曼珠沙華だよと母の遠い耳へ むく

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鹿の声

2017/08/06 Sun

    たぢろげり鹿の尻声とは知らず /むく

         (たじろげり しかのしりごえとはしらず)

 追記1: 元の句「たじろげり鹿の尻声知らずして」を推敲。(2017.8.9)

 追記2: 現在の広辞苑では「たじろぐ」の旧仮名遣いは「たぢろぐ」となっているので修正。
       ただし、その広辞苑でも、かつての版では旧仮名遣い表記が「たじろぐ」であったとのこと。
          太陽のひかり散りたりわが命たじろがめやも野中に立ちて /斎藤茂吉
       茂吉は仮名遣いにうるさいことでも知られたアララギ派の歌人。(2017.8.30)




愛鷹山遠望 (2017.7.15 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)



御山が見えない裾野の景色 (2017.8.3 越前岳(愛鷹山)登山道:静岡県裾野市)


 8月3日 越前岳登山 (2)

 十里木高原の愛鷹山登山道入口から越前岳を目指す。
 登り始めてほどなく、一人で下山してくる三十代ぐらいの男性に遇う。
 「道はどうでしたか?」と訊ねる。
 「ぬかるところもありましたが、大丈夫です。」
 心強いひと言。

 雨上がりの濡れた土に、人の足跡に混じってけものの足跡やけもののものらしい真っ黒な野太い糞が。
 鹿の糞ではない。
 猪か熊か…。
 緊張が走る。
 道を進むにつれて、けものの臭いも漂ってきた(気がする)。

 電波塔から馬の背展望台を目指していると、近くの笹むらの中から「ヒー!」という鋭い音が。
 けものの声らしい。
 さわさわと笹の擦れる音がする。
 けものが動いたようだ。
 一声だけで、それきり啼き止んだ。

 熊ではなさそうだ…猪か?
 一人歩きが心細くなる。
 進もうか、引き返そうか…と立ち止って思案する。
 さっき見たけものの糞を思い出す。
 無理はすまい…と引き返すことに。

 少し下ったところで、一人で登って来る七十才前後の男性に遇う。
 「それは鹿の声でしょう。
 鹿は人間を襲ったりしません」と。
 ホッとして、再び登ることにする。

 馬の背展望台まで、その人と一緒に登る。
 かなりの健脚ぶりである。
 富士市にお住まいと言うその人は、この愛鷹山に年間二百回ほど登ると言う。
 「運動のために来ているので、いつも頂上まで登るわけではありません。
 知合いの登山者も多くいますが、熊に遇ったという人は誰もいません。
 下の案内板に「熊出没注意」の張り紙がありましたね。
 駐車場横の草原に出たそうですが、おそらく迷い熊でしょう。」
 
 馬の背展望台でその人と別れ、ふたたび一人で頂上を目指す。
 道が険しくなる。
 平地よりはだいぶ開花が遅く草丈も低いシモツケソウ(下野草)の薄紅色の花が、勾配を登る鼻先にくっつきそうになる。
 山毛欅(ぶな)の木が多い木の根道と角の鋭い岩の道が続く。

    びいと啼く尻声悲し夜の鹿 /芭蕉

 つづきは次回記事で。





色づき始めたガマズミの実 (2017.8.3 越前山(愛鷹山)登山道:静岡県裾野市)


シモツケソウ (2017.8.3 越前山(愛鷹山)登山道:静岡県裾野市)



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夏山 / 山登り / 山百合 / 茂り

2017/08/04 Fri

    夏山へ富士晴れぬ日と思ひつも

         (なつやまへ ふじみえぬひとおもいつも)


    山ひとつ登りて偲ぶ古き世々

         (やまひとつのぼりて しのぶふるきよよ)

 追記: 元の句「山ひとつ登りて惜しむ命はも」を推敲。(2017.8.6)


    山百合や十里木関所址とあり

         (やまゆりや じゅうりぎせきしょあととあり)


    古火山の杉万本の茂りかな /むく

         (こかざんの すぎまんぼんのしげりかな)

 追記: 元の句「愛鷹山の杉万本の茂りかな」を推敲。(2017.8.30)



十里木バス停 (2017.8.3 十里里高原:静岡県裾野市)


 8月3日(木) 曇り。

 雨は止みましたが、まだ空一面に低い雲が垂れ込め、富士山は麓しか見えません。

    霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き /芭蕉

 在るはずのところに姿が見えない富士山を芭蕉は「面白い」と詠みましたが、これから夏富士の眺めの良い山に登ろうという今の私には、なんとも間の抜けた景色です。
 間が抜けているのは、わざわざこんな日を選んで山に登ろうという私自身なのですが。

 道志連山の青嶺も中腹から上は見えず。
 丹沢山塊も、箱根連山も、愛鷹(あしたか)連山も同様。

 きょう登ることに決めたのは、その愛鷹連山の最高峰である越前岳。
 おとといまでは金時山に登る計画だったのですが、「行ったことのないけもの道を通って…」とブログに地図を掲載したところ、「熊が出るからダメ、夏山は低山が危険!」と、ガンコちゃんに猛反対され、やむなく予定を変更したのです。

 「愛鷹山」と言うのは大いに通称のところがあって、愛鷹連山の中の一峰である愛鷹山を云う場合もあるし、また愛鷹連山全体を云う場合もあります。
 愛鷹連山は愛鷹山(1,187.5m)のほか、越前岳(1,504.2m)、黒岳(1,087m)、前岳(1,336m)、大岳(1,262m)、鋸岳(1,296m)、袴腰岳(1,248m)、呼子岳(1,310m)、位牌岳(1,458m)などで構成されています。
 富士山が出来る前はこの愛鷹群山が噴火火山で、火口が次第に移動して噴火を繰り返して富士山が生まれ、さらに時を経て現在の地形になったのだそうです。

 富士山が噴煙を上げていた頃を偲ぶものとして、万葉集の中にある高橋虫麻呂という人のこんな長歌(ちょうか)をご紹介します。(万葉集 3-320)


 なまよみの甲斐の国
 うち寄する駿河の国と
 此方此方(こちごち)の国のみ中ゆ
 出で立てる不尽の高嶺は


 (なまよみ*の甲斐の国と
 うち寄する**駿河の国の、
 その二つの国の真ん中に、
 聳え立つなり、富士の高嶺は。)

  * なまよみ: 甲斐の枕詞。
  ** うち寄する: 駿河の枕詞。


 天雲(あまくも)もい行きはばかり
 飛ぶ鳥も飛びものぼらず
 燃ゆる火を雪もち消ち
 降る雪を火もち消ちつつ


 (空の雲もその前を行きはばかり、
 飛ぶ鳥もその頂まで飛び上がれず、
 燃える火を雪をもって消し、
 降る雪を火をもって消し続けている。)


 言ひも得ず名付けも知らず
 霊(くす)しくもいます神かも


 (言葉で言い表すことも喩えることもできない、
 まさに霊妙そのものにおましますなり、神は。)


 石花海(せのうみ)と名付けてあるも
 その山の堤(つつ)める海ぞ
 富士川と人の渡るも
 その山の水の溢(たぎ)ちぞ


 (石花海*と名付けてあるのも、
 その山が塞き止めた湖である。
 富士川と呼んで人が渡るのも、
 その山からの水が溢れているのである。)

 * 石花海(せのうみ): 貞観6年(864年)の噴火以前に富士山北麓にあった大きな湖。


 日の本の大和の国の
 鎮(しづ)めともいます神かも


 (日の本の大和の国の、
 重鎮としておましますなり、神は。)


 宝ともなれる山かも
 駿河なる不尽の高嶺は
 見れど飽かぬかも


 (宝と言ってもよい山であることよ、
 駿河にある富士の高嶺は。
 見飽きることなど、あろうはずがない。)


 引用と参考: 水垣久さんの「やまとうた

 冗長の感もする歌ですが、いにしえの人々が富士山に抱いていた畏敬の念がよく分かるかと思います。

 さて、御殿場駅前の駐輪場に自転車を預け、午前8時30分発富士サファリパーク経由十里木行きのバスに乗って、愛鷹山へ。
 この日はバスの運行時間が遅れ、実際に御殿場駅を出たのは9時に近い頃。
 バスが来るまでの間、自衛隊板妻駐屯地の隊員さんとお喋り。
 「今日は遅出出勤の日」という三十代半ばぐらいの隊員さん。
 お若いながら、とても如才ない方でした。

 バスは国道469号線を走り、40分ほどを要して終点の十里木に到着。
 途中「愛鷹山登山口」という停留所も。
 いずれ、そこからも登ってみたい。

 バスで巡ってみた十里木は、とても広大で整備の行き届いた高原別荘地であることを再認識。
 「十里木高原」、標高900m~1100メートルにかけて富士山の裾野に広がるこのあたり一帯はそう呼ばれています。
 冬は雪が1メートルぐらい積るかも。

 バスを降りて越前岳への登山口に向かって歩き出すと、「十里木関所址」という古ぼけた小さな四角い石碑が目に入りました。
 傍の立て看板の文字のくすんだ説明書きを読んで、いまバスで通ってきた国道469号線が、かつての街道の一部だったことを知りました。
 古くから、足柄の竹之下から足柄峠を越え、御殿場を通ってこの十里木に至り、富士宮を経て甲斐の国へと至る重要な街道があったということです。
 その古い街道の竹之下から富士宮までの間は、十里木街道と呼ばれていたようです。

 関所の近くには「頼朝の井戸」という何やら興味をそそられる場所も。
 今日は、山を下りたあとに十里木を午後3時発のバスに乗って帰る予定なので、あまり時間がありません。
 史跡?はいずれ改めて訪ねてみることに。

 十里木の越前岳登山口の看板に「熊出没注意」の掲示が!
 クマったことになりました。

 つづきは次回の記事で。



愛鷹山登山道案内 (2017.8.3 十里里高原:静岡県裾野市)



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夕ひぐらし / 夕焼 / 焼酎

2017/08/02 Wed

    夕ひぐらし麓の駅のまだ遠く

         (ゆうひぐらし ふもとのえきのまだとおく)


    拝みしと焦土に伏して夕焼け富士

         (おがみしと しょうどにふしてゆやけふじ)

 追記: 元の句「西日富士焦土に伏して拝みしと」を推敲。(2017.8.3)


    「焼酎」と堂々と言ひ若者ら /むく

         (しょうちゅうとどうどうといい わかものら)



2017.8.2 金時山への次の登山ルート (Google Mapにプロット)


 バースデー記念登山ルートを計画したのですが、あいにく昨日も今日も雨。
 足の疲れもだいぶ取れたので、晴れそうな明日こそ…。
 でも、熊が出そうな道だなぁ。
 一人で登るので、やっぱりサバイバル用のナイフぐらいは用意すべきかも。
 金太郎や大山倍達にはほど遠く、熊に勝てるかどうか…あんまり自信ないですけど。

* * 焼酎 * *

 居酒屋で堂々と「ホッピー!」と言う仲間たち。
 焼酎がだんだんメジャーになってゆくのを見て…世の中変わるぞ!と思った学生時代。
 「下町のナポレオン」(いいちこ)という大分の麦。
 何もなくても全てを持っていると思えたあの頃。



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汗 / 鬼百合 / 夏の果

2017/07/31 Mon

    笑ひ過ぎて汗バースデーeカード

         (わらいすぎてあせ ばーすでーいーかーど)


    鬼百合の切手や好きな句のありて

         (おにゆりのきってや すきなくのありて)


    ナガサキの市長悩めり夏の果 /むく

         (ながさきのしちょうなやめり なつのはて)



 「いま青いタオルを振ってるよ」って言ったのに。

* * 切手 * *

 投稿準備は半月前に出来ていたのに。



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秋近し / 山百合 / 花わさび / 稲の花 / 蛇 / 夏峠 / 夕立 / 青鳩 / 玉あじさい / 浴衣 / 宵祭

2017/07/30 Sun

    秋近し足柄御坂登らばや

         (あきちかし あしがらみさかのぼらばや)


    寄り合うて山百合傾ぐ道仏

         (よりおうてやまゆりかしぐ みちぼとけ)


    花わさび水音走る離れ宿

         (はなわさび みずおとはしるはなれやど)


    さがみ野の果つる足柄稲の花

         (さがみののはつるあしがら いねのはな)


    竜骨を曝して蛇の喰はれけり

         (りゅうこつをさらして へびのくわれけり)


    夏峠どこ登つてもゴルフ場

         (なつとうげ どこのぼってもごるふじょう)


    夏峠地蔵さんにもチョコレート

         (なつとうげ じぞうさんにもちょこれーと)


    尾根夕立歩きながらの握り飯

         (おねゆだち あるきながらのにぎりめし)


    あをと啼きあをばと淋し矢倉岳

         (あおとなきあおばとさみし やぐらだけ)


    玉あぢさゐ古道の標やゝゆかし

         (たまあじさい こどうのしるべややゆかし)


    無人駅浴衣で降りる三四人

         (むじんえき ゆかたでおりるさんよにん)


    行きずりに誘はれにけり宵祭 /むく

         (ゆきずりにさそわれにけり よいまつり)



オミナエシ (2017.7.28 東山界隈:静岡県御殿場市)


* * 足柄峠へ * *

 昨日は御殿場の寓居から歩いて足柄峠へ。
 道に迷わないように、前日登り口を下見しておきました。
 道のほとんどは車も走る舗装道で、険しい登山道と違って疲れも少ない筈、と大いに楽観モード♪



ヤマユリ (2017.7.28 深沢界隈:静岡県御殿場市)



わさび田 (2017.7.29 桑木界隈:静岡県駿東郡小山町)



足柄峠への道 (2017.7.29 桑木界隈:静岡県駿東郡小山町)



稲の花 (2017.7.29 桑木界隈:静岡県駿東郡小山町)



ゴルフ場内との境界の道を (2017.7.29 新柴界隈:静岡県駿東郡小山町)



足柄の山々 (2017.7.29 桑木界隈:静岡県駿東郡小山町)



県道(78合線)合流地点 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



題目碑 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



題目碑の由来 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



唯念名号碑 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



伊勢宇橋 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



伊勢宇橋由来 (2017.7.29 栗の木沢:静岡県駿東郡小山町)



静岡県県道78号線 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



足柄古道の一つ(78号線傍の入口) (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



足柄峠の六地蔵 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



新羅三郎(源義光)吹笙之石 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



新羅三郎(源義光)吹笙之石 (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



足柄城跡のシシウド (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



足柄峠から矢倉岳を望む (2017.7.29 竹之下:静岡県駿東郡小山町)



咲き初めの玉あじさい (2017.7.29 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)



玉あじさいの蕾 (2017.7.29 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)



山あじさい (2017.7.29 足柄峠:静岡県駿東郡小山町)



足柄駅 (2017.7.29 静岡県駿東郡小山町)


 500mlのお茶1本では足りなかったことなど、いくつか反省点も。
 (運よくウォーキングラリーの人たちの給水車に遇って助かりました。)
 山道に楽観は禁物。
 しっかり疲れて帰ってきましたが、いろいろなハプニングもあって楽しい一日でした。

 この日の万歩計は32,241歩。
 換算距離:22.6km。
 消費カロリー:1,202kcal。
 今朝計った体重は69.0kg。
 5月から6kgの減量に成功!
 年内に65kgまで減らしたいなぁ。

 宵祭…またガンコちゃんの追及を受けそう(汗。



2017.7.29 足柄峠登坂ルート (Google Mapにプロット)



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蝉時雨(せみしぐれ) / 浴衣(ゆかた) / 宿涼し / 雨乞(あまごい)

2017/07/29 Sat

    なんとなく下駄欲しくなる蝉時雨

         (きんぎょくとう なんとなくげたほしくなる)

 追記: 元の句「錦玉糖なんとなく下駄欲しくなる」を推敲。(2017.7.29)


    角下駄を買つたよ浴衣着ておいで

         (かくげたをかったよ ゆかたきておいで)


    無脂肪の牛乳慣れて宿涼し

         (むしぼうのぎゅうにゅうなれて やどすずし)


    雨乞の淵に沈める藁の牛 /むく

         (あまごいの ふちにしずめるわらのうし)

 追記: 元の句「雨乞の淵に沈める麦の牛」を推敲。(2017.7/29)



ブルーベリー (2017.7.28 桑木界隈:静岡県駿東郡小山町)


* * 1.下駄 * *

 詠もうと思った「朝涼」が、妄想の果てに“下駄”になってしまいました。
 「下駄を履いてみるまで分からない」とは真実…ん?
 とりあえず、ネットで買うことに決めただけです。
 横須賀から浴衣を着て車を運転して来るわけにもいかないでしょうけど。

* * 2.錦玉糖 * *

 パイナップルを錦玉糖にスタッフィング。
 錦玉糖は金玉糖とも。
 広辞苑によれば、金玉糖(錦玉糖)は「夏の涼味菓子。寒天と砂糖・香料とを混ぜて煮つめ、透明に製したもの。」
 ある歳時記から補足すると、煮つめた後に、「冷した後、花や動物の形などに抜いてざらめ糖をまぶしたもの。」
 早い話が寒天ゼリーのバリエーションの一つですね。

 私が作る錦玉糖(と言えるかどうか)には、砂糖の代わりに人工甘味料を使用。
 冷やした後はただナイフで四角に切るだけ。
 ざらめ糖をまぶす…聞いただけでぶるぶる(身ぶるい)。

* * 3.人工甘味料 * *

 先日来、涼を求めて二度ほどコーヒーショップに。
 と言っても、ガンコちゃんと一緒にショッピングモールに買い物に出かけたついでで、一度はロッテリア、もう一度はマクドナルド。
 意外だったのは、どちらの店にも人工甘味料が備えられていなかっとこと。
 それを意外だと思ったのは店のシステムに不案内だったからではありますが、もう一つ、無意識のうちにアメリカのコーヒーショップと比較していたからでもあったようです。
 アメリカでは、どんなコーヒーショップでも、かなり以前から砂糖とともに人工甘味料がテーブルに備えられるようになりました。
 識別のために、人工甘味料はピンク色のパッケージに入っているのが普通だったように思います。
 もちろん、日本にも人口甘味料を使用したシロップが備えられている店もあるでしょう。
 が、自分が必要とするようになって初めて気が付いた、食に関係する彼我の習慣の違いの一つです。

* * 4.牛乳 * *

 二十代の頃は、滅多に牛乳を飲みませんでした。
 飲むとすぐにお腹を壊すからです。
 特に平日の朝は絶対に飲みませんでした。
 同じ理由から、平日の朝は生卵、納豆も控えていました。
 ヨーグルトならどうだったかは、食べる習慣そのものがなかったので不明です。

 これではいけないと思って、三十代になってから牛乳が飲めるように体質改善努力をしました。
 と言っても大した努力ではなく、仕事が休みの日の朝は必ず牛乳を飲むようにしたというだけのことです。
 次第に、平日の朝に牛乳を飲んでも平気になりました。
 もちろん、生卵、納豆もOK。
 体質改善と言うより、二十代から三十代になったことで体質が変化したことが一番の理由だったのか…。
 しかし、牛乳が苦手という人は多いので、あながちそうとばかりも言えない、習慣性の問題のようにも思います。
 乳製品アレルギーの人は別ですが。

 かつて何かで読んだ話に、牛乳が飲めない人は女性より男性のほうが多いと書いてあったことを覚えています。
 これは、女性には子供を産み育てるという本質があるためで、それがない男性の場合は、授乳が必要な成長過程を過ぎると乳を消化する機能が不要になるので、消化機能(酵素)が衰えるのだと書いてあったと思います。

 必要がないものなら無理に摂取することもなさそうなものですが、私が牛乳を飲めるようにしようと思ったのは、多方面からの牛乳の健康効果を考えたからでした。
 私が実践した「少しづつ慣らす」は意外と効果的で、ものの一ヵ月後には毎朝牛乳を飲めるようになりました。

 今はまた別の健康上の理由から「無脂肪牛乳」に慣れるようにしているところです。

 無脂肪化した牛乳すなわち「脱脂乳」。
 粉体化すれば「脱脂粉乳」。
 これを溶けやすくしたものが「スキムミルク」だと思います。
 無脂肪牛乳や低脂肪牛乳は、この脱脂粉乳やスキムミルクを主原料として作られている、と言って誤りではないでしょう。

 脱脂粉乳と言うと、「まずいもの」であると悪いイメージを持っている人も多いようです。
 確かに、乳製品の「おいしさ」は乳脂肪分の濃度に比例するとも言えるでしょう。
 しかし、「おいしさ」が時に健康の敵になることも事実です。
 「おいしさ」を取るか「健康」を取るかの選択、なかなか難しいですね。

 無脂肪乳…ちょっと慣れたら案外いけますよ。
 むしろ、さらさらとしたさっぱり感が毎日飲むのには丁度いいかも。



牛淵 (2017.7.29 鮎沢川:静岡県御殿場市)


* * 5.雨乞い * *

 昨日に続いて今日も訪ねた牛淵。
 言い伝えの真偽はともかく、稲づくりにとって干ばつは何よりの凶事。
 雨乞いの神事は、農に従事する人たちの、利水を大切に考えることに発した究極の祈りの形だった、とも言えないでしょうか。
 今日のように機械によって水利を整備したりすることもできず、ポンプで揚水することもできなかった時代には猶のこと。
 時代が変わっても変わらない、大切な心の象徴と感じられました。



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風は秋 / 鶺鴒(せきれい)

2017/07/28 Fri

    弁当はどこで買はうか風は秋

         (べんとうはどこでかおうか かぜはあき)


    鶺鴒の案内の果の怖き淵 /むく

         (せきれいのあないのはての こわきふち)



夏雲 (2017.7.28 東山:静岡県御殿場市)


* * 1) 「買はう」 * *

 口語である「買おう」を旧仮名で表記しようとして、はたと悩みました。
 どう表記するのが「正しい」のか確信はありません。
 もっとも「らしい」と思うものを選択。

 横須賀に比べれば「風は秋」と強がりを言えるものの、御殿場も夏はやっぱり暑いです。

* * 2) 歩いて足柄峠に登ろう * *

 御殿場の寓居から歩いて足柄峠に登る道を下調べに。
 あわよくば登ってしまおうとも考えましたが、出発する時間も遅くなってしまったので、今日は断念。
 カロリー制限を考えながらの食事の支度は、ちょっと時間がかかります。



ハクセキレイの幼鳥(?) (2017.7.26 東山:静岡県御殿場市)



牛淵 (2017.7.28 深沢:静岡県御殿場市)


 ハクセキレイに道案内されてたどり着いた淵は、こんな言い伝えのある場所でした。
 足元の土が今にも崩れそうで、本当に危険です。



ハクセキレイ (2017.7.28 深沢:静岡県御殿場市)



キセキレイ (2017.7.28 鮎沢川:静岡県御殿場市)



キセキレイ (2017.7.28 鮎沢川:静岡県御殿場市)



金時山 (2017.7.28 桑木界隈:静岡県駿東郡小山町)


 足柄峠に登って、そこから金時山に登るか、それともその逆に登るか。
 どこから登るのがいいか、と思案しながら歩きました。
 盛夏ですから無理はしないで、手はじめに足柄峠にだけ登ろうかと。
 寓居からの距離は約10km。
 けっこう遠いなぁ…。

* * 3) 体重 * *

 体重がついに70kg丁度に。
 (5月から5kg減量。)
 7月の目標は70kgを切ること。
 もう少し!



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薔薇(ばら) / 真夏(まなつ)

2017/07/27 Thu

    無粋にて聞こえざりしよ薔薇の嘘

         (ぶすいにてきこえざりしよ ばらのうそ)


    東男なれば蕎麦湯を真夏にも /むく

         (あずまおのこなり まなつにもそばゆのむ)

 追記: 元の句「東男なり真夏にもそば湯呑む」を推敲。(2017.7.28)



バラ (2017.6.22 秩父宮記念公園:静岡県御殿場市)


* * 1) 朝 * *

 今朝も中空は雲が厚く、富士山は裾が少し見えるだけ。
 道志の山々の青い影が美しい…。

 傘を持っての散歩になりそう。

* * 2) 薔薇のウソ * *

 またガンコちゃんにきびしく追及されそうな句を…(汗。

* * 3) そば湯 * *

 毎日のように昼食はざる蕎麦ですが、そばも炭水化物なので、買うとき、食べる時は、ラベルに表示されているカロリーにも気をつけています。
 そば湯、関西の人には飲む習慣がないのだとか。
 そば湯を飲んだためにデートがうまくいかなかったなんていう、同情に堪えない話も。
 文化の違い、習慣の違いにはご注意召され。

 そば湯は飲んで鼻から息を吐いたときの香りがうまい!
 蕎麦屋を出てから30分ほどの間は蕎麦の香の余韻にひたれます。

 きょうの昼は手打ち蕎麦を食べに行こうかな。



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団扇(うちわ) / 夏 / 胡瓜揉み

2017/07/26 Wed

    渋うちは斜に生きるも良かるべし

         (しぶうちわ はすにいきるもよかるべし)


    白うちは斜めに生きてみたい気も

         (しろうちわ ななめにいきてみたいきも)


    浜かつて砂白く松青き夏

         (はまかつて すなしろくまつあおきなつ)

 吟行会提出句「朝凪や白砂青松たる昔」を推敲。


    きうりもみ昔も人工甘味料 /むく

         (きゅうりもみ むかしもじんこうかんみりょう)

 追記: 元の句「きうりもみ慣らせば慣れる甘味料」を推敲。(2017.7.27)


* * 団扇 * *

 昨日は土用の丑の日。
 スーパーのかば焼き特売コーナーは、恨めしそうな目をして通り過ぎました。
 せめて渋うちわでも偲んで匂いを嗅いだ気分に。
 (情けなや。)

 句は文語調で詠んで、それからおまけの口語調に。
 白うちわ…そんなことを言われてみたいなぁ♪
 真夏の夜のしぶ爺の妄想に渋うちわでは洒落にもなるまい、と白うちわに。



うちわ (2017.7.27)


* * 白砂青松 * *

 我が住む横須賀馬堀海岸の今昔。
 保養地として賑わったという磯はすっかり護岸の海に。
 ガンコちゃんが、子供のころに一番よく泳いだという砂浜だった場所。

 市が企業から譲り受けて婦人会館として使用されていた、菊池寛の随筆にも登場するという保養所の建物も、開発業者に払い下げられて壊され、敷地は宅地として分譲売出し中。

* * 御殿場へ * *

 予定を一日遅らせて昨日御殿場へ。
 梅雨が明けたとは到底思えないほど、終日雲に覆われた日が続いているようです。
 少し上空は湿気が飽和状態のようで、霧のような雨が降ったり止んだり。
 箱根・足柄の山々が厚雲に覆われ、湿度がとても高くなるこの時期は、一年でもっとも不快な季節かも。

* * 驟雨 * *

 今日からまた、努めてたくさん汗を掻いて過ごそうと。
 さて、夏野菜三昧の朝餉の支度を。

* * 人工甘味料 * *

 人工甘味料にもいろいろな製品がありますが、どんな製品でも、「砂糖じゃないから安心」と使い過ぎるのは「危険」かもしれません。
 かと言って、人工だからと言ってハナから毛嫌いするのもどうか、と思います。
 砂糖の製造加工工程を知ってみれば、上白糖を「天然の砂糖」と考えるのは、むしろ間違いと言ってもいいでしょう。
 砂糖も人工甘味料も、使用量をできるだけ控えた食生活にするのが一番、ということになるのでしょう。

* * 天気予報 * *

 予報では今日の駿東地方の天気は「晴れときどき曇り」でしたが、朝洗濯物を干し終わるや雨が降り始め、みるみる激しくなり、雷まで鳴る始末。
 洗濯物は室内干しに、外歩きは見合わせ。

 気象庁がそういう分け方をしているからか、静岡県の天気予報を見ると、インターネットでもテレビでも、「中部(静岡)」、「伊豆(網代)」、「東部(三島)」、「西部(浜松)の四つの地域に分けた予報になっています。
 異常な気象などの場合は別として、御殿場という局地的な予報は普段は見当たらないので、静岡県東部地方(三島)の予報を参考にすることになります。
 しかし、箱根の山々を挟んで三島はその南側、御殿場は北側という違いがあります。
 また、御殿場はその周囲を富士山・愛鷹山、道志・丹沢の山々、箱根・足柄の山々と、三方を山岳に囲まれた盆地のような地形をしています。
 乏しい経験からの印象で、どれだけ的を得ているか確信はありませんが、そうした地理的条件の違いからか、三島の天気予報がそのまま御殿場に適用できることは少ないと感じています。
 (やっぱり、富士山の雲の状態が一番当てになるのかな。)

 御殿場は梅雨時に天気が大荒れることがあるそうですが、ひどい台風には見舞われない、と土地の人は語っています。
 地形を考えると、なるほど納得できる話だなと思っています。

 昼からは強い雨も止み、餌を獲りに飛び回る小鳥の姿がたくさん見られるようになりました。



カネやモノでなく、未来の大人たちに豊かな心の大切さを伝えられる私たちに。(渡邊むく)


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炎昼 / 軒すだれ / 磯蟹 / 鹿の子百合

2017/07/23 Sun

    炎昼や古墳にあんにやもんにやの木

         (えんちゅうや こふんにあんにゃもんにゃのき)


    愛犬の声も聞こえて軒すだれ

         (あいけんのこえもきこえて のきすだれ)

 吟行会提出句「愛犬の声の聞こゆる軒すだれ」を推敲。


    磯蟹を釣る子汀を横伝ひ

         (いそがにをつるこ みぎわをよこづたい)

 吟行会提出句「竿に網防潮堤に蟹釣る子」を推敲。


    かのこ百合ジョギングの人振り返る /むく

         (かのこゆり じょぎんぐのひとふりかえる)

 吟行会ではまとめきれなかった句。



ホルトの木 (2017.7.23 散歩道:神奈川県横須賀市)



ホルトノキの来歴 (2017.7.23 散歩道:神奈川県横須賀市)


 久々に横須賀の吟行会に参加。
 「あんにやもんにやの木」の句を風人子選に採っていただきました。
 すぐ近くに人家が迫っているので、危険防止のためか、木はすっかり枝が払われていました。

    燭涼し日曜のミサ始まりて /ユキ子

 互選で採らせていただいた句より。

 明日からまた御殿場へ。

 


カノコユリ (2017.7.22 散歩道:神奈川県横須賀市)



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渡邊むく

Author:渡邊むく
職業:産業技術英語通訳・翻訳者。男性。俳句歴:2000年より。(主な発信地:神奈川県横須賀市、静岡県御殿場市)

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