の錠を内側から開けて外へ。
 すると途端に…


 「カッコー!」

 アドレナリンが一気に…。


2015.7.27 八ヶ岳山麓 (原村:長野県諏訪郡)



    郭公は啼いていたやら生まれの日



2015.7.27 "ペンション・ヴィレッジ"の朝 (原村:長野県諏訪郡)



    落葉松に白樺に夏鳥の朝 /むく



2015.7.27 "ペンション・ヴィレッジ"の朝市 (原村:長野県諏訪郡)




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雪渓

2015/07/30 Thu


2015.7.26 新しい自動車道 (圏央道:神奈川県茅ヶ崎市)



    高原へ海へ真夏のジャンクション


 7月26日。
 八ヶ岳へ。
 夏の旅行は高原ゴルフというのが恒例でしたが、今年はゴルフシューズをトレッキングシューズに代えて。
 目標にしていた山登りは断念し、野鳥を探しながら高原を歩くことに。

 圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の開通区間が拡がって三浦半島からのアクセスが良くなった中央道を、西へ。



2015.7.26 合歓の花 (南きよさと道の駅:山梨県北杜市)



    八ヶ岳晴れる甲斐路に遅き合歓の花



2015.7.27 富士山 (富士見高原:長野県諏訪郡)



    雪渓の細き一条富士の紺 /むく




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蓮開く

2015/07/25 Sat


2014.7.22  蓮 (よこすか菖蒲園:神奈川県横須賀市)



2014.7.22  蓮 (よこすか菖蒲園:神奈川県横須賀市)



    蓮開く何を忘れたかを忘れ


 旧詠。

 日射しが強すぎました。
 蓮は早朝に撮るのが一番のようですね。

 この季節の週末、横浜三渓園では「早朝観ばす会」が。
 蓮を観たあとの朝がゆも楽しみにしているのですが、今週は無理。



    たっぷりと水を遣る夏季休暇前 /むく


 3、4日更新をお休みします。



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2015/07/24 Fri


2014.7.1  街 (みなとみらい:神奈川県横浜市)



    街孤独蝉の鳴かない昼曇り


 「今日はどんな俳句が出来ましたか?」
 「暗い俳句です。」
 「?」

 俳句は暗くても何でも、ともかく用事が片付いてホッと。



    打ってみれば軽い終止符夏のジャズ /むく




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蝦夷蝉(えぞぜみ)

2015/07/23 Thu


2015.7.19  水遊び (散歩道:神奈川県横須賀市)



    夏休み犬を引く子の不慣れなる


 旧詠。


2015.7.19  水辺の遊歩道 (散歩道:神奈川県横須賀市)



2015.7.19  塩からとんぼ (散歩道:神奈川県横須賀市)



    標本は蝦夷蝉ばかり五十匹 /むく


 北国の学校の夏休みは短い。
 猫の手も借りたい田植えの頃に「農繁期休暇」という休校期間があったので、その埋め合わせとして夏休みが短縮された、ということもあったかもしれません。
 いずれにしても、北国の夏は短い。

 「松ゼミ」と覚えていたその緑がかった蝉は、どうやらエゾゼミだったようです。
 Yシャツの入れ物だった空の紙箱を利用した標本は、夏休みが終わる数日前に慌てて作ったもの。
 脱脂綿を敷いた手造りの木の箱にさまざまな昆虫をきれいに並べて提出する友だちの標本を見て、手抜きした自分を恥じ入りはしたものの、次の年もやっぱり同じことの繰り返し。

 詩人で童話作家の西沢杏子さんの『詩集・虫の曼荼羅』に、「アブラゼミさま」というこんな詩があります。


      アブラゼミさま

          隠したってだめです

          あなたはセミになるまえは
          アラブの王さまだったでしょ
          ひたいにはめこまれたルビーの冠

          それがなによりの証拠です

          だから
          どうか
          足を上にあげたりして
          死なないでください


 ずいぶん前のことですが、新鮮な感性にとても感動して読んだ詩。
 以来、油蝉が鳴いていると、思い出した呪文のように「アラブゼミ、アラブゼミ…」と。


 その
西沢杏子さんのウエブサイトを見つけたので、ご紹介します。



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沖膾(おきなます)

2015/07/22 Wed


2015.7.16  タブの木 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


 たぶの木、漢字では「椨の木」と。


    夏鳥やたぶの木青い実のたわわ



2015.7.16  ブルーサルビア (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


 涼しげな色。


    揺れやまぬブルーサルビア秋近し



2015.7.16  ハマボウ (長坂:神奈川県横須賀市)



2015.7.16  ハマボウ (長坂:神奈川県横須賀市)



    目の慣れて壁のメニューに沖膾 /むく


 目下、昼ばかりでなく夜も禁酒。


2015.7.19  オニユリ (散歩道:神奈川県横須賀市)




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蒲の花

2015/07/21 Tue


2015.7.16  蒲の穂 (光の丘水辺公園:神奈川県横須賀市)



    蒲の花庭続きなる家鴨池 /むく


 久しく姉に会っていない。


2015.7.16  アヒル? (光の丘水辺公園:神奈川県横須賀市)


 久しぶりにYRP(横須賀リサーチパーク)の光が丘水辺公園へ。
 池畔に合歓の花が咲き残っているのを見て、ここに見に来れば良かった…と。
 何年か前にも同じことを思ったのですが、この公園に合歓の木がたくさん植えられていることは忘れていました。

 YRPがある光の丘は、今も「ツーケン」の名前で親しまれている電電公社の研究所(現NTT横須賀研究開発センター)が元々あったところで、その後通信業界各社の研究開発センターが設置され、携帯電話の普及とも相俟って大きな発展を遂げたところ。
 ハイテク産業誘致が成功しているケースと言えるでしょう。

 私が次世代携帯電話システム開発プロジェクトの通訳業務に携わっていた頃は、三浦海岸、観音崎、横須賀、時には横浜のホテルに宿泊し(当時はまだ横須賀に住んでいなかったので)、ホテルから毎日タクシーで通勤していましたが、今ではYRP内にもホテルがあります。
 用地の一部は自然観察公園として保全されています。



2015.7.16  睡蓮 (光の丘水辺公園:神奈川県横須賀市)




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墓洗う

2015/07/21 Tue


2015.7.16  蘇鉄 (南葉山霊園:神奈川県横須賀市)



     新暦は今も少数墓洗い /むく


 墓洗いはお盆の墓参りのことですが、お盆の時期はいつ?ということになると一定していないのが現状。
 旧暦の7月15日前後に行うことが聖徳太子の時代からの伝統でしたが、明治時代になって新暦が導入されてから異変が。
 東京都など一部の地域(私が住む横須賀市も、一部はそのようです)では新暦の7月15日前後に行われていますが、ことお盆を行う時期に関する限り、こうした新暦派は少数と言えるでしょう。
 繁忙期を分散できるので、お坊さんには都合のよいことかも知れませんが。

 七夕も本来はお盆に精霊をお迎えする行事。
 お盆が終わってから七夕を観に仙台へなどという順序は、本来はあり得ないことだったのです。

 俳句はその時代の庶民の暮らしの上に成り立ってきた文芸。
 都合の良いところだけ取れば良いようなものですが、たまにはこんなことも考えてみたり。




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花蘇鉄(はなそてつ)

2015/07/20 Mon


2015.7.16  蘇鉄 (南葉山霊園:神奈川県横須賀市)


 厚い雨雲を見上げて。


2015.7.16  蘇鉄 (南葉山霊園:神奈川県横須賀市)


 この霊園はかつてゴルフ場だったところで、ヤシやソテツの植栽が豊か。
 霊園であることを忘れるような明るい南国情緒に溢れています。



2015.7.16  蘇鉄 (南葉山霊園:神奈川県横須賀市)


 開き初めた葉も目にすることができました。


2015.7.16  蘇鉄の花 (南葉山霊園:神奈川県横須賀市)



     光輪の雨にも燦と花蘇鉄



2015.7.16  蘇鉄の花 (南葉山霊園:神奈川県横須賀市)



     無量寿の光あまねし花蘇鉄


     花蘇鉄訪ねてみたき蕪村寺 /むく




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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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