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   Skin and Skin (2019/1/2)

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年新た大き紅富士待つ山蘆

高指山(たかざすやま)

2019/01/18 Fri


 空撮? (2019.1.2 山中湖:山梨県)


 山中湖周辺のいろいろな場所から富士山を観てみよう…と、初めて高指山(たかざすやま)に登った。
 神奈川県と山梨県の県境の、標高1,174メートルの登りやすい山だ。
 標高以上に眺めがいい。
 読み方が同じ名前の山が忍野にもあるが、そちらは高座山と書く。



 中腹にて (2018.1.8 山中湖:山梨県)


 6日後、探鳥がてら再び高指山へ。
 頂上までは登らなかった。
 山頂から紅富士を撮りたいものだが、夜明け前の山道を登るのは危険だ。
 鹿に出くわすぐらいならいいが、猪もいる。
 熊に出る可能性もある。



 雪もよい (2018.1.9 山中湖:山梨県)


 翌日、紅富士を観にまた高指山の中腹へ。
 小雪が舞う空模様で、紅富士を拝することは出来なかった。

 実は、その2日後にまた紅富士を観に行ったのだが、暗い山道を両手がふさがった状態で歩いていたため、ころがっていた枯枝につまづいて膝から転んでしまった。
 カチカチに凍った地面に、したたかに膝がしらを打った。
 単なる打撲ではあるが、1週間経った今も痛みが消えない。
 無理は禁物と、つくづく身に沁みている。


 (2019年1月18日 横須賀にて)


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水鳥

2019/01/17 Thu


 ハジロカイツブリ (2018.12.19 山中湖:山梨県)


 水に潜って魚を捕るのが上手なカイツブリ。
 目がルビーのように真っ赤。

 ハジロカイツブリ(羽白鳰)の英名は、アメリカではEared Grebe、イギリスではBlack-necked Grebeだそうです。
 どちらも、なるほど…。



 ミコアイサ (2018.12.27 山中湖:山梨県)



 ミコアイサ (2018.12.27 山中湖:山梨県)


 めずらしいミコアイサ(巫女秋沙)。
 通称「パンダ鴨」。
 ほんとにパンダそっくりの顔をしていて可愛いです♪



 爽雲 (2018.1.11 山中湖:山梨県)


 冬でもこんな陽気の良い日には、日だまりでのんびりと水鳥を眺めるのも楽しいものです。

 (2019年1月17日 横須賀にて)


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寒禽

2019/01/17 Thu


 アオゲラ (2018.12.19 山中湖:山梨県)


 アオゲラは冬でもいるが、あまり鳴かなくなった。
 餌となる虫が居そうな木や実のなっている木から木へ、夏とはちがって静かに飛び渡ることが多い。



 アカゲラ (2019.1.1 山中湖:山梨県)


 元旦に遇ったアカゲラ。
 おめでたい。



 スズメ (2018.12.21 忍野:山梨県)


 どこにでもいるスズメだが、その割に山中湖にはあまり多くない。
 田んぼや畑がないせいだろうか。
 隣の忍野に行くとスズメも多い。
 忍野には田んぼも畑もある。



 ホオジロ(雌) (2018.12.26 山中湖:山梨県)



 ホオジロ(雌) (2018.12.26 山中湖:山梨県)



 シメ (2018.12.27 山中湖:山梨県)


 ペンチのように頑丈そうな嘴を持つシメ。
 なんでも割ってしまいそう。


 (2019年1月17日 横須賀にて)


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Uのバラード ~バレンタインチョコレート~

2019/01/16 Wed


 ヤマガラ (ストック写真から)



 Uのバラード (渡邊むく:20年ほど前の雑文)
 
 この球団をこよなく愛するきみの一年は、選手たちと同様に、
 南国で行われる春季キャンプから始まる。
 取材の目が集まる一軍キャンプばかりでなく、
 人のまばらな二軍のキャンプにまで、きみは足を運ぶ。

 目立つと恥ずかしくて堪えられなくなるから、
 コーチやほかの選手の陰に隠れるようにして、きみは
 一人の選手の練習に熱い視線を送る。
 そのいかにも遠慮がちな挙動が、かえって冷やかされることになったり、
 時には、顔見知りの選手から温かい言葉をかけられたりしながら、
 狙いを定めて、きみは一途な愛のビームを彼にそそぎ続ける。

 きみはオープン戦にも足を運ぶ。
 寒いスタンドで小鳥のように震えながら、蕾の膨らみはじめた桜が
 花開くその日が来るのを待つ。
 公式戦開幕のカウントダウンを始める。
 花吹雪が舞う中で行われる、一年で一番華やかなその試合を、
 毎年欠かさず、きみは観に行く。

 日本の最北端から最南端まで、この球団の試合が行われる球場には
 どこへでも、きみは駆けつける。
 球場へ行けない日は、スカイパーフェクトで観戦する。
 全ての試合を丹念に観る。
 全てのイニングを、一球ごとに克明に記録する。

 きみはまた、今宵の空に輝いている星たちよりも、明日の夜空に
 輝くかもしれない、今は小さな星たちを愛している。
 明日の星たちを、母のような温かい眼差しで抱きしめる。
 彼らのプレーを、きみはキャッチャーのように鋭い視線で追う。
 彼らの調子を、コーチのように厳しく的確に窺う。

 一軍のユニフォームに袖を通す日を夢見て、汗と泥にまみれ、
 努力の限りを尽くす彼らが、銀河鉄道の切符を手にして
 公式戦で活躍する姿を見ることが、きみは何よりも嬉しい。
 やがて、眩し過ぎるほど大きな星になり、大勢のファンに囲まれた彼らに
 声援を送りながら、心の隅で、きみは「サヨナラ…」とつぶやく。

 かつての夜空に瞬き、そして消えていった流星の彼らのことも、きみは忘れない。
 輝くことのないまま他球団に転出していった彼らを、きみはいつまでも愛し続ける。
 新天地での彼らの活躍を、心から祈る。

 古巣であるこのチームと彼らが対戦するとき、きみの胸は複雑だ。
 彼らの活躍が嬉しい一方で、このチームが苦しめられることに胸を痛める。
 転出した投手がこのチームとの試合に登板し、かつての僚友たちに
 打ちのめされ、マウンドにしゃがみ込む姿に、
 きみは心が引き裂かれる。

 きみのようにプロ野球を愛する人を、ぼくは見たことがない。
 一人の男の野球人生を、こんなにも深く、哀しいほどいじらしく愛する人に、
 ぼくは出合ったことがない。

 子供の頃から、きみは男の子たちの誰もが脱帽する野球通だった。
 そのきみが大人になりかけたとき、一部のプロ野球選手たちの
 暴かれた暗部が、純粋に野球を愛してきたきみの心を凍らせてしまった。

 何年かぶりに球場に足を運んだきみに、野球を愛する情熱の灯を
 再び点したのが、試合開始前の彼の練習姿だった。
 「うそ…あの選手、キャッチャーなの?
 さっき、サードの守備練習してたわよ。
 自分のポジションでもないのに、肘を擦り剥いて、血を流しながら…。
 プロの選手にも、あんなに真剣に練習する人がいるの?」

 公式戦ではスタメンに名を連ねることが少なく、もっぱら
 ベンチを温めていることの多い彼だったが、
 その彼の熱のこもった練習が、凍りついたきみの心を温め、
 そして溶かしてしまった。
 一途に彼を追うきみの愛の、長い不毛の巡礼が始まった日…。

 ある若手捕手を育てるためにと、彼が、莞爾として
 自ら二軍に下ることを決めた日、きみは怒り、そして泣いた。
 「行かないで!あんなヘタクソのために二軍に行くことはないよ!」
 試合が終わった球場の駐車場の前で彼を待ち伏せ、きみはそう叫んだ。
 泣きじゃくりながら駐車場の前の冷たいコンクリートの上に
 へたり込んでしまったきみを見て、困惑した彼は、
 しばらくその場を立ち去りかねた。

 きみが二軍戦の応援をしていたその日、その時刻に、
 彼は、まさかの代打で公式戦のバッターボックスに立った。
 その現役最後の彼の晴れ姿を見逃してしまったことは、
 思い出すたびに悔しく、今でも泣けてくる。

 あの時、バッターボックスに向かいながら、確かに彼は
 きみの姿を探していた。
 いつもきみが居る内野スタンドの一角を見上げ、彼の目が
 虚しく宙をさ迷っているのを、きみはビデオで見た。

 その夜、きみは一晩中泣き続けた。
 嬉しさと悲しさを一緒に背負って。

 現役を退いて間もない彼に、きみは「何か記念が欲しい」と言った。
 「もうこれしか残っていない」と、彼は
 着ていたユニフォームを脱いで、きみに渡そうとした。
 きみは慌てて彼を制し、こう言った。
 「それは球団の許可がないとダメです!」

 代わりに、彼は帽子を脱いで、太いサインペンで自分の背番号を書き入れた。
 きみを見詰めた彼が、サインペンを持った手と小さなやさしい目で語りかけた。
 「サインはどうしよう?」
 「…ないほうがいいです」と、きみは声を絞り出して言った。

 今夜、きみの頭の中には、いろいろな思い出が
 走馬灯のように過ぎっていることだろう。
 来る年も来る年も、一度も受け取ってもらえなかったバレンタイン・チョコ。
 自分に投げてくれたのに、いつも取り逃した記念ボール。
 せっかくのツーショットの機会に、恥ずかしさで顔を上げられなかったこと。

 きみの愛はいつも不器用で、だから余計に、ぼくにはいじらしく思える。
 今年最後となる今夜の試合を、「一人で観たい」と言ったきみは、
 このスタンドのどこかにいる。
 だが、コーチである彼はダッグアウトの中に籠りきりだ。
 きみに姿を見せることはないだろう。

 今夜限りでユニフォームを脱ぐ彼を、きみはどんなふうに見送るのだろう。
 あの日の夜のように、駐車場の前で待つのだろうか。

 今夜、彼のために、きみはどんな涙を流すのだろう。
 今日まで捧げてきた愛を、どんな涙で清めるのだろう。
 きみ自身のために。


 (2019年1月16日 横須賀にて)


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バード・テーブル(餌台)

2019/01/14 Mon


 窓辺のヤマガラ (2018.11.26 山中湖:山梨県)


 窓の外の葉が枯れ落ちた落葉松の実を、ヤマガラが啄みに来た。
 あまり美味しい餌ではないのだろうが、食べられるものは何でも食べなければ、富士山北麓の厳しい冬は越せないのだろう。

 この時期、寓居の窓辺で見られる野鳥は、留鳥ではヤマガラ、シジュウカラ、コガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラ、カワラヒワなど。
 戸外にはエナガ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、ジョウビタキなどもいるが、窓辺に来ることは少ない。
 冬鳥ではアトリ、カシラダカなどがやって来る。
 ツグミは窓辺には来ない。

 冬、おおかたの鳥は地鳴きになり、鳴声も小さくなる。
 私にはそれが、餌の乏しい季節を生き延びるためにエネルギーをセーブしているように思えたりするのだが、本当は、「繁殖期以外には高らかに囀る必要がないからよ」と、なにやら当てこすりめいて言うガンコちゃんが正しい。
 美人を目の前にすると声が1オクターブ高くなる(らしい)齢は、もうとっくに過ぎたと思うが。



 初雪の富士散策公園 (2018.12.12 富士吉田市:山梨県)


 「下(しも」と呼ばれる富士山北麓に初雪が降ったのは12月11日。
 それが例年より早いのか遅いのか、初めて山中湖で冬を迎えた私には分からない。
 山中湖ほどは寒くない富士吉田や河口湖のほうがたくさん雪が降ったのには、意外な気がした。

 


 初雪の鐘山の滝 (2018.12.12 富士吉田市:山梨県)


 富士吉田の街に冬物などを買いに行ったついでに立ち寄ってみた鐘山の滝にも、降ったおしるし程度の雪が残っていた。


 窓辺のヤマガラ (2018.12.19 富士吉田市:山梨県)


 赤松の実を啄んでいるヤマガラ。


 バード・テーブル (2018.1.8 山中湖:山梨県)


 寒さが厳しくなった1月。
 小鳥たちも辛いだろう…と、野鳥に餌は与えないポリシーを曲げ、バルコニーにバード・テーブル(餌台)を設置した。
 糞を落としたり餌をこぼしたりして階下に迷惑をかけないように、設置位置などについて試行錯誤を重ねている。
 バード・テーブルは、キッチンシンクの下などに置くためのワイヤー製の棚をバルコニーの手摺に逆さにして固定しただけの簡単な造作だが、上を向いた脚が止まり木になってちょうどいい。

 ペットボトルのフィーダーは手作りで、ボトルの下部側面2ヵ所に下側の部分を残して切り込み、切断部のプラスチック小片を外側に折って、そこで鳥が餌を食べると重力で餌が下に落ちて自動的に補給される仕掛けになっている。
 キャップの中心、ペットボトルの底の中心、プラスチックの受け皿(植木鉢用)の中心に錐で穴を開け、そこに柔らかいワイヤーを1本通して、そのワイヤーをキャップの上と受け皿の下でそれぞれ折り曲げて固定してある。
 餌の補充は、ワイヤーを抜いてペットボトルをバルコニーの床に置いてからキャップを外し、周りにこぼれないように漏斗(じょうご)を使って行う。
 中の餌(バードフィード)は粒の小さな雑穀だが、練り餌(バードケーキ)ほど食べてくれない。
 ヒマワリの種やピーナツが大好物なのは知っているが、あまり贅沢に慣れさせないようにと、与えていない。
 例えば、酸化が進行して過酸化物価(POV)が相当高くなっているだとか、バードフィードの鮮度そのものが問題なのだろうか?

 ミニチュアの鳥かご(アクセサリー)が載っているもう一方のフィーダーには、団子状に丸めたバードケーキを作って置いている。
 ミニ鳥かごは、その中にバードケーキを入れておけばヤマガラなどの体の小さな鳥は餌を啄めるが、ヒヨドリやカラスは採餌することが出来ないのではないかと、いわゆるヒヨドリ除けのために百均で買ってきたもの。
 今のところ、バードケーキをミニ鳥かご内に入れなくてもヒヨドリもカラスも近づかないので、ミニ鳥かごは文字通りのアクセサリーである。

 バードケーキの製造はもっぱらガンコちゃんが担当している。
 小麦粉、油、砂糖を、手が油だらけにならないように薄いビニール袋に混ぜ入れて練り固めたものだが、私の朝ごはんより丁寧に作っている。
 (冗談です…お手間をおかけしてスミマセン。)

 初めのうち、バード・テーブルはヤマガラ・レストランだったが、日が経つにつれてシジュウカラ食堂化してきた。
 生息している個体数がヤマガラより多いからそうなるのだろう。
 時おりヒガラやコガラの来客もある。
 採餌する鳥たちの姿は、ひねもす見飽きることがない。

 水は、大きめのプラスチック皿に入れてバルコニーの床に置いてある。
 飲んだり浴びたりする小鳥の習性を考えて敢えて浅い皿にしてあるため、日中でもよく水が凍る。
 水を換えたり、糞の後始末をしたりしながら、毎朝いそいそとバルコニーを掃除している。

 可愛い野鳥たちについ負けてしまっての餌やりだが、春になって自然界の餌が豊富になったら止めようと思っている。
 また、陽気が良くなるにつれてリゾートマンションには訪れる人も増える。
 他人の迷惑になることは避けなければならない。



 地面で餌を探すヤマガラ (2019.1.14 山中湖:山梨県)



 枯れ落葉の中から木の実を見つけたヤマガラ (2019.1.14 山中湖:山梨県)



 寒林のヤマガラ (2019.1.14 山中湖:山梨県)


 明日から5、6日のあいだ横須賀に帰るので、バードテーブルは片付けることにする。
 練り餌はいま残っているものが3日前後で無くなると思うが…。
 野鳥に餌を与える限り、餌の鮮度に万全を期すことは、それを与える者の責任であろう。
 鳥のためにも人間のためにも。


 (2019年1月14日 山中湖にて)


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「ヴィーナスの帯」と「地球影」

2019/01/12 Sat


 ヴィーナスの帯と地球影 (6:48 a.m. - 2019.1.10 山中湖:山梨県)



 地球影が消えたあとのヴィーナスの帯 (6:56 a.m. - 2019.1.10 山中湖:山梨県)


 「ヴィーナスの帯」と「地球影」

 上の写真は、氷点下12℃の夜明けに紅富士と掛け持ちで撮った、日の出まえの「ビーナスの帯」(The Belt of Venus)と「地球影」(Earth's Shadow)です。
 これらは日が昇る寸前または日が沈んだ直後に見られる大気現象で、これから昇ろうとする太陽または沈んだばかりの太陽を背中にして立つと、太陽と反対側の空(朝なら西空、夕方なら東空)に現れます。
 ヴィーナスの帯(ヴィーナス・ベルト)は単なる朝焼けや夕焼けと違い、地平線から10~20度の角度の空が層状にピンク色に染まる現象で、地球影を伴います。
 上の写真ではヴィーナスの帯と地平線(白雪の南アルプス連峰)に挟まれた濃い群青の層が地球影で、これは日が射していない夜の状態の地球の影です。
 地球影の仕組についての参考として
こんなサイトをご紹介します。


 南アルプス連峰 (2018.12.27 忍野:山梨県)


 曠野の歌

伊東静雄 (『わがひとに与ふる哀歌』より)


わが死せむ美しき日のために
連嶺の夢想よ! 汝(な)が白雪を
消さずあれ
息ぐるしい稀薄のこれの曠野に
ひと知れぬ泉をすぎ
非時(ときじく)の木の実熟(う)るる
隠れたる場しよを過ぎ
われの播種(ま)く花のしるし
近づく日わが屍骸(なきがら)を曳かむ馬を
この道標(しめ)はいざなひ還さむ
あゝかくてわが永久(とわ)の帰郷を
高貴なる汝(な)が白き光見送り
木の実照り 泉はわらひ……
わが痛き夢よこの時ぞ遂に
休らはむもの!


 (2019年1月12日 山中湖にて)


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高座山(たかざすやま) / 頭高(かしらだか)

2019/01/11 Fri


 高座山(たかざすやま) (2018.12.29 忍野:山梨県)


 高座山

 年末、忍野の鳥居地峠の駐車場から高座山(たかざすやま)の中腹まで登った。
 山中湖村にも「高指山」と書いて「たかざすやま」と読む山があるので、間違えやすい。
 標高1,304メートルの高座山は、忍野村内のどこからも間近に見える、富士山とは反対側(北側)にある山である。
 忍野八海を訪ねた人の中には、「あそこに登ったら富士山の眺めがいいだろうなぁ」と思った人も多いのではないだろうか。



 高座山からの富士山眺望 (2018.12.29 忍野:山梨県)


 この日は登るための下見だったので、頂上まで登るつもりは初めからなかった。
 「頂上まで登らなくても中腹のかやとから絶景の富士山が見られる」と、村の人から聞いていたからでもある。
 駐車場からかやとまでは30分ぐらいで登れた。
 このまま頂上まで…と心が動いたが、かやとから上はかなりの急斜面なので思いとどまった。
 すでに霜が融け出している時間だったので、帰路の下りで滑って転びそうだ、と用心したのである。



 バッチリ逆光の記念写真 (2018.12.29 忍野:山梨県)


 かやとまでの道は比較的なだらかで歩きやすい。
 登山靴でなくとも、例えばジョギングシューズなどで十分に登れる。
 ただし、ここからの富士山撮影は昼に近づくにつれて逆光になってゆくので、朝のうちに撮影スポットに着くようにすることをお薦めする。


 カシラダカ(頭高)


 カシラダカ (2018.12.20 山中湖:山梨県)



 カシラダカ (2018.12.24 忍野:山梨県)



 カシラダカ (2018.12.21 忍野:山梨県)



 カシラダカ (2018.12.29 忍野:山梨県)


     頭高老いても子らに従はず /むく (旧詠)

 (2019年1月11日 山中湖にて)


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富士山と馬肉

2019/01/09 Wed


 師走富士 (2018.12.21 山中湖:山梨県)



 小さな盆地のような地形の忍野の冬田 (2018.12.21 忍野:山梨県)



 富士山の湧水が流れる忍野の桂川 (2018.12.21 忍野:山梨県)


 富士山と馬肉

 山中湖に仮庵を移したのは昨年の4月。
 それまでの約2年間は御殿場に居を構え、そこを足場に富士山の景色や野鳥観察を楽しみました。

 その御殿場は、馬肉を食べる文化が浸透している地域です。
 漠然とですが、馬肉を食べるのは御殿場の食文化というより、富士山山麓地方の食文化なのだろうと思うようになりました。
 そして、山中湖に移り住んで、そのことはがより確かになったように感じています。

 山梨名物として知られる餺飥(ほうとう)を山中湖界隈の専門店で食べると、カボチャなどの野菜とともに馬肉も入っているのが標準スタイルです。
 山中湖にほど近い富士吉田市には「吉田のうどん」という名物料理がありますが、これにも馬肉が必ず入ります。
 やはり、馬肉は富士山山麓地方に特徴的な食文化と言えるようです。

 統計によれば、全都道府県の中で馬肉を食べる文化がもっとも定着しているのは熊本県だそうです。
 生産(枝肉)統計からも、消費統計からも、これは明らかです。
 山梨県は、生産統計では全国第5位ですが、1人あたりの消費量を示す統計では、ほぼ真ん中あたりの順位に過ぎません。
 意外でした。
 
 富士山と馬というと、強力(ごうりき)が思い起こされます。
 そして、強力からは新田次郎の処女作「強力伝」を思い出します。
 御殿場で登った金時山の山頂に、「金時茶屋」(金時娘の茶屋)という小説のモデルになった強力の娘さんが営む茶屋があったことなども思い出されます。

 富士山の山頂や山小屋に重い荷物を上げるのに、今ではブルドーザーが使われ、時にはヘリコプターも使われるようになりました。
 そうした機械化が進む前は、もっぱら馬と強力に頼っていました。
 富士山中腹には「馬返し」という地名の場所もあります。
 「馬返し」は俗世間と聖域の結界であり、登山者も強力も、そこから上は自らの足で歩いて登るのが作法だったようです。
 古くから、富士山は霊峰として崇められてきました。
 富士山は、登ることそのものが信仰であったと言われます。

 馬の話に戻ります。
 馬一頭が発揮する力(仕事率)を1馬力と言うように、人間にとって馬は大変に頼り甲斐のある使役動物でした。
 農作に、林業に、輸送に、馬はかけがえなく大切な役割を果たしてきました。
 富士山麓は森林資源の豊かな、大きな傾斜地です。
 このような地方では、馬は特に林業と輸送に大いに尽くしてきたはずです。
 人々は馬に感謝しながら生きてきたと考えられます。

 馬肉の生産統計と消費統計間の不釣合いから、また地元の人々との交流の中から、私はこんなことを考えるようになりました。
 馬に深く感謝してきた富士山麓に住む人々は、今でも敬虔な供養の気持を込めて馬肉を頂いている、と。
 私自身が馬肉を口にしたことは数えるほどしかありません。
 そのいずれも、その場の雰囲気を壊さないための、いわば不可抗力的な出来事でした。
 馬肉を食するこれからの機会には、今日ここに書いたようなことに更に思いを致しながら箸を運ぶことになるでしょう。


 (2019年1月9日 山中湖にて)


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Fauna, Flora, Mount Fuji

2019/01/06 Sun

 "Fauna, Flora, Mount Fuji"

 表題の別ブログ(英語版)を立ち上げました。
 ブログタイトルの意味は「動物・植物・富士山」。
 「リンク」の一番上のサイトです。
 お暇の折に覗いてみてください。


    Fauna, Flora, Mount Fuji"
 


 冬木立 (2019.1.1 山中湖:山梨県)


 (2019年1月6日 山中湖にて)


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冬紅葉 / 冬薔薇 / 師走中 / 熱燗

2019/01/04 Fri

    師いくたび通はれし道冬もみじ

         (しいくたびかよわれしみち ふゆもみじ)


    冬薔薇一病を得て人やさし

         (ふゆそうび いちびょうをえてひとやさし)


    師走中娘と食事して帰らふか

         (しわすなか ことしょくじしてかえろうか)


    激論を交せしあとの燗熱う /むく

         (げきろんをかわせしあとのかん あつう)


 熱燗

 12月11日に山中湖の納め句座&忘年会に参加し、翌12日は横須賀の自宅へ。
 13日はずっとご無沙汰している「雛」の東京吟行会に参加。
 一年を締めくくる句会に出席出来て安堵。

 「熱燗」は席題の句で、本当に激論を交したわけではない。

    伎芸天見し昂りに燗熱う /則子

    割り切りしつもりの迷ひ燗熱う /佐代子

    聞き役は頷くばかり燗熱う /陽子

    予後の身を熱燗奉行と末席に /くがを

 「えー、呑めないのに…“熱燗”なんて無理」と仰っておられた下戸のお姫様方も、みなさん上手にお詠みになられるので感心した。
 福神主宰の即吟(則子)はさすが。



 明治神宮 (2018.12.13 明治神宮:東京都)



 冬紅葉 (2018.12.13 明治神宮:東京都)



 冬薔薇 (ストック写真)


 (2019年1月4日 山中湖にて)


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プロフィール

渡邊むく

Author:渡邊むく
産業技術英語通訳・翻訳者。男性。岩手県生まれ宮城県育ち。人生の大半は首都圏暮し。海外生活約10年。俳句歴:2000年より。主な発信地:神奈川県横須賀市、山梨県山中湖村。

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