渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~渡邊むく俳句ブログ~まあおたいらに~
FC2ブログ
雪渓の細き一条富士の紺

草引く

2019/07/10 Wed

    引越しの妄想払ひ草を引く /むく

        (ひっこしのもうそうはらい くさをひく)




 センダイムシクイ (2019.5.17 山中湖村:山梨県南都留郡)


 簡単には払えない妄想もある。
 引っ越しの妄想、払った“つもり”だけなのかも。

 さすがに七月、横須賀は暑い。


 (2019年7月10日 横須賀にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2
スポンサーサイト



テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

新じゃがいも

2019/07/08 Mon

    新じゃが掘る吾子来る明日の空案じ /むく

        (しんじゃがほる あこくるあすのそらあんじ)




 ムシトリナデシコ (2019.6.18 山中湖村:山梨県南都留郡)


 用事もあり、また参議院選挙もあるので、今日からまた横須賀。

 新ジャガを掘ったのは山中湖の菜園。
 今年植えたのは全て「男爵」。
 まだ小ぶりで、試し掘りといったところ。
 掘っていると、「今日は気合が違うね」とガンコちゃんにからかわれた。
 そんなことはないとは言ったものの…汗は掻いていた。
 まぁ、親父は娘に弱いという世間の相場通りということに。


 (2019年7月8日 横須賀にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

月刊「俳句界」掲載句(2019年)

2019/07/07 Sun

月刊 俳 句 界  掲載句 (2019年)



※ 月刊『俳句界』2019年7月号掲載句を追加更新しました。




        湖うらら水陸両用バスも浮き

        (うみうらら すいりくりょうようばすもうき)
        2019年7月号 俳句トーナメント 石井いさお選
        ※ 山中湖村にて



        花ミモザ巴里の土産の砂糖菓子

        (はなみもざ ぱりのみやげのさとうがし)
        2019年7月号 雑詠 角川春樹選:秀逸
        有馬朗人・稲畑浩太郎・西池冬扇選:佳作



        公魚船あかときの雨よろこびて

        (わかさぎぶね あかときのあめよろこびて)
        2019年7月号 雑詠 今瀬剛一選:秀逸
        櫂未知子・鈴木しげを選:佳作
        ※ 山中湖村にて



        頬白の背筋伸ばせとさへづれり

        (ほおおじろの せすじのばせとさえずれり)
        2019年7月号 雑詠 佐藤麻績選:佳作



        震災に戦災の廟墨堤春

        (しんさいにせんさいのびょう ぼくていはる)
        2019年6月号 兼題「災」 大高霧海選:佳作



        早咲きの銘は十郎曽我の梅

        (はやざきのめいはじゅうろう そがのうめ)
        2019年6月号 雑詠 有馬明人選:佳作



        句仲間の湯仲間となる梅のあと

        (くなかまのゆなかまとなる うめのあと)
        2019年6月号 雑詠 山尾玉藻選:佳作
        ※ 投稿後「句仇の湯仲間となる梅見あと」と推敲。



        窓に来る鳥にも与ふ寒の水

        (まどにくるとりにもあたう かんのみず)
        2019年5月号 雑詠 西池冬扇選:佳作
        ※ 山中湖村にて



        とある日の妣の匂ひや寒の墨

        (とあるひのははのにおいや かんのすみ)
        2019年5月号 雑詠 夏石番矢選:佳作



        馬肉食ぶ慣はし杣の年忘れ

        (ばにくたぶならわし そまのとしわすれ)
        2019年5月号 雑詠 茨木和生選:秀逸/加古宗也選:佳作/
        鈴木しげを選:佳作/辻桃子選:佳作/行方克己選:佳作
        ※ 山中湖村にて



        子の頃の重たき蒲団かけす色

        (このころのおもたきふとん かけすいろ)
        2019年5月号 俳句トーナメント 石井いさお選:ベスト4

※ 選評: 瞼に残るかけす色。(石井いさお先生)



        火のあればすなはち囲み冬花火

        (ひのあればすなわちかこみ ふゆはなび)
        2019年4月号 俳句トーナメント 五島高資選:佳作
        ※ 山中湖村にて



        初鵙のひと廻りして小谷戸かな

        (はつもずのひとまわりして こやとかな)
        2019年2月号 雑詠 辻桃子選:佳作



        しのぶ草どれも小さな屋敷墓

        (しのぶぐさ どれもちいさなやしきはか)
        2019年2月号 雑詠 茨木和生選:佳作
        ※ 忍野村にて



        善玉の足らぬと言はる秋渇き

        (ぜんだまのたらぬといわる あきかわき)
        2019年1月号 俳句トーナメント 堀本裕樹選


 カテゴリーの“月刊「俳句界」掲載句”をクリックすると、過去の全掲載句を一覧することが出来ます。

文學の森社発行の月刊『俳句界』のウエブサイトはこちら



 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2
↓ よければ拍手・コメントをお願いします。励みになります。

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

「雛」掲載句(2019年)

2019/07/06 Sat

   掲載句・掲載記事 (2019年)



※ 『雛』2019年6月号掲載句を追加更新しました。


  『雛』 2019年6月号


        松毟鳥しらびその枝に雪残り

        (まつむしり しらびそのえにゆきのこり)
        2019年6月号 福神則子選



        花ミモザボンボニエールに収めたき

        (はなみもざ ぼんぼにえーるにおさめたき)
        2019年6月号 福神則子選

選評(秀句鑑賞): ボンボニエールとは砂糖菓子を入れる小さな丸みを帯びた菓子器で、日本では皇室のお祝い事に贈られる品として知られている。その器にミモザの花を入れたいとの遊び心はお洒落だ。


        頬白の声に背筋を意識して

        (ほおじろのこえに せすじをいしきして)
        2019年6月号 福神則子選




  『雛』 2019年5月号


        枯葎あやふく撃たれさうになる

        (かれむぐら あやうくうたれそうになる)
        2019年5月号 福神則子選



        紅梅のわけても好きなをのこ吾

        (こうばいのわけてもすきなおのこ われ)
        2019年5月号 福神則子選



        宿木に連雀の来て山湖春

        (やどりぎにれんじゃくのきて さんこはる)
        2019年5月号 福神則子選


東京吟行会 (2018年3月14日) 福神則子先生選


       苗札やハイウェイローズとはどんな

        (なえふだや はいうぇいろーずとはどんな)


春 秋 箋 (『雛』2019年5月号掲載)

 海抜千メートルの山中湖村は山梨県内の全市町村でもっとも寒いとされている。蠟梅も梅も育たず、柿も渋柿しか実らない。そんな寒冷地の冬にも鳥たちは元気。四十雀・小雀・日雀・山雀・柄長・河原鶸・赤啄木鳥・青啄木鳥・小啄木鳥・掛巣・鵙・鴲・鷽・菊戴・瑠璃鶲などの留鳥、尉鶲・鶫・花鶏などの渡り鳥である。湖畔の高木には毬のような宿木が実をたわわに実らせて、この村の春告鳥である黄連雀や緋連雀が来る日を待っている。



  『雛』 2019年4月号


        寒暁の紅富士色の鷽の胸

        (かんぎょうのべにふじいろのうそのむね)
        2019年4月号 福神則子選


        左義長やここにも富士の浅間社

        (さぎちょうや ここにもふじのせんげんしゃ)
        2019年4月号 福神則子選


        双子よとよろこぶ妻や寒玉子

        (ふたごよとよろこぶつまや かんたまご)
        2019年4月号 福神則子選

選評(秀句鑑賞): 割ってみるとまん丸い黄味が二つ並んでいた。思わぬ嬉しさを素直に喜ぶ妻や愛し。寒玉子の「寒」が効いている。



  『雛』 2019年3月号


        さ牡鹿の目のやさしさを悲しめり

        (さおしかのめのやさしさを かなしめり)
        2019年3月号 福神則子選



        日の昇り山湖しばらく冬の霧

        (ひののぼり さんこしばらくふゆのきり)
        2019年3月号 福神則子選

 ※ 原句「日昇りて山湖しばらく冬の霧」添削(則子先生):「添削によって言葉に余裕が生まれる分余韻が増す。」



  『雛』 2019年2月号


        日本のもみぢを描く子カナダの子

        (にっぽんのもみじをかくこ かなだのこ)
        2019年2月号 福神則子選



        妻の着くバスを待ちゐて冬ぬくし

        (つまのつくばすをまちいて ふゆぬくし)
        2019年2月号 福神則子選

選評(秀句鑑賞): 作者がむくさんと分かれば山中湖での作品か。一日早くやって来た作者は妻が乗っているはずのバスを楽しみに待っておられるのだろう。冬日に包まれながら…。


        実のはぜて真弓いよいよ真くれなゐ

        (みのはぜて まゆみいよいよまくれない)
        2019年2月号 福神則子選

東京吟行会 (2018年12月13日) 福神則子先生選


       師いく度通ひ来し道冬もみぢ

        (しいくたびかよいきしみち ふゆもみじ)

 ※ 則子先生のご指摘に基づき後日「師いく度通はれし道冬もみぢ」と推敲。


       激論を交せしあとの燗熱う

        (げきろんをかわせしあとの かんあつう)
        席題:熱燗


        冬薔薇一病を得て人やさし

        (ふゆそうび いちびょうをえてひとやさし)

春 秋 箋 (『雛』2019年2月号掲載)

 山中湖の名物のような霧。秋になって朝晩冷え込むようになるにつれ、夜が明けると湖面から霧が立ちあがる日が多くなる。湖の霧の上に浮かぶように聳える富岳は幻想的ですらある。冠雪の富士は曙光が差すとともに山頂から次第にうす紅を注してゆく。夏の赤富士に対し、これを紅富士と呼んだりもする。週末ともなると、富士山絶景ポイントでは厳寒にも負けないカメラマンが徹夜で紅富士を待っている。



  『雛』 2019年1月号


        塔頭の塀より高き紫苑かな

        (たっちゅうのへいよりたかき しおんかな)
        2019年1月号 福神則子選


        富士澄めりコスモスの色日々に濃く

        (ふじすめり こすもすのいろひびにこく)
        2019年1月号 福神則子選



 カテゴリーの“「雛」掲載句”をクリックすると、過去の全掲載句を一覧することが出来ます。


                月刊「雛」: 編集・発行人 高田風人子 福神則子
                発行所:   〒155-0033 東京都世田谷区代田6-9-10 雛発行所
                誌代:    月900円(年間10,800円)。

 ※ 「雛」の見本誌をご希望の方は上記発行所にご請求ください。
    (または、当ブログのコメント欄にその旨をお書き込みくだされば取次いたします。)
 ※ 「雛」は、長年高濱虚子、星野立子に師事し、ホトトギス本流の諷詠の道一筋に歩んで来られた高田風人子先生主宰の「惜春」の後継誌として発足した、福神則子先生を現主宰とする句誌です。)




 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2
↓ よければ拍手・コメントをお願いします。励みになります。

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

涼し

2019/07/05 Fri

    桑の葉へ涼しき風を微笑仏 /むく

        (くわのはへすずしきかぜを みしょうぶつ)




 微笑館入館チケット (2019.6.16 木喰の里:山梨県南巨摩郡身延町)


 “微笑仏”(みしょうぶつ)で知られる木彫りの仏像を生涯にわたって作り続けた木喰(もくじき)上人の故郷山梨県南巨摩郡身延町丸畑に建つ、「微笑館」を訪ねた。


 木喰の里丸畑 (2019.6.16 身延町:山梨県南巨摩郡)


 丸畑は、車がやっと通れるだけの九十九折の細い山道を登り切った山頂の小さな集落だった。


 木喰のふる里案内板 (2019.6.16 木喰の里:山梨県南巨摩郡身延町)


  「微笑館」前の広場の隅に立つ句碑の陰の小さな空き地に、桑の木が10本ほど植えられていた。
 見ると小さな桑の実が色づき始めていた。
 かつて蚕飼(こがい)の村であった記憶を留めるために植えられた木なのだろう。



 微笑館 (2019.6.16 木喰の里:山梨県南巨摩郡身延町)


 木喰上人が彫った仏像は全国各地に存在している。
 その魅力を再発見し、世に知らしめたのは民芸運動を起こした才人柳宗悦(やなぎ・むねよし)である。
 「微笑館」に展示されている微笑仏の数々の木像、そのレプリカや写真を見ているうちに、いつしか私もそのやさしさの虜になっていた。



 微笑館前に建てられた句碑の説明板 (2019.6.16 木喰の里:山梨県南巨摩郡身延町)


 《お詫び》
 FC2ブログの管理画面に入室できない不具合が発生し、しばらく記事を更新できないでいました。
 やっと今日復旧。
 また更新を続けて参りますので、よろしくお願いします。


 (2019年7月5日 山中湖にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

枇杷(びわ) / 立葵(たちあおい) / 蛍

2019/06/15 Sat

    山手線あんなところに枇杷たわわ

        (やまのてせん あんなところにびわたわわ)



    立葵きみのやうだと言ひしこと /むく

        (たちあおい きみのようだといいしこと)




 夏潮 (2019.6.11 観音崎:神奈川県横須賀市)



 アジサイ (2019.6.11 観音崎公園:神奈川県横須賀市)



 ガクアジサイ (2019.6.11 観音崎公園:神奈川県横須賀市)



 戦没船員慰霊碑 (2019.6.11 観音崎公園:神奈川県横須賀市)


 昨日からまた山中湖に。
 気温25℃の御殿場から篭坂峠を越えて山中湖に着くと、外気は19℃。
 午後2時前だったが、涼し過ぎるほど。
 横須賀と8℃ぐらいは違うのではないかと思う。

 村のある家の庭にサンショウバラが咲いていた。
 自生のサンショウバラに見ごろの頃に遇いたいと毎年思いながら、なかなかタイミングが合わない。
 富士山麓で自生している場所は一ヶ所しか知らない。
 いずれ…。

 きょうは山梨県の南部方面にほたる狩りに行く予定だったが、雨のため明日に順延。
 源氏蛍で、「狂いそうなほどの乱舞」だと云う。
 行きずりでの激写はむずかしそうだが、見られれば良い。

 タチアオイのようだと言ったときの君の反応、ちょっと時間がかかったね。



じゃんけんで負けて蛍に生まれたの /池田澄子


 どんな星の下に生まれるかは、蛍も人も自分では選べない。自分を蛍のようだと卑下しないまでも、胸に手を当てて考えてみると、じゃんけんで負けてこの世に生まれたという思いは、確かに私にもある。あの時、あっちの甘い水のほうに誘われて行けばよかったという悔いも一つや二つではない。蛍の句と言えばまっ先にこの句が思い浮かぶ。四十代になってから俳句を始められたという池田澄子さんは、この一句によって一躍知られるようになった。蛍も捨てたものではない。(むく)

 (2019年6月15日 横須賀にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

あやめ草 / ひまわり

2019/06/13 Thu

    あやめ草結び紐なき旅の靴

        (あやめぐさ むすびひもなきたびのくつ)



    小ひまはりフラワーデモの人の掌の /むく

        (こひまわり ふらわーでものひとのての)




 菖蒲田 (2019.6.13 明治神宮御苑:東京都渋谷区)



 スイレン (2019.6.13 明治神宮御苑:東京都渋谷区)


 今日は東京の吟行会。
 明日からまた山中湖へ。



あやめ草足に結ばん草鞋の緒 /芭蕉



 (2019年6月13日 横須賀にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

蝸牛(かたつむり)

2019/06/12 Wed

    石磴や踏みさうになる蝸牛

        (せきとうや ふみさうになるかたつむり)



    蝸牛われもわれもの世の中に

        (かたつむり われもわれものよのなかに)



    右巻きも左巻きもやかたつむり

        (みぎまきもひだりまきもや かたつむり)



    時計回り六月十日のかたつむり

        (とけいまわり ろくがつとうかのかたつむり)



    かたつむりタクトを振つて雨の唄

        (かたつむり たくとをふってあめのうた)



    齧りをるでで虫の音耳寄せて /むく

        (かぶりおるででむしのおと みみよせて)




 アジサイ (2019.6.10 観音崎:神奈川県横須賀市)



 ガクアジサイ (2019.6.10 観音崎:神奈川県横須賀市)



 かたつむり (2019.6.10 観音崎:神奈川県横須賀市)



 多々良浜 (2019.6.10 観音崎:神奈川県横須賀市)


  性暴力を許さない
    フラワーデモ(毎月11日) …いずれ消えるリンクと思いますが。
    性暴力を許さない女の会

 昨日のニュースに鑑みて。
 日本の性犯罪被害者の数はフランスの19分の1、アメリカの30分の1だそうだ。
 裏返せば、泣き寝入りしている性犯罪被害者の数が、日本はフランスの19倍、アメリカの30倍ということにもなろう。
 相次ぐ性犯罪無罪判決。
 被害を受けた女性たちが立ち上がらずにいられないのも当然かと思う。
 話が飛躍するが、共産党支持者拡大に誰よりも寄与しているのは他ならぬ安倍首相自身であるのは皮肉なことだ。
 首相が現在訪問中のイランでは、性犯罪はどんな罪になるのか。
 イスラム法の姦通罪を見習えとは言わないが、随員も含めて、すこし見聞を深めてきてもらいたい。
 この国の、被害者に寄り添うことが出来ない司法の在り様を憂うる。


 (2019年6月12日 横須賀にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

立葵(たちあおい)

2019/06/11 Tue

    明るくてお聖さん好き立葵 /むく

        (あかるくておせいさんすき たちあおい)




 タチアオイ (2019.6.6 横須賀市:神奈川県)


 「6月6日に田辺聖子さん死去」の報。
 享年91歳。

 「…ご一緒にオセイさんにお会いしてみません?」
 「オセイさんって、あの田辺聖子さんのことですか?」
 「ええ、お聖さんってとっても女性らしい方よ。」
 そう仰ったのはポプリ研究家で知られる熊井明子さん。
 香料の業界紙に私が書いた“バラの香水の話”をお読みになった熊井さんが当時私が勤めていた会社に訪ねて下さり、次にお会いした時のことだった。
 文学は門外漢で田辺聖子さんの著書をろくに読んでいなかった私はただただ恐懼し、ご辞退申し上げる他はなかったが、熊井さんはその著作に“王朝文学と香り”に関するお聖さんとの対談を加えられた。

 ともあれ、私が田辺聖子さんの著書に親しむようになったのは、その時の熊井さんの一言に端を発する。
 あれから35年余り。
 小説『ひねくれ一茶』(吉川英治賞)は大好きな小説だが、『新源氏物語』を初めとする古典のお聖さん訳も好きで、遠かった古典がお聖さんによって身近になった。
 それにも増して、カモカのおっちゃんを愛したお聖さんが大好きだ。
 (合掌)。


 (2019年6月10日 横須賀にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

百足虫(むかで)

2019/06/10 Mon

    駆けつけてみれば百足虫とべそ掻いて

        (かけつけてみればむかでと べそかいて)



    風入れに戻りし小家むかで出づ

        (かぜいれにもどりしこいえ むかでいづ)



    むかで退治せよの命令服従す

        (むかでたいじせよのめいれい ふくじゅうす)



    仏心の時に果敢なし百足虫焼く

        (ぶっしんのときにはかなし むかでやく)



    むかで焼く身のしみじみと恐妻家

        (むかでやく みのしみじみときょうさいか)



    むかで殺め夕餉の箸の進まざる

        (むかであやめ ゆうげのはしのすすまざる)



    殺めたる百足虫を夢に見たやうな /むく

        (あやめたる むかでをゆめにみたような)




 コガラ (2019.5.17 富士吉田市:山梨県)



 コガラ (2019.5.17 富士吉田市:山梨県)



 コガラ (2019.5.17 富士吉田市:山梨県)


 (2019年6月9日 横須賀にて)


 ご訪問ありがとうございました。


ブログランキング: 日本ブログ村  FC2

テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR