BGM: Willow Song - Richard Burmer


切り札を最後に使ひ花吹雪 むく

「惜春」掲載句・掲載記事:2015年4~6月号

2015/09/09 Wed

惜 春   掲載句・掲載記事



2015年6月(終刊)号

 雑詠(風人子選)

         風光る一つは朋の帆なるべし

          (かぜひかる ひとつはとものほなるべし)


         大釜の火を入れて待つ若布舟

          (おおがまのひをいれてまつ わかめぶね)




2015年5月号

 雑詠(風人子選)

         ほころびはお互ひ様の皮コート

          (ほころびはおたがいさまの かわこーと)


         千鳥足冬三日月へふと涙

          (ちどりあし ふゆみかづきへふとなみだ)

  春秋箋





2015年4月号

 雑詠(風人子選)

         目ぢからを入れて肩凝る十二月

          (めじからをいれてかたこる じゅうにがつ)


         並びたる天狗の朱下駄木の葉雨

          (ならびたるてんぐのしゅげた このはあめ)


         深霜に日の射し初むる千枚田

          (ふかじもにひのさしそむる せんまいだ)




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「惜春」掲載句・掲載記事:2015年3月号

2015/04/08 Wed

惜 春   2015年3月号 掲載句・掲載記事


 雑詠(風人子選)

         船音のかすかに届くみかん山

          (ふなおとのかすかにとどく みかんやま)


         ま南に日の近づきて冬の蝶

          (まみなみにひのちかづきて ふゆのちょう)

 
         弁当はどこで食べよう木守柿

          (べんとうはどこでたべよう きもりがき)


 2014年1月横須賀吟行会(風人子選)

         燗熱しさびしき報せありし夜の

         (かんあつし さびしきしらせありしよの)




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「惜春」掲載句・掲載記事:2015年2月号

2015/03/23 Mon

惜 春   2015年2月号 掲載句・掲載記事


 雑詠(風人子選)

         甲板に出て夕富士を秋の航

          (かんぱんにでてゆうふじを あきのこう)


         花野行くディズニーランド行くごとく

          (はなのゆく でぃずにーらんどゆくごとく)


 2014年12月横須賀吟行会(風人子選)

         鈴なりのデッキの人や冬ぬくし

         (かっしゃのみのころふるいど つわのはな)


         原子力空母静かな年の暮

         (げんしりょくくうぼ しずかなとしのくれ)




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「惜春」掲載句・掲載記事:2015年1月号

2015/03/23 Mon

惜 春   2015年1月号 掲載句・掲載記事


 雑詠(風人子選)

         対岸も音のにぎやか浦祭

          (たいがんもおとのにぎやか うらまつり)

         年に一度の浦祭。(風人子)


         このごろの寝顔おだやか月明り

          (このごろのねがおおだやか つきあかり)


 2014年11月横須賀吟行会(風人子選)

         滑車のみ残る古井戸石蕗の花

         (かっしゃのみのころふるいど つわのはな)


         妻生まれ育ちたる浦みかん黄に

         (つまうまれそだちたるうら みかんきに)




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「惜春」掲載句・掲載記事:2014年12月号

2014/12/29 Mon

惜 春   2014年12月号 掲載句・掲載記事


 雑詠(風人子選)

         ラムネ抜く龍宮といふ停留所

          (らむねぬく りゅうぐうというていりゅうじょ)


         富士箱根丹沢も紺風は秋

          (ふじはこねたんざわもこん かぜはあき)


 2014年10月横須賀吟行会(風人子選)

           踏切にいつか見し空赤とんぼ

           (ふみきりにいつかみしそら あかとんぼ)


           旅は秋パンとチーズと地のワイン

           (たびはあき ぱんとちーずとじのわいん)


           秋雲に流れを任す老い支度

           (あきぐもにながれをまかす おいじたく)


           秋は野菊ふるさとの懐かしくなる

           (あきはのぎく ふるさとのなつかしくなる)




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「惜春」掲載句・掲載記事:2014年11月号

2014/11/19 Wed

惜 春   2014年11月号 掲載句・掲載記事



 雑詠(風人子選)

         玉虫は箪笥に入れておくと母

          (たまむしはたんすにいれておくと はは)


         甘い香のするとは意外花ゴーヤ

          (あまいかのするとはいがい はなごーや)


         遅れてはまた母を追ひ祭の子

         (おくれてはまたははをおい まつりのこ)


         スプリンクラー見てをり虹の架かるかと

         (すぷりんくらーみており にじのかかるかと)

 2014年9月横須賀吟行会(風人子選)

         曼荼羅華酒断ちて早半年余

         (まんだらげ さけたちてはやはんとしよ)


         貝塚に遊ぶ子ふたり曼珠沙華

         (かいづかにあそぶこふたり まんじゅしゃげ)

  春秋箋

  『蕪村の足跡』



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「惜春」掲載句・掲載記事:2014年10月号

2014/10/26 Sun

惜 春   2014年10月号 掲載句・掲載記事



 雑詠(風人子選)

         昨日晴れ今日は雨風きすげ原

          (きのうはれきょうはあめかぜ きすげはら)


         木も草も咲くもの白くなりて梅雨

          (きもくさもさくものしろなりて つゆ)


         朴の花最上階へと誘ひ合ひ

         (ほおのはな さいじょうかいへとさそいあい)


 2014年7月横須賀吟行会(風人子選)

         雲の峰北緯三十五度の海

         (くものみね ほくいさんじゅうごどのうみ)


         大夏木先師もかつて立ちし丘

         (おおなつき せんしもかつてたちしおか)


 一句寸評

         蛇の衣水になじまず流れ行く /藤田貴之

 なじめなかったのは作者の心であり、大方の人の感性。虚心坦懐から生まれた佳き主観。(渡邊むく)




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「惜春」掲載句・掲載記事:2014年9月号

2014/10/26 Sun

惜 春   2014年9月号 掲載句



 雑詠(風人子選)

         庭石菖芝やはらかく空青し

          (にわせきしょう しばやわらかくそらあおし)


         子の頃の君立ちし浜ユッカ咲く

          (このころのきみたちしはま ゆっかさく)


         辣韮掘り漬けざるを得ぬ妻の留守

         (らっきょうほり つけざるをえぬつまのるす)


 2014年6月横須賀吟行会(風人子選)

         匂ひ濃きくちなしの花錆もあり

         (においこきくちなしのはな さびもあり)




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「惜春」掲載句・掲載記事:2014年8月号

2014/08/12 Tue

惜 春   2014年8月号 掲載句・掲載記事



 雑詠(風人子選)

         チューリップ古自転車が在った場所

          (ちゅーりっぷ ふるじてんしゃがあったばしょ)


         風を待つたんぽぽの絮かと思ふ

          (かぜをまつたんぽぽのわた かとおもう)


         遅桜信濃路を行く妻に咲け

         (おそざくら しなのじをゆくつまにさけ)

         奥さんは今信州へ行った。横須賀の桜は見た。信州の桜は遅い。
         会えることを願い。愛妻。(風人子)


 風人子先生御句

         万緑に道ありたまに人通る


         万緑に菊の御紋の大鳥居


         赤き百合黄な百合今の世はをかし


         四阿に一人の時の風涼し


         後ろ手をつき涼風に空眺め


         彼女らしサングラスかけ日傘さし


         緑美し木漏れ日もまた美しきかな


         大夏木そばの手頃な石に腰


         口開けて歩く鴉や日の盛り


         緑陰や幹から幹へ万国旗


         青柿のひそかにいだく志


         緑陰や話好きなる主婦五人




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「惜春」掲載句・掲載記事:2014年7月号

2014/07/14 Mon

惜 春   2014年7月号 掲載句・掲載記事



 雑詠(風人子選)

         揚げひばり発車待つ間の始発駅

          (あげひばり はっしゃまつまのしはつえき)


         先に気の付いたのは君花あけび

          (さきにきのついたのはきみ はなあけび)

         花あけびは目立たない。連れの人に言われて気付いた。表現達者。
         「花あけびあるとおしへてくれにけり」では凡。(風人子)



         父が押し子が捲き上げる若布刈舟

         (ちちがおしこがまきあげる めかりぶね)

 風人子先生御句

         神宮の一の鳥居の楠若葉


         切腹のありし世のこと白菖蒲


         それぞれの色にしずまり花菖蒲


         木洩日よ木々は思ひのまま茂り


         連れ立ちて来しが別れて梅雨の蝶


         デモ起す気配などなく蟻の道


         梅雨の蝶墓を好めるごとくにも


         紫陽花やここの質屋は昔から


         青柿の斯くもや落つるなと念ず


         花咲いて南天の垣珍しも


         一息にといふは無理なり生ビール


         梅雨深し店にセールの多過ぎる




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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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