旅は秋パンとチーズと地のワイン

海鵜と鷗

2015/02/28 Sat


2015.2.27 海鵜と鷗 (馬堀海岸:神奈川県横須賀市)


     夜明くるや福島桃の花ざかり /むく


 「ほーほー、カモメさん、そりゃいつの春のこと?」
 「さーね、向こうの磯にいたウミネコさんに聞いた話さ。
 誰かが呟いていたんだと。」


2015.2.27 海鵜と鷗 (馬堀海岸:神奈川県横須賀市)


     たたなづく相馬の春の夜明かな /むく


 「ほーほー、カモメさん、それもウミネコに聞いたのかね?」

 「どっこいしょ。。。
    ♪ ハアー 遥かかなたは相馬の空かヨ~ ナンダコラヨト ♪
 …悲しい顔して歌っていたんだとさ。」



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花ミモザ

2015/02/28 Sat


2015.2.27 ミモザの花 (散歩道:神奈川県横須賀市)


     亡き王妃偲ぶカクテル花ミモザ /むく


 痛ましい最期でした。
 王妃が亡くなられた直後に訪れたバッキンガム宮殿のフェンスには、まだ色も褪せぬ献花が、悲しみの波のうねりのように。

 「ダイアナ王妃がお好きだったバックスフィズです。」
 そう言って、ケータリングシェフが、シャンパンとオレンジジュースのカクテルを神妙な面持ちで手渡してくれたのは、スコットランドの町グラスゴー。
 アイスホッケーの国際試合を、オーナーズボックスで観戦する栄に浴した時のことでした。

 "Bucks Fizz"というカクテル、フランス語圏では「ミモザ」と呼ばれます。




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信濃の国の歌

2015/02/27 Fri


2015.2.21 チューリップ (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


2015.2.21 春花壇 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


2015.2.21 チューリップ (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


     にぎり飯はたき落として春の鳶 /むく


 油断でした。
 せめて屋根のある四阿(あずまや)の下で食べるとか、考えるべきだったと。
 幸い、手に傷は負いませんでしたが。
 呉れてやるもんか…と、地面に落ちたおにぎりはビニール袋にしまいました。



2015.2.21 薔薇 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)

 ついでに撮ったバラ。


2015.2.21 長野県民歌の碑 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)

 花の国の一角に、各県の県の木が植えられています。
 その長野県のコーナーには県歌「
信濃の国の歌」の碑も。

 実はこの長野県民歌、長野県人なら歌えない人はいないと言われるほど親しまれているそうです。
 県歌がそんなに親しまれているという話は、他に聞いたことがありません。
 信州人の郷土愛の強さの表れでしょうか。

 長野県人ではありませんが、信濃に対する憧れから、ひそかに練習したことがあるので、私も歌えます。
 歌詞カードが必要ですが。


2015.2.27 急傾斜地 (散歩道:神奈川県横須賀市)

 横須賀に高い山はありませんが、半島の町なので平地が少なく、こんな急傾斜地に建っている家がたくさんあります。
 急峻な崖の中腹にある、この下萌えが緑の絨毯に見える場所は、分けても厳しそうなところで、さすがに家はなくなり、かつての住居跡には伐り倒された庭木の切り株だけが。


     春の鳶急傾斜地の上に家 /むく




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寒桜(続)

2015/02/26 Thu


2015.2.24 寒桜 (馬堀町:神奈川県横須賀市)

 他人様のプライバシーに立ち入るのは憚られますが、鑑賞させていただいた寒桜の美しさに免じて…。

 「この桜は私が11歳の年に…今年で90歳になるんですけどね、その年に、お祖父さんが植えてくれたの。
 2本植えて、もう1本は根付かなかった。
 花の色があんまり良くないけど…。」

 「いえ、そんなことありません。
 同じように早咲きで色の濃い河津桜と比べると、やや紫がかって見える時がありますね。
 特に日が翳ると。
 あぁ、寒桜だなぁ…と感じられる風情が好きです。

 平屋のお宅の広い庭と大木の桜。
 だんだん少なくなってゆくことがもったいない、日本の景色だなぁ、と…。」

 「もうこの家も古くなって…。
 むかしは周りに家が少なくて、海がすぐ目の前で…。」

 傘を差してこんな会話を交わしながら鑑賞させていただいた、吟行会の日の寒桜でした。


     遠足の写真一枚日和山 /むく


 遠足は晩春の季語。
 まだ卒業式も終わっていませんが。

 今朝のニュースで、明日初めて日本を公式訪問される英国のウィリアム王子夫妻は、女川、石巻など東日本大震災被災地を訪ねるご予定と。

 日和山(ひよりやま)は、「石の巻 其の名も高い 日和山トエー♪」と、「大漁唄い込み」としても知られる松島湾沿岸地方の民謡「斎太郎節(さいたらぶし・さいたろうぶし)」にも歌われている、石巻市にある眺めの良い公園。

 4年前の3月17日には、その日和山公園に避難する途中の人も津波に巻き込まれ…。
 合掌。




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寒桜(かんざくら)

2015/02/25 Wed


2015.2.24 寒桜 (馬堀町:神奈川県横須賀市)


2015.2.24 寒桜 (馬堀町:神奈川県横須賀市)


2015.2.24 寒桜 (馬堀町:神奈川県横須賀市)


2015.2.24 寒桜 (馬堀町:神奈川県横須賀市)

 花粉症の季節。
 去年は薬も要らないぐらい軽く済みましたが、今年はそうはいかないようです。
 仕事が休みの今日は、薬を処方してもらいに、掛かりつけのクリニックへ。

 ついでに、クリニックの隣のお宅の庭に咲く寒桜を撮りに。
 先日の吟行会の日に一句詠んだのですが、カメラは持って行かなかったので。
 先日も今日も、ご丁寧に庭に招じ入れてくださいました。

 寒桜、開花したのは1月の下旬頃だったそうで、なるほど冬の季語…と納得。



     寒ざくら平屋に住まい卒寿とや


     見ずという年はなきなり寒ざくら /むく


 一の句は先日、二の句は今日。
 それぞれお礼の挨拶句として。

 追記:一句「卒寿とや平屋の庭に寒ざくら」を推敲。(2015.2.25)




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あたたかし

2015/02/24 Tue


2015.2.21 福寿草 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


 うららかな日和の中で「くりはま花の国」を散策した翌日の2月22日は、天気予報通りとはいえ、雨。
 傘を差して吟行会へ。
 七句提出して、風人子選には一句も入らず。

 当日詠のいくつかに、推敲を加えて…。



     雨の日は雨のようにと春の句座


     土くれを砕かぬほどの春の雨


     春の鳶鐘楼はあの丘の上


     あたたかし金のなる木の花も咲き /むく


 せめて俳句で心をあたたかく♪

 花の国で撮った他の写真から…。



2015.2.21 黄水仙 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


2015.2.21 久里浜港 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


2015.2.21 三椏の花 (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)

 三椏(みつまた)は、いまやっと咲きだしたところ。
 見ごろになるのはまだまだこれからですね。

 他の写真は追ってまた。




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蛇の目エリカ

2015/02/23 Mon


2015.2.21 蛇の目エリカ (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


     十代に蛇の目エリカの恋ひとつ /むく


 いつもとは違う海側の門から入った、この日の「くりはま花の国」。
 入るとすぐに目に飛び込んできたのが、ちょうど満開を迎えた蛇の目エリカの花。
 ずいぶんたくさん植えられていて、鮮やかさに加えて迫力がありました。

 エリカは、十代の頃に初めて買い求めた花の図鑑の写真で知ってから、憧れのような花に。
 「詩学」という雑誌に、エリカの花の詩を投稿したのもその頃。
 憧れの花が、いつしか懐かしい花に。

 追記:元の句「十代に蛇の目エリカの詩ひとつ」を推敲。(2015.2.25)



2015.2.21 蛇の目エリカ (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


     蛇の目エリカ風に消される君の声 /むく


 この句の種明かしはしないでおきます。
 実らずに終った初恋の句?とでも♪




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花すみれ

2015/02/22 Sun


2014.3.26 すみれ (吉井貝塚:神奈川県横須賀市)


     花すみれその淡色も濃き色も /むく


 一昨年初めてかかった花粉症。
 掛かりつけの内科で処方してもらった薬は効きましたが、喜ぶわけにも。

 去年は「治ったのかな?」と思うほど、悩まされることがありませんでしたが、今年はどうでしょう?
 このところ、鼻がむずむずすることが多くなったような。

 昨日は、カメラを持って、別の薬をもらいに、大津にあるその内科へ。
 最近また、いろいろ健康注意信号が出ている…と自覚するようになったので、良い機会と血液検査も。

 帰りに、その内科から近いガンコちゃんの母上のお宅へ。
 ガンコちゃんが待っているので。

 コーヒーを奨めてくださった母上に、お茶を所望。
 日本茶は好きでなかったはずが、そこは医者帰り。
 健康のために…と、殊勝なことを。

 お茶を一杯いただきながら、いつものように俳句の話など。
 「すみれ」を例にとっての季題の話。

    山路来て何やらゆかしすみれ草 /芭蕉

    貝塚の埋め戻されて花すみれ/皐月

 皐月は、母上の現在の俳号。
 いつの間にか新しく…。

 かつて浦賀にお住まいだった頃に、歩いて御林を越えて訪ねた吉井貝塚。
 当時は発掘中だったその貝塚に、何十年ぶりかで再び足を運んだ時にお詠みになった句のようです。
 大津から引っ越して少し遠くなった、娘の新居を訪ねたついでに(私が留守の時でしたが)。

 同じ貝塚で、かつては短歌をお詠みになられたのかと。
 …といっても、出版もされている母上の歌集を、私はまだ読んだことがないのですが。

 おなじ「すみれ」を詠むのにも、「すみれぐさ」とするのと「花すみれ」とするのでは、詩の趣がだいぶ異なってきます。
 「すみれぐさ」だから旅の詩人である芭蕉らしさ、寂しさ、孤高の境を行く雄々しさまで感じられるので、「山路来て何やらゆかし花すみれ」では、その味わいが薄れてしまいます。

 母上の句はその反対で、「貝塚の埋め戻されてすみれ草」では、ただ荒涼とした景が広がるばかりで、懐旧の深い思い、やさしさ、女性らしさといったものは伝わってきません。
 こうして比較してみると、詩に合った季題を添わせることがいかに大事かがよく分かるのではないでしょうか。

 地名でもそうですね。
 「桜が丘」、「百合が丘」、「すみれが丘」。
 名前だけしか知らない人に、与える印象に違いはないでしょうか?
 それぞれ、どんな町の印象を与えるでしょうか?

 どんな言葉を使うかはとても大事。
 一つの言葉を産むことは、一つの呪文を生むことだから。
 …と、つねづね、そんな風に思っています。

 母上のお宅を辞し、帰りは車で海岸線を走り、燈明崎と呼ばれる燈明堂があるで磯に寄ってから、「くりはま花の国」へ。
 ガンコちゃんは午後から仕事なので、花の国へは一人で♪


 
 2015.2.21 燈明台 (燈明崎:神奈川県横須賀市)

 
 2015.2.21 水道の春 (燈明崎:神奈川県横須賀市)

 
 2015.2.21 春潮 (燈明崎:神奈川県横須賀市)

 
 2015.2.21 浦賀港入口 (燈明崎:神奈川県横須賀市)



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春の鵙(もず)

2015/02/21 Sat


2015.2.21 百舌鳥(もず) (くりはま花の国:神奈川県横須賀市)


     丘の上へ上へと誘う春の鵙


     贄はどこと首を傾ぐや春の鵙 /むく




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鵯(ひよどり)

2015/02/20 Fri


2015.2.14 ひよどり (東慶寺:神奈川県鎌倉市)

 梅にウグイス…とまでは望みませんでしたが、せめてメジロでもと思って待っていたら、やってきたのはヒヨドリくんでした。
 とぼけて「春の鵙(もず)」と詠んでみようかと思いましたが、証拠写真付きでは…。
 根が正直なので、ギブアップ♪

 俳句は見たものをそのまま詠めばいいというものではないと言われます。
 ヒヨドリを春の鵙にすり替えて一句ひねったって、一向に構いはしないのです。
 それで佳い詩になるのならば。

 ヒヨドリは漢字で「鵯」、「卑しい」「鳥」と書きます。
 雀や烏に次いで、冬場は一番親しみのある鳥だというのに、気の毒に。
 でも、みかん園のミカンは片っ端から突くし、撒いた野菜の種もほじくるしで、やっぱりちょっと嫌われ者かもしれませんね。

 かつて鎌倉辺りでペットとして飼われていた台湾リスが、飼い主によって山に放され、今では周辺一帯に大繁殖。
 湘南では問題になっています。
 農作物を荒らしもしますが、小鳥の卵も食べてしまうのだとか。

 いちばん小さなキツツキとして知られるコゲラの卵も食べられてしまうようです。
 そのせいか、コゲラも近頃では見かけることが少なくなりました。
 春先、雀ほどの大きさしかないコゲラが、山桜の幹などをコンコン突いているのを見ると、無性に嬉しくなるのですが。

 数が減った感じがいっこうにしないヒヨドリは、卵を台湾リスから守る方法を身に付けているのでしょうか?




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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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