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航跡もイルカの群も夕焼ける

山苧環(やまおだまき) / 糸繰草(いとくりそう)

2020/06/27 Sat


    山をだまき富士目交ひの湖の村

        (やまおだまき ふじまなかいのうみのむら)






    糸繰草いにしへのこと母のこと /むく

        (いとくりそう いにしえのことははのこと)





 ヤマオダマキ (2020.6.20 山中湖村:山梨県)


  苧環

 糸繰草は苧環の別名。
 上の画像の赤紫色の距(きょ)を持つ花はヤマオダマキ。
 下の画像の花も距も薄い黄色の花はキバナヤマオダマキ(だと思う)。
 山中湖では、ヤマオダマキに比べるとキバナヤマオダマキは少ない。
 色の違いを除けば、花の姿かたちは互いに酷似している。

 ヤマオダマキは比較的日当たりの良いところに咲いている。
 が、カンカン照りの場所という意味ではない。
 キバナヤマオダマキはまだ五、六例しか見ていない。
 場所はいずれも林の縁などの半日陰だった。

 と言っても、私がこれまで目にしたごく限られた範囲での話であり、断定は出来ない。
 生育条件の違いとして鵜呑みにはしないで欲しい。

 木曽の御嶽山周辺、開田高原などには、キバナヤマオダマキのほうが圧倒的に多いという情報もある。
 前日の記事に対して、奥飛騨もキバナオダマキが支配的だというコメントも頂戴した。
 どちらが多いかは地域によっても異なるようだ。
 オダマキには、私の知らないことがまだ山ほどある、ということだろう。

 オダマキの名前の由来は、紡いだ糸を巻く苧環(糸繰)であるという。
 が、苧環や糸繰という道具を知っている人、見たことがある人はどのぐらいいるだろうか。
 幸い、私は子供の頃によく目にしていた。

 昨夜、ガンコちゃんに訊ねてみた。
 「知ってるよ。
 群馬の母の実家から貰って来たことがある。」

 「子供の頃?
 何をするために?」

 「大人になってから。
 一時、和物にハマっていたから。」

 「へー、和物趣味ガールだったの」かと混ぜっ返した。
 「それがハーレーおばさんに変身したとはね」と危うく言いそうになったが辛うじて堪え、事なきを得た。

 今年、ヤマオダマキにこんなに嵌ってしまうとは想像もしていないことだった。
 園芸種のミヤマオダマキや西洋オダマキでは、こんなに夢中になることはなかっただろう。

 園芸種の花やガーデニングを腐すつもりは毛頭ない。
 庭のある家に住んで、仮にガンコちゃんが野菜の種ばかり撒いたとしても、私は隅にこっそり花の種を撒くだろう。
 人間にとって、山野草と園芸種の草花とは、存在する意味が違うのだと思う。



 キバナヤマオダマキ (2020.6.25 山中湖村:山梨県)


 (2020年6月27日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

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No title

こんばんは。

オダマキやツリガネニンジンなど,下を向いて咲く花が好きです。楚々とした風情に見えるからでしょうか。

先日訪れたペンションの裏庭に,派手な八重咲きのオダマキが何本も植えられていて,「森の中にはごくふつうのオダマキが似合うのにな」なんて,ケシカランことをつぶやいてしまいました。

Re: No title

リキさま

> オダマキやツリガネニンジンなど,下を向いて咲く花が好きです。
> 楚々とした風情に見えるからでしょうか。

日本人的な心情とも言えるかもしれませんね。
もちろん、チューリップやヒマワリが大好きだという人もいます。
こんな句が。
   愁ひある如くうつむき茄子の花/高田風人子

> 先日訪れたペンションの裏庭に,派手な八重咲きのオダマキが何本も植えられていて,「森の中にはごくふつうのオダマキが似合うのにな」なんて,ケシカランことをつぶやいてしまいました。

いえいえ、オピニオンですからけしからなくはありません。
どう伝えるかの問題だけでしょう。
深山幽谷に佇んだ感動を我が庭に再現したくなるのも人情、と寛大に見てあげましょう^^

コメントありがとうございました。
プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
男性。岩手県生まれ宮城県育ち。商社勤務、産業技術英語通訳・翻訳者を経て現在はほぼ引退。愛妻ガンコちゃんと二人暮らし。引越し回数二十六回。現在の主な発信地は東京へも富士山へも約70kmの神奈川県秦野市。俳句は2000年から。リンクはどうぞご自由に。

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