December clear sky (師走晴)
2023/12/05 Tue
Chinese tallowtree (南京櫨) - Dec. 4, 2023
(Shiwasu-bare / nankin-haze no mi no ma-shiro)
December clear sky;
white nuts on a Chinese tallowtree
look even whiter
§Chinese tallow-tree (ナンキンハゼ)
南京櫨(なんきんはぜ)を知ったのは横須賀に住んでいた頃。
久里浜駅に近い川沿いの道の一部が南京櫨並木になっていました。
並木というにはまだ若い木でしたが、それでも紅葉すると目を惹きます。
ハート形とも卵形とも菱形とも見える葉の形が面白い、と思ったことを覚えています。
でも名前を調べたりはしませんでした。
昔から日本にある木ではない見慣れない木、と勝手に決め込んだことが、名前を知ろうとしなかった理由だったと思います。
珍しいと思ったら調べれば良さそうなものですが、そこが未だに植物に知識の浅い所以です。
その次の年だったでしょうか。
初夏から夏にかけての、柔らかそうな緑の葉のそよぎを、とても涼しく感じました。
葉の形を手掛かりに名前を調べ、紅葉を楽しみにするようになったのはそれからのことです。
唐櫨(トウハゼ)の別名があることも知りました。
南京櫨の紅葉は深紅あり、黄あり、緑ありと、とてもカラフルです。
おまけに白い実が梢いっぱいになるのですから、これ以上ないほど豪華で賑やかです。
南京櫨は関東より関西方面のほうが多く植えられているのではないか、という気がします。
長崎市と京田辺市(京都府)では市の木に指定されているそうです。
写真で見た限りですが、奈良公園の南京櫨紅葉は見応えがありそうで、花札の絵柄のような鹿と紅葉の写真が撮れるようです。
紅葉もさることながら、実に関心を持つようになったのは野鳥の写真を撮るようになってからです。
秋になるといろいろな木の実が生ります。
この木の実はどんな鳥が啄みに来るのかな、と気にするようになるのです。
南京櫨もそのようですが、櫨の木は和蝋燭の原料となる蝋(植物ワックス)を採るために利用されてきました。
和蠟燭は、石油系であるパラフィンワックスから作る西洋蝋燭とは原料が違うんですね。
そうではあっても、これまで見てきた限りでは、櫨の木の実は、鳥たちが好んで食べる餌ではないようです。
年が明け、寒に入って、食べるものがいよいよなくなってきたら仕方なく食べる、といった印象です。
南京櫨の実は、鳥たちが食べずにいるので長く木に残っています。
冬青空の下で、眩しいほど白く輝いているのです。
紅葉同様、白い実にもワクワクしてしまうのです。
Colored leaves of Chinese tallowtree (南京櫨紅葉) - Dec. 4, 2023
The footage below is introduced with the permission of the producer.
※ この動画は製作者「花紀行」さんの許可を得て紹介しています。
A fantastical daybreak in the fog and light beams (朝霧と光芒が作り出す幻想の世界)
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